本ページはプロモーションが含まれています。
このページの内容の理解度をクイズでチェック!
目次
はじめに
「夫婦で共働きなのに、なぜかお金が貯まらない」
「お互いの給料がいくらなのか、正確には知らない」
「家計管理をしたいけれど、何から手をつければいいかわからない」
結婚や同棲を機に、自分ひとりのお金から「二人のお金(家族のお金)」へと変化したとき、多くの人が直面するのが家計管理の壁です。独身時代は自分の収入の範囲内でやりくりすればよかったものが、家族になると「世帯収入」という大きな枠組みで考える必要が出てきます。
特に近年増えている共働き世帯では、収入源が複数あるがゆえに、家計の全体像が見えにくくなる「どんぶり勘定」に陥りやすい傾向があります。世帯年収が高くても、気づけば貯金がゼロ、あるいは借金があるというケースも珍しくありません。
この記事では、家族全員の収入と支出を統合して考える「世帯単位の家計管理」の基本から、共働き夫婦が注意すべきポイント、そして企業の財務管理手法を応用した「バランスシート(貸借対照表)」の活用法までを網羅的に解説します。
家計を「チーム」として捉え直し、盤石な資産形成を行うための知識を身につけましょう。

家計管理は、一人ひとりの努力だけでなく、チームとしての連携が不可欠です。お互いの状況を透明化し、共通のゴールに向かって協力体制を築くことが、世帯全体の豊かさにつながります。
世帯収入と世帯支出の基本:家計を「個」ではなく「チーム」で捉える
家計管理の第一歩は、視点を「個(私のお金)」から「全(私たちのお金)」へと切り替えることです。ここではまