お金の基本

収入が変わるとき

収入は一定ではありません。増えた月にどう扱うか、減ったときにどこから見直すか。決めておくかどうかで、結果が変わります。

このページの要点

収入が増えたとき、支出も一緒に増えると回せる分は変わらない。先に回す分へ移せば、増えた分がそのまま積み上がる。減ったときは、まず決まって出ていく分から見直す。暮らしで使う分には下げられる限界があるため。収入は変わるものだという前提で、あらかじめ決めておく。

最終更新 2026年9月1日 / 全 15 問 ・知る 4 ・わかる 3 ・見抜く 4 ・ケースで考える 2 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 4 問

  1. 収入は一定ではない
  2. 増えたときに起きること
  3. 減ったときはどこから
  4. 変わる前に決める

わかる 3 問

  1. 変わったときの手順
  2. 変わり方と対応
  3. 先に回す分を増やす

見抜く 4 問

  1. 支出を変えなければ
  2. 増えたあとの回せる分
  3. 収入の変化の判定
  4. 決まった分から見直す理由

ケースで考える 2 問

  1. 収入が増えた
  2. 収入が減った

判断する 2 問

  1. 変わる前提で組む
  2. 収入が変わるとき

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

家計を組むうえで、収入についてどう考えておくのが適切ですか。

  • A 増えることも減ることもあると考えて、変わったときの扱いを決めておく 正解

    変わったときの扱いを、先に決めておきます。

  • B いまの額がずっと続くと考えて組む

    同じ額が続くとは限りません。

  • C 増えることだけを考えて組む

    減ることもあります。

  • D 減ることだけを考えて組む

    増えることもあります。

増えることも減ることもあると考えて、扱いを決めておきます。

知るお金の基本★★
収入が変わったとき
  • 増えた → 先に回す分へ移す
  • 減った → 決まって出ていく分から見直す

昇給や転職で増えることもあれば、働き方が変わって減ることもあります。変わってから慌てて考えると、そのときの気分で決めてしまう。あらかじめ「増えたらこうする」「減ったらここから見直す」と決めておけば、迷わずに済みます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

収入が増えたとき、何も決めていないと何が起きやすいですか。

  • A 支出も一緒に増えて、回せる分は変わらないままになる 正解

    決めていないと、支出のほうに流れます。

  • B 増えた分が、自動的に積み立てられる

    自動では、積み立てられません。

  • C 支出が、自動的に減る

    支出は、自動では減りません。

  • D 回せる分が、自動的に倍になる

    何もしなければ、変わりません。

支出も一緒に増えて、回せる分は変わりません。

知るお金の基本★★★

決めていないと

  • 手取り +3万円
  • 支出も +3万円
  • 回せる分は3万円のまま

先に決めておくと

  • 手取り +3万円
  • 回す分に +2万円
  • 回せる分は5万円に

手取りが3万円増えても、外食が増えたり契約を上げたりすれば、回せる分は3万円のままです。増えたぶんだけ暮らしが広がるのは自然なことですが、決めていないと全部そちらに流れる。先に一部を回す分に移しておけば、両方できます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

次の説明は、収入が減ったときの見直し方について正しいですか。

  • A まず決まって出ていく分から見直す。暮らしで使う分には下げられる限界がある 正解

    効果が続き、暮らしにもひびきにくい部分です。

  • B まず暮らしで使う分から、限界まで削る

    限界まで削ると、暮らしにひびきます。

  • C 見直さず、貯金を取り崩し続ける

    取り崩しだけでは、いつか尽きます。

  • D すぐに借りて、収入が戻るのを待つ

    借りれば、利息がかかります。

まず決まって出ていく分から見直します。

知るお金の基本★★★
  1. 決まって出ていく分を見直す(契約・率・不要なもの)
  2. それでも足りなければ、暮らしで使う分を調整する
  3. 回す分を一時的に減らす

食費や日用品は、健康や暮らしに直接ひびくので、下げられる幅に限りがあります。決まって出ていく分は契約を見直すもので、暮らしそのものは変わりにくい。しかも一度下げれば効果が続きます。順番として、こちらが先になります。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

収入が変わったときの扱いは、変わる__に決めておくほうが、迷わずに済みます。

  • A 正解

    落ち着いているときに決めておきます。

  • B あと

    あとでは、気分が判断に混ざります。

  • C 直後

    直後は、いちばん判断が偏るときです。

  • D 翌年

    翌年では、その間に流れてしまいます。

変わる前に決めておくほうが、迷わずに済みます。

知るお金の基本★★

落ち着いているときに「増えたら半分は回す分へ」と決めておく

増えた日に、その場で使い道を決める

昇給の知らせを受けた日に決めようとすると、うれしさで判断が偏ります。減ったときも、不安の中で決めることになる。落ち着いているときに「増えたら半分は回す分へ」と決めておけば、その通りにするだけで済みます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

