お金の基本

数年に一度の支出に備える

毎月の家計は黒字なのに、車検や更新料が来る月だけ苦しくなる。予定されている支出なら、月割りにして先に積んでおけます。

このページの要点

数年に一度やってくる支出は、予定が分かっているので月割りにできる。2年後に12万円なら月5,000円、5年後に60万円なら月10,000円。合わせて月15,000円を毎月の支出として扱えば、来た月に慌てなくて済む。不意に起きる「急な出費」への備えとは、別枠で持つ。

最終更新 2026年9月1日 / 全 15 問 ・知る 4 ・わかる 3 ・見抜く 4 ・ケースで考える 2 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 4 問

  1. 数年に一度のもの
  2. 月割りにする
  3. 急な出費との違い
  4. 別枠で持つ

わかる 3 問

  1. 備える手順
  2. 支出と月割り
  3. 毎月の側に移す

見抜く 4 問

  1. 月割りにしないと
  2. 毎月いくら積むか
  3. 備え方の判定
  4. 書き直すとき

ケースで考える 2 問

  1. 月割りを作る
  2. 黒字なのに苦しい

判断する 2 問

  1. 分かっているものは
  2. 数年に一度の支出に備える

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

次の説明は、数年に一度やってくる支出について正しいですか。

  • A いつ、いくら必要かがおおよそ分かっているので、月割りにできる 正解

    分かっているものは、月割りにできます。

  • B いつ来るか分からないので、備えようがない

    時期も金額も、おおよそ分かります。

  • C 毎月の家計とは関係がない

    毎月の家計から出ていくものです。

  • D 来たときに借りて払うのが、ふつうのやり方である

    借りずに済む方法があります。

予定が分かっているので、月割りにできます。

知るお金の基本★★
  1. いま月割りで積み始める
  2. 毎月少しずつたまる
  3. 支出の月慌てずに払える

車検、更新料、まとまった税金、家電の買い替え。時期も金額もおおよそ見当がつきます。分かっているなら、来る前から少しずつ積んでおける。突然やってくるように感じるのは、月割りにしていないからです。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

予定されている支出は、金額を必要になるまでの__で割ると、毎月いくら積めばよいかが出ます。

  • A 月数 正解

    月数で割れば、毎月の額が出ます。

  • B 年数

    年数では、毎月の額になりません。

  • C 回数

    回数は、この計算には使いません。

  • D 人数

    人数は、関係ありません。

必要になるまでの月数で割ります。

知るお金の基本★★
  • 12万円必要な額
  • 24か月必要になるまで
  • 5,000円毎月積む額

2年後に12万円なら、24か月で割って月5,000円。逆算の回で見た計算と同じです。この5,000円を毎月の支出として扱えば、2年後に慌てることはありません。分かっているものは、すべてこの形にできます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

「数年に一度の支出」と「急な出費」の違いはどこにありますか。

  • A 前者は時期と金額が分かっていて、後者は分からない 正解

    分かっているかどうかが、違いです。

  • B 前者は金額が大きく、後者は小さい

    金額の大小では、分かれません。

  • C 前者は必要なもので、後者は不要なもの

    どちらも、必要になるものです。

  • D 2つに、違いはない

    備え方が、はっきり違います。

前者は時期と金額が分かり、後者は分かりません。

知るお金の基本★★★

数年に一度の支出

  • 時期と金額が分かる
  • 月割りで積む
  • 車検・更新料・税金

急な出費

  • 時期も金額も分からない
  • 生活費の数か月分を置く
  • 病気・けが・故障

車検は2年後と分かっていますが、病気やけが、家電の故障は分かりません。分かっているものは月割りで積み、分からないものは生活費の数か月分をまとめて置いておく。備え方が違うので、混ぜずに別枠で持ちます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

数年に一度の支出のための積み立ては、どう持つのが分かりやすいですか。

  • A ふだん使う口座とは分けて、別枠として持つ 正解

    分けておけば、混ざりません。

  • B ふだん使う口座に、まとめて入れておく

    同じ口座では、見分けがつきません。

  • C 値動きのあるものに、置いておく

    使う日が決まっているので、向きません。

  • D 現金で、手元に置いておく

    手元の現金は、なくす心配があります。

ふだん使う口座とは分けて、別枠で持ちます。

知るお金の基本★★★

ふだん使う口座と分けて、別枠として置く

生活費と同じ口座に入れて、残高で判断する

同じ口座に入れておくと、生活費と見分けがつかなくなります。「残高があるから使える」と思って使ってしまえば、来た月に足りません。使う日が決まっているお金なので、値動きのあるものにも向きません。分けて置くだけで、混ざりを防げます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

