お金の基本

支払いと決済のしくみ

お金を渡してから取引が終わるまでに、何が起きているのか。現金・デビット・クレジットの違いと、支払いが完了するタイミングを押さえます。

このページの要点

決済とは、支払いによって貸し借りが消えること。カードを通した時点ではまだ終わっておらず、口座から引き落とされて初めて完了する。

最終更新 2026年8月31日 / 全 15 問 ・知る 4 ・わかる 3 ・見抜く 4 ・ケースで考える 2 ・判断する 2

このレッスンを解く

会員登録なしで解けます。このページには答えと解説を載せています。

目次 全 15 問

知る 4 問

  1. 決済
  2. 支払い手段
  3. 現金決済
  4. 支払いのタイミング

わかる 3 問

  1. カード決済の当事者
  2. 加盟店手数料
  3. 口座振替

見抜く 4 問

  1. 決済の完了
  2. 後払いと借入
  3. デビットとクレジット
  4. 使えない場面

ケースで考える 2 問

  1. 資金の流れ
  2. 引き落とし不能

判断する 2 問

  1. 支払い方法の選び方
  2. 還元率だけの判断

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

「決済」の説明として最も適切なものはどれですか。

  • A 代金の受け渡しによって、売り手と買い手の間の貸し借りが解消されること 正解

    払う義務が消えて、取引が終わることを決済といいます。

  • B 商品を選んで、値段を確かめること

    値段を確かめるのは、価値の尺度という別の働きです。

  • C 買った商品を受け取ること

    商品の受け取りと、代金の支払いが終わることは別の出来事です。

  • D 支払い方法をあらかじめ登録しておくこと

    登録は手続きであって、貸し借りが消えることではありません。

決済とは、代金の受け渡しによって貸し借りが消えることです。

知るお金の基本★★
代金を渡す貸し借りが消える取引が終わる

これを決済という

商品を受け取った時点では、買い手は代金を払う義務を負っています。この義務が代金の受け渡しによって消えることを決済といいます。「買う」と「払い終える」は別の出来事で、その間には時間の差が生まれることがあります。この差を意識できるかどうかが、支払い方法を選ぶときの土台になります。

出典 日本銀行「教えて!にちぎん」 / 2026年8月時点の情報

次の説明は、支払い手段について正しいですか。

  • A 現金のほか、預金・カード・電子マネーなども支払い手段になる 正解

    相手が受け取り、金額がはっきりしていれば、形は問いません。

  • B 支払い手段として使えるのは現金だけである

    現金以外にも、日常的に使われている支払い手段があります。

  • C 支払い手段は法律で1つに決められている

    法律で定められているのは法定通貨の通用力であって、支払い手段を1つに限る決まりではありません。

  • D 支払い手段は、値上がりが見込めるものほど適している

    値動きがあるものは、支払いのたびに金額が変わるため向きません。

現金だけでなく、預金やカード、電子マネーも支払い手段になります。

知るお金の基本★★

支払いに向く

  • 現金
  • 預金
  • カード
  • 電子マネー

向かない

  • 値動きの大きい資産
  • すぐ売れない品物

支払い手段に求められるのは、相手が受け取ってくれること、そして金額がはっきりしていることです。現金はもちろん、口座の残高やカード、電子マネーもこの条件を満たします。逆に、値上がりを見込んで持っている資産は、金額が動くうえに相手が受け取るとは限らないため、支払いには向きません。

出典 日本銀行「教えて!にちぎん」 / 2026年8月時点の情報

代金を現金で手渡し、その場で取引が終わることを__といいます。

  • A 現金決済 正解

    渡した時点で、貸し借りがその場で消えます。

  • B 口座振替

    口座振替は、金融機関の口座から自動で引き落とす方法です。

  • C 後払い

    後払いは、先に商品を受け取り、あとから代金を払う方法です。

  • D 前払い

    前払いは、先に代金を払っておく方法です。

現金を手渡してその場で終わる支払いを、現金決済といいます。

知るお金の基本
現金決済
  • その場で決済まで終わる
  • 使った記録は残らない

現金決済は、渡した瞬間に決済まで終わるのが特徴です。あとから引き落とされることも、請求が届くこともありません。その代わり、誰がいつ何に使ったかの記録は残りません。支払いの記録が残るかどうかは、家計を振り返るときに効いてきます。