収入が変わったときの手順を、正しい順に並べてください。

答え 収入が変わった額を確かめる → 3つの箱のどこを動かすかを決める → 回せる分を計算し直す

変わった額、動かす箱、回せる分の順です。

わかるお金の基本★★★
  1. 収入が変わった額を確かめる
  2. 3つの箱のどこを動かすかを決める
  3. 回せる分を計算し直す

額を確かめてから、どの箱を動かすかを決めます。増えたなら回す分へ、減ったなら決まって出ていく分から。そして回せる分を計算し直す。この3つを済ませてから、新しい支出を考えるかどうかを決めます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

それぞれの変わり方と、その対応を対応させてください。

答え 収入が増えた … 先に回す分へ移す/収入が減った … 決まって出ていく分から見直す/一時的に増えた … そのぶんを回す分に寄せる

変わり方によって、対応が違います。

わかるお金の基本★★★
変わり方対応
増えた続く増加先に回す分へ移す
減った続く減少決まって出ていく分から見直す
一時的に増えた1回だけ回す分に寄せる

一時的な収入は、毎月あるものではないので、暮らしの水準を上げる材料には向きません。回す分に寄せれば、水準を変えずに厚みだけが増える。増えた・減った・一時的の3つを分けて考えると、その場で迷わなくなります。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

収入が増えたとき、先に回す分を増やしておくと何が起きますか。

  • A 暮らしの水準はそのままで、増えた分が積み上がっていく 正解

    水準を落とさずに、厚みが増えます。

  • B 暮らしの水準が、自動的に上がる

    回す分に移せば、水準は変わりません。

  • C 支出が、自動的に減る

    支出は、自動では減りません。

  • D 収入が、さらに増える

    収入は、自動では増えません。

暮らしの水準はそのままで、増えた分が積み上がります。

わかるお金の基本★★★★
増えた分回す分へ移す暮らしはそのまま・厚みが増える

全部を回す必要はない。決めておくことが大事

手取りが増える前の暮らしで足りていたなら、そのままでも困りません。増えた分を回す分に移せば、水準を落とさずに厚みだけが増える。もちろん全部を回す必要はなく、一部を暮らしに回してもよい。決めておくことが大事です。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

手取りが25万円から28万円に増えたとき、支出をまったく変えなければ、回せる分はどうなりますか。

  • A 3万円から6万円になり、倍になる 正解

    増えた分が、まるごと回る側に加わります。

  • B 3万円のまま変わらない

    支出を変えなければ、増えた分は残ります。

  • C 3万円から4万円になる

    3万円ぶん、まるごと増えます。

  • D 回せる分は、減ってしまう

    収入が増えれば、回せる分も増えます。

3万円から6万円になり、倍になります。

見抜くお金の基本★★★★
  • 手取り25万円のとき回せる分3万円
  • 手取り28万円のとき回せる分6万円

収入は12%増、回せる分は倍

決まって出ていく13万円と暮らしの9万円をそのままにすれば、増えた3万円がまるごと回る側に加わります。もとが3万円なので、合わせて6万円。収入が12パーセント増えただけで、回せる分は倍になる。ここに、支出を変えないことの効き目があります。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

手取りが28万円になりました。決まって出ていく分は13万円、暮らしで使う分は9万円のままです。

毎月回せる分は、いくらになりますか。

答え 6万円

28万円 − 13万円 − 9万円 = 6万円です。

見抜くお金の基本★★★★
  • 28万円手取り
  • 13万円決まって出ていく
  • 9万円暮らしで使う

年に直せば72万円になります。手取りが25万円だったときの36万円と比べると、倍です。収入の増え方は12パーセントでも、回せる分は100パーセント増える。回せる分は、増えた収入の影響を大きく受けます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

それぞれの説明が、収入が変わったときの見方として正しいかどうかを判定してください。

  • A 収入が減って回せる分がゼロになったら、決まった分を見直す合図になる 正解

    ゼロは、見直しの合図になります。

  • B 収入が減っても、支出は変えなくてよい

    減れば、どこかを調整する必要があります。

  • C 収入が増えたら、必ず全額を回す分に移すべきである

    全額でなくてよく、一部でも構いません。

  • D 収入が減ったら、まず積み立てをやめるべきである

    積み立てを止めるのは、あとの手段です。

回せる分がゼロになったら、決まった分を見直す合図です。

見抜くお金の基本★★★★
  • 22万円手取り
  • 13万円決まって出ていく
  • 9万円暮らしで使う

手取り22万円で決まった分13万円と暮らし9万円なら、回せる分はちょうどゼロ。ここから何かあれば赤字です。全額を回す必要はなく、暮らしに回す分があってもよい。積み立てをやめるのは、決まった分を見直したあとの手段です。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