数年に一度の支出に備える手順を、正しい順に並べてください。

答え これから来る大きな支出を書き出す → それぞれ、いつ・いくらかを入れる → 月数で割って、毎月の額を出す

書き出し、時期と金額を入れ、月数で割ります。

わかるお金の基本★★★
  1. これから来る大きな支出を書き出す
  2. それぞれ、いつ・いくらかを入れる
  3. 月数で割って、毎月の額を出す

書き出す段階で漏れると、あとの計算がいくら正確でも足りません。まず全部並べる。時期と金額はおおよそで構いません。正確さより、抜けがないことのほうが大事です。置き場所は、額が決まってから考えます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

それぞれの支出と、月割りにした額を対応させてください。

答え 2年後に12万円 … 毎月5,000円/5年後に60万円 … 毎月10,000円/2つ合わせて … 毎月15,000円

金額と期間によって、月割りの額が変わります。

わかるお金の基本★★★
金額いつまで
車検など12万円2年後
買い替えなど60万円5年後
合計72万円

12万円 ÷ 24か月で5,000円、60万円 ÷ 60か月で10,000円。合わせて15,000円です。金額が5倍でも期間が長ければ、月割りの差は2倍にとどまります。時期が遠いほど、毎月の負担は軽くなる。逆算の回と同じ形です。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

月割りにした額は、毎月の家計のどこに置くのが分かりやすいですか。

  • A 決まって出ていく分として扱う。毎月必ず出ていくものと同じ扱いにする 正解

    家賃と同じ扱いにすれば、必ず積まれます。

  • B 余ったときだけ積む、という扱いにする

    余ったときだけでは、抜ける月が出ます。

  • C 暮らしで使う分に、含めておく

    混ぜると、使ってしまいます。

  • D 家計の外に置いて、記録しない

    記録しないと、忘れてしまいます。

決まって出ていく分として扱います。

わかるお金の基本★★★★
月割りにした額決まって出ていく分として扱う毎月必ず積まれる

自分で決めた固定費にする

家賃と同じ扱いにすれば、毎月必ず積まれます。余ったときだけ、では月によって抜ける。暮らしの分に混ぜると、使ってしまいます。前回見た「先に取り分ける」と同じ考え方で、自分で決めた固定費として置くのがいちばん確実です。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

予定されている支出を月割りにしないでいると、どんなことが起きやすいですか。

  • A 来た月だけ大きく足りなくなり、借りたり積み立てを崩したりすることになる 正解

    往復のぶんだけ、余計にかかります。

  • B 来た月に、収入が自動的に増える

    収入は、自動では増えません。

  • C 支出そのものが、なくなる

    支出そのものは、なくなりません。

  • D 毎月の家計が、自動的に黒字になる

    大きな月は、赤字になります。

来た月に足りなくなり、借りるか崩すことになります。

見抜くお金の基本★★★★
  • 月割りにする毎月5,000円ずつ
  • しないと来た月に12万円

同じ12万円でも、来た月の負担がまったく違う

毎月は黒字でも、12万円が一度に出ていく月は赤字になります。そこで借りれば利息がかかり、積み立てを崩せば純資産が減る。月割りにしておけば、この往復は起きません。分かっているものは、先に均しておくのが確実です。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

2年後に12万円の支出が予定されています。

いまから毎月いくら積んでおけばよいですか。

答え 5000円

12万円 ÷ 24か月 = 5,000円です。

見抜くお金の基本★★★★
  • 12万円必要な額
  • 24か月2年は
  • 5,000円毎月

月5,000円なら、無理なく続けられる人も多いはずです。同じ12万円でも、来た月に一度に払うのと、24回に分けるのとでは重さがまったく違う。分かっているものを分かっているうちに均す。これだけで、家計の山が低くなります。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

それぞれの説明が、数年に一度の支出への備え方として正しいかどうかを判定してください。

  • A 急な出費への備えと、予定された支出への備えは、別に持つ 正解

    混ざると、どちらも足りなくなります。

  • B 2つをまとめて1つの口座に入れておけばよい

    まとめると、片方が消えます。

  • C 予定された支出のための積み立ては、値動きのあるものに置くとよい

    使う日が決まっていると、向きません。

  • D 積み立てが足りなければ、そのとき借りればよい

    借りれば、利息がかかります。

2つは、別に持ちます。

見抜くお金の基本★★★★
備えの置き場所
  • 急な出費用:生活費の数か月分
  • 予定された支出用:月割りで積む分

まとめると、急な出費で使ってしまったとき、予定の支出のぶんまで消えます。逆も同じです。使う日が決まっているお金は値動きのあるものに向きませんし、足りないときに借りれば利息がかかる。分けて、確実な形で置いておきます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