出典 日本銀行「教えて!にちぎん」 / 2026年8月時点の情報

それぞれの説明が、支払いのタイミングによる分類として正しいかどうかを判定してください。

  • A 前払い・即時払い・後払いの3つに分けられる 正解

    前払い・即時払い・後払いの3つが基本の分け方です。

  • B 支払いのタイミングは、すべて後払いに統一されている

    3つとも実際に使われています。後払いに統一されてはいません。

  • C 前払いと後払いの区別は、金額によって決まる

    分類を決めるのは金額ではなく、代金が出ていくタイミングです。

  • D 電子マネーは必ず後払いである

    電子マネーには前払い式のものが多くあります。

支払いは、代金がいつ手元から出ていくかで3つに分けられます。

知るお金の基本★★
  1. 前払い先に入れておく
  2. 即時払いその場で引き落とす
  3. 後払いあとでまとめて払う

先にお金を入れておくのが前払い(チャージ式の電子マネーなど)、その場で口座から引き落とされるのが即時払い(デビットカードなど)、あとでまとめて払うのが後払い(クレジットカードなど)です。同じ買い物でも、選んだ方法によって手元からお金が出ていく日が変わります。家計の管理では、この日付の違いが効いてきます。

出典 日本銀行「教えて!にちぎん」 / 2026年8月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

クレジットカードで買い物をしたとき、店に代金を支払うのは誰ですか。

  • A カード会社が、まず店に立て替えて支払う 正解

    立て替えたカード会社に対して、利用者があとから返す形になります。

  • B 利用者が、その場で店に直接支払う

    その場で利用者の手元から代金が出るのは、現金やデビットカードの場合です。

  • C 利用者の取引銀行が、その場で店に支払う

    銀行から引き落とされるのは、後日の請求時です。買い物の時点ではありません。

  • D 店が自分で立て替え、あとで利用者に請求する

    立て替えるのは店ではなくカード会社です。

カード会社が店へ立て替え、その後で利用者がカード会社に払います。

わかるお金の基本★★★

カード決済

  • 利用者
  • 加盟店
  • カード会社

クレジットカードの取引には、利用者・加盟店・カード会社の3者が関わります。買い物をした時点では、カード会社が店へ代金を立て替えます。利用者は翌月以降、その立て替え分をカード会社に返します。つまり買い物の瞬間は、店との貸し借りが消えても、利用者とカード会社の間には貸し借りが残っています。

出典 一般社団法人日本クレジット協会 / 2026年8月時点の情報

3万円の買い物にカード決済が使われ、店が売上の3パーセントを加盟店手数料として負担する場合、その額はいくらですか。

答え 900円

30,000円 × 3パーセント = 900円を、店が負担します。

わかるお金の基本★★★
30,000円×3%900円

店が負担し、価格に反映されることがある

カード決済では、店がカード会社へ加盟店手数料を払います。3万円の売上で3パーセントなら900円なので、店の手取りは29,100円です。利用者にはこの負担が見えませんが、手数料は商品の価格に反映されることがあります。「現金なら安くする」という店があるのは、この負担があるためです。手数料の率は契約によって異なります。

出典 一般社団法人日本クレジット協会 / 2026年8月時点の情報

公共料金などの口座振替で、代金が支払われるまでの流れを正しい順に並べてください。

答え 利用者が口座振替を申し込む → 指定日に金融機関が口座から代金を引き落とす → 引き落とされた代金が請求元へ渡る

申し込み、引き落とし、請求元への受け渡し、の順に進みます。

わかるお金の基本★★
  1. 利用者が口座振替を申し込む
  2. 指定日に口座から引き落とす
  3. 代金が請求元へ渡る

口座振替は、一度申し込んでおけば毎回の手続きが要らなくなる仕組みです。決済が終わるのは、口座から引き落とされて請求元に渡った時点です。申し込んだ時点でも、請求書が届いた時点でもありません。残高が足りなければ引き落としは行われず、支払いは完了しません。