収入が減ったとき、決まって出ていく分から見直すのはなぜですか。

  • A 一度下げれば効果が続き、暮らしそのものは変わりにくいから 正解

    効果が続き、暮らしにもひびきにくい部分です。

  • B 決まった分のほうが、金額が小さいから

    金額は、決まった分のほうが大きいこともあります。

  • C 暮らしの分は、下げられないから

    暮らしの分も、ある程度は下げられます。

  • D 決まった分は、すぐに下げられるから

    手続きに、時間がかかることが多いものです。

効果が続き、暮らしそのものは変わりにくいからです。

見抜くお金の基本★★★★

決まって出ていく分

  • 手続きに時間がかかる
  • 一度で効果が続く
  • 暮らしにひびきにくい

暮らしで使う分

  • 今日から始められる
  • 毎回の我慢が要る
  • 暮らしの質にひびく

契約の見直しには手続きの時間がかかりますが、済ませれば毎月効きます。食費を削るのは今日からできる代わりに、毎回の我慢が必要で、暮らしの質にもひびく。収入が減って余裕がないときこそ、続く形のほうを選びます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Kさんの手取りが、月3万円増えることになりました。

このときに行うべきことを、すべて選んでください。

答え 増えた額がいくらかを確かめる/そのうちいくらを回す分に移すかを決める/決めた額を、先に取り分ける形にする

額を確かめ、移す額を決め、先に取り分けます。

ケースお金の基本★★★★

収入が増えたときの3つ

  • 増えた額を確かめる
  • いくらを回す分に移すか決める
  • 決めた額を先に取り分ける

すべてを暮らしに回すと、増えた実感はありますが、回せる分は変わりません。一部でも回す分に移せば、水準を上げつつ厚みも増やせます。先に取り分ける形にすれば、意志を使わずに続きます。増えた月ほど、記録しておく値打ちがあります。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

Lさんの手取りが25万円から22万円に減りました。決まって出ていく分は13万円、暮らしで使う分は9万円のままです。

この状況を、どう読むのが適切ですか。

  • A 回せる分がちょうどゼロ。決まって出ていく分から見直せば、余裕を作れる 正解

    決まった分から見直せば、余裕が戻ります。

  • B 赤字ではないので、何もしなくてよい

    予定外の出費が1つあれば、足りません。

  • C すぐに借りて、収入が戻るのを待つべきである

    借りれば、毎月の返済がさらに増えます。

  • D 暮らしで使う分を、限界まで削るべきである

    限界まで削ると、暮らしにひびきます。

回せる分がゼロです。決まった分から見直します。

ケースお金の基本★★★★★
回せる分がゼロ
  • 決まって出ていく分を見直す → 効果が続く
  • 暮らしで使う分を調整する → 限界がある
  • 借りる → 返済が増えて悪化しやすい

22 − 13 − 9 でちょうどゼロ。赤字ではありませんが、予定外の出費が1つあれば足りません。決まった分を月1万円下げられれば、回せる分が1万円戻ります。暮らしの分を限界まで削るのは、その次の手段です。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

家計を組むうえで、収入についてどう構えておくのが適切ですか。

  • A 変わるものだという前提で、増えたとき減ったときの扱いを先に決めておく 正解

    難しい判断を、落ち着いているときに済ませます。

  • B いまの額がずっと続く前提で組む

    同じ額が続くとは限りません。

  • C 変わったときに、そのつど考える

    そのつどでは、気分が混ざります。

  • D 収入のことは考えず、支出だけを見る

    収入が変われば、回せる分も変わります。

変わる前提で、扱いを先に決めておきます。

判断お金の基本★★★★

「増えたら半分は回す分へ」「減ったら決まった分から」と先に決めておく

変わったその日に、その場で決める

決めておけば、増えた日も減った日も、その通りにするだけです。そのつど考えると、うれしさや不安が判断に混ざる。とくに増えたときは、決めていないと支出のほうへ流れます。難しい判断を、落ち着いているときに済ませておく工夫です。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

この回で身につけた見方を、ひとことでいうと何になりますか。

  • A 増えたら先に回す分へ、減ったら決まった分から。扱いを変わる前に決めておく 正解

    増えたときと減ったときの、両方を押さえた回でした。

  • B 収入が増えれば、家計は自動的に良くなる

    支出も増えれば、回せる分は変わりません。

  • C 収入が減ったら、まず暮らしで使う分を限界まで削る

    暮らしの分には、下げられる限界があります。

  • D 収入は変わらないものとして、家計を組めばよい

    収入は、変わることがあります。

増えたら回す分へ、減ったら決まった分から。先に決めます。

判断お金の基本★★★★★

収入が変わるとき

  • 増えたとき:先に回す分へ移す
  • 減ったとき:決まって出ていく分から見直す
  • 一時的な増加:暮らしの水準は変えず、回す分へ

手取りが25万円から28万円になっても、支出を変えなければ回せる分は3万円から6万円へ倍になります。22万円に減れば、回せる分はゼロ。どちらの場合も、動かす箱を先に決めておけば迷いません。次回は、記録を続けるしくみを見ていきます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

会員登録をすると、経験値と連続学習日数が記録され、間違えた問題だけをあとで解き直せます。

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