月割りの表は、どんなときに書き直すのがよいですか。

  • A 支出が1つ終わったときと、新しい予定が増えたとき 正解

    動きがあったときに、書き直します。

  • B 毎月、必ず書き直す

    毎月では、手間ばかりかかります。

  • C 一度作ったら、書き直さない

    予定は増えたり終わったりします。

  • D 10年に一度、書き直す

    10年では、間が空きすぎます。

1つ終わったときと、新しい予定が増えたときです。

見抜くお金の基本★★★★
  1. 支出が1つ終わるその分の枠が空く
  2. 次を決めるまた積むか、別に回すか
  3. 新しい予定月割りにして足す

車検が終われば、その5,000円が空きます。次の車検までまた積むのか、別の予定に回すのかを決める。新しい予定が増えたときも、月割りの額を出して足します。毎月書き直す必要はなく、動きがあったときだけで十分です。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Iさんは、これから来る大きな支出に備えようとしています。

このときに行うべきことを、すべて選んでください。

答え これから5年以内に来る大きな支出を書き出す/それぞれを月数で割って、毎月の額を出す/合計額を、決まって出ていく分として扱う

書き出し、月割りにし、決まった分として扱います。

ケースお金の基本★★★★

月割りを作る3つ

  • 5年以内に来る大きな支出を書き出す
  • それぞれを月数で割る
  • 合計を、決まって出ていく分として扱う

金額があいまいでも、おおよそで書き出しておくほうが安全です。書かないと、その分だけ抜けます。急な出費用とまとめると、片方を使ったときにもう片方が消える。別枠で持ちます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

Jさんの家計は毎月2万円の黒字ですが、車検や更新料が来る月だけ足りなくなり、そのたびに積み立てを崩しています。

この状況を、どう読むのが適切ですか。

  • A 毎月の黒字が、大きな支出の月割り分を含んでいない。含めて計算し直す 正解

    月割り分を含めて、計算し直します。

  • B 毎月の黒字が出ているので、問題はない

    黒字の数字が、本当の余りを表していません。

  • C 積み立てを崩しているので、積み立てをやめるべきである

    積み立てより、計算の形を直します。

  • D 車検や更新料は、避けられないので考えても仕方がない

    避けられないからこそ、月割りにできます。

黒字の計算に、月割り分が含まれていません。

ケースお金の基本★★★★★
  • 2万円毎月の黒字
  • 1万5千円大きな支出の月割り
  • 5,000円本当の余り

車検12万円と更新料が合わせて年18万円なら、月1万5千円にあたります。それを引くと、毎月の黒字2万円は実質5,000円です。この形で計算し直せば、来た月に崩さずに済みます。黒字の数字が、本当の余りを表していなかっただけです。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

数年に一度の支出を扱ううえで、いちばん大事な考え方はどれですか。

  • A 分かっているものは、来る前に月割りにして均しておく 正解

    均しておけば、山が消えます。

  • B 来たときに考えればよい

    来てから考えると、間に合いません。

  • C 大きすぎるので、備えても意味がない

    月割りにすれば、備えられます。

  • D 足りないときは、借りて払えばよい

    借りれば、利息がかかります。

分かっているものは、来る前に月割りにして均します。

判断お金の基本★★★★

分かっているものは、月割りにして毎月の側に移す

来た月に、借りるか積み立てを崩す

時期も金額も分かっているのに備えないのは、もったいないことです。12万円を24回に分けるだけで、来た月の山が消えます。借りれば利息がかかり、積み立てを崩せば純資産が減る。どちらも、月割りにしておけば起きませんでした。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

この回で身につけた見方を、ひとことでいうと何になりますか。

  • A 予定された支出は月数で割って毎月の側に移し、急な出費用とは別枠で持つ 正解

    月割りと、別枠の2つを押さえた回でした。

  • B 大きな支出は、来た月に借りて払えばよい

    借りれば、利息がかかります。

  • C 急な出費用の備えと、まとめて持てばよい

    まとめると、片方が消えます。

  • D 予定された支出は、備えようがない

    分かっているので、備えられます。

月割りにして毎月の側に移し、急な出費用とは別に持ちます。

判断お金の基本★★★★★

数年に一度の支出に備える

  • 時期と金額が分かっているので、月数で割れる
  • 月割り分を、決まって出ていく分として扱う
  • 急な出費用の備えとは、別枠で持つ

2年後の12万円は月5,000円、5年後の60万円は月10,000円。合わせて月15,000円を決まって出ていく分として扱えば、来た月に慌てません。毎月の黒字が2万円でも、月割り分1万5千円を引けば本当の余りは5,000円です。次回は、この全体像を1枚にまとめます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

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