出典 日本銀行「教えて!にちぎん」 / 2026年8月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

クレジットカードで買い物をした時点で、利用者の支払いは完了していますか。

  • A 完了していない。翌月以降に口座から引き落とされて、はじめて完了する 正解

    引き落としまでは、カード会社に対する義務が残っています。

  • B 完了している。カードを通した時点ですべて終わっている

    カードを通したのは、支払いの意思を伝えたにすぎません。

  • C 完了している。店が受け取った時点で、利用者に残る義務はない

    店との関係は終わりますが、カード会社との関係は残ります。

  • D 商品を受け取った時点で完了している

    商品の受け取りと、代金を払い終えることは別の出来事です。

カードを通した時点では、カード会社への支払いがまだ残っています。

見抜くお金の基本★★★

引き落としが済んで、はじめて支払いが終わる

カードを通した時点で、支払いはすべて終わっている

店との関係は、カード会社の立て替えによってその場で終わります。しかし利用者とカード会社の間には、返す義務が残っています。この義務が消えるのは、翌月以降に口座から引き落とされたときです。「払った感覚」と「実際に手元から出ていく日」がずれるのが、後払いの最大の特徴です。

出典 一般社団法人日本クレジット協会 / 2026年8月時点の情報

次の説明は、後払いについて正しいですか。

  • A 代金を立て替えてもらっている以上、実質的には短期の借入にあたる 正解

    返す義務を負っている点で、短期の借入と同じ構造です。

  • B 後払いは支払い方法の1つであり、借入とはまったく無関係である

    立て替えと返済がある以上、借入と無関係ではありません。

  • C 後払いは金利がつかないため、いくら使っても負担は増えない

    一括払いでは手数料がかからないことが多いものの、分割やリボでは手数料がかかります。

  • D 後払いは、収入が増えたときだけ利用できる

    利用できるかどうかは、収入が増えたかどうかで決まるものではありません。

後払いは、カード会社から一時的に借りている状態です。

見抜くお金の基本★★★★
後払い
  • カード会社が代金を立て替える
  • 利用者はあとで返す義務を負う

一括払いなら手数料がかからないことが多いため、借入だと意識しにくくなります。しかし立て替えてもらっている以上、返す義務を負っている点は借入と同じです。分割払いやリボ払いを選べば手数料もかかります。「持っているお金の範囲」ではなく「限度額の範囲」で使えてしまうのが、後払いの怖さです。

出典 一般社団法人日本クレジット協会 / 2026年8月時点の情報

デビットカードとクレジットカードの、最も大きな違いはどれですか。

  • A 口座から代金が引き落とされるタイミング 正解

    即時か、翌月以降か。ここが構造上の違いです。

  • B 使える店の多さ

    使える店の数は、カードの種類そのものの違いではありません。

  • C カードの大きさ

    カードの大きさは規格で共通です。

  • D 発行に必要な年齢

    発行条件は違いますが、仕組みの違いを説明するものではありません。

デビットはその場で、クレジットは翌月以降に引き落とされます。

見抜くお金の基本★★★
デビットクレジット
引き落としその場翌月以降
立て替えなしカード会社
口座残高必要不要

デビットカードは口座から即時に引き落とされるため、残高を超える買い物はできません。クレジットカードは、カード会社が立て替えるため口座に残高が無くても使えますが、その分をあとで返す必要があります。使いすぎを防ぎたいならデビット、支払いを先に延ばしたいならクレジット、という選び分けになります。

出典 一般社団法人日本クレジット協会 / 2026年8月時点の情報

キャッシュレス決済だけを持ち歩く場合に、備えておくべきこととして適切なものはどれですか。

  • A 通信や電源が止まると使えないため、現金も少し持っておく 正解

    止まったときの代わりを持っておくのが備えです。

  • B キャッシュレスはどんな状況でも使えるので、備えは要らない

    通信や電源が前提である以上、使えなくなる場面はあります。

  • C 複数のアプリを入れておけば、通信が止まっても使える

    アプリを増やしても、通信が止まれば同じように使えません。

  • D 残高を多く入れておけば、通信が止まっても使える

    残高があっても、通信が止まれば決済そのものができません。

通信や電源が止まると使えなくなるため、現金も少し持っておきます。

見抜くお金の基本★★★

現金が要る場面

  • 通信や電源が止まったとき
  • 対応していない店
  • 個人どうしのやりとり

キャッシュレス決済は、通信・電源・システムのいずれかが止まると使えません。災害時や店舗側の障害では、現金しか使えない場面が起こります。また、対応していない小規模な店や、個人どうしのやりとりでも現金が必要になります。どれか1つの手段に寄せきらないことが備えになります。

出典 日本銀行「教えて!にちぎん」 / 2026年8月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Cさんは10日にクレジットカードで3万円の買い物をし、翌月27日に口座から代金が引き落とされました。

それぞれの時点で、お金がどう動いたかを対応させてください。

答え 買い物をした日 … カード会社が店へ代金を立て替える/翌月の引き落とし日 … 利用者の口座から代金が引き落とされる/最終的な負担 … 利用者がカード会社へ支払う

買い物の日はカード会社が立て替え、引き落とし日に利用者が返します。

ケースお金の基本★★★
いつお金の動き
買い物の日カード会社が店へ立て替え
翌月27日利用者の口座から引き落とし
結果利用者がカード会社へ支払う

10日の時点で店には代金が渡っていますが、それはカード会社が出したものです。Cさんの口座からお金が出るのは翌月27日。この間の約1か月半、Cさんはカード会社から借りている状態にあります。買った日と払った日がずれるため、使った額を把握していないと引き落とし日に足りなくなります。

出典 一般社団法人日本クレジット協会 / 2026年8月時点の情報

Dさんはカードの引き落とし日に、口座の残高が足りず、代金が引き落とされませんでした。

このとき起きることとして、最も適切なものはどれですか。

  • A 支払いは完了しておらず、多くの場合は遅延損害金がかかる 正解

    返済が終わっていない状態なので、遅れに対する負担が生じます。

  • B 引き落とせなかった分は、自動的に免除される

    引き落とせなかった分が免除されることはありません。

  • C 翌月の引き落としにまとめられ、負担は変わらない

    まとめられても、遅れた事実と負担は消えません。

  • D カード会社が立て替えたままなので、利用者に義務は残らない

    立て替えられている以上、返す義務は残ったままです。

支払いは終わっておらず、遅れた分の損害金がかかるのが一般的です。

ケースお金の基本★★★★

Dさん

引き落とし日
残高が不足
支払い
完了していない
起きること
遅延損害金・信用情報への記録

引き落としができなければ、カード会社への返済は終わっていません。多くの場合、遅れた日数に応じた遅延損害金がかかります。さらに、一定期間の延滞は信用情報機関に記録され、その後のローンやカードの審査に影響することがあります。買った時点ではなく引き落とし日に間に合うかどうかが、後払いで見るべき点です。

出典 株式会社シー・アイ・シー(CIC) / 2026年8月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

支払い方法を選ぶときに確認すべきことを、すべて選んでください。

答え 残高や限度額の範囲に収まるか/いつ口座からお金が出ていくか/後払いなら、その日までに用意できるか

金額・出ていく日・その日までに用意できるか、の3つです。

判断お金の基本★★★★

支払い方法を選ぶとき

  • 残高や限度額の範囲に収まるか
  • いつ口座からお金が出ていくか
  • 後払いなら、その日までに用意できるか

支払い方法の違いは、突きつめると「いくらまで使えるか」と「いつ手元から出ていくか」の2点です。後払いを選ぶなら、引き落とし日までにその金額を用意できるかまでを見る必要があります。デザインや他人の使い方は、この3つとは関係がありません。決済の仕組みが分かっていれば、確認すべき項目は自分で立てられます。

出典 一般社団法人日本クレジット協会 / 2026年8月時点の情報

「還元率が高い支払い方法を選べば必ず得をする」という考え方について、正しい理解はどれですか。

  • A 還元は割引の一種にすぎず、使う額が増えれば差し引きで損になることがある 正解

    割引と同じなので、支出が増えれば意味を失います。

  • B 還元率が高ければ、使う額にかかわらず必ず得をする

    使う額が増えれば、還元額より支出の増加のほうが大きくなります。

  • C 還元されたポイントは、現金と同じ価値で必ず使える

    有効期限や使える先が限られていることが多く、現金と同じではありません。

  • D 還元率が高い方法は、引き落とし日も有利になる

    還元率と引き落とし日は、まったく別の条件です。

還元は割引の一種です。使う額が増えれば、得は簡単に打ち消されます。

判断お金の基本★★★★

還元は割引の一種。まず必要かどうかを決めてから方法を選ぶ

還元率が高い方法を選べば、必ず得をする

還元率1パーセントなら、1万円使って100円戻る計算です。還元があるからと2万円使えば200円戻りますが、支出は1万円増えています。還元は「使った額に対する割引」であって、使う理由にはなりません。またポイントには有効期限や使える先の制限があることも多く、現金と同じには扱えません。判断の順番は、まず必要かどうか、次に支払い方法です。

出典 一般社団法人日本クレジット協会 / 2026年8月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

会員登録をすると、経験値と連続学習日数が記録され、間違えた問題だけをあとで解き直せます。

このレッスンを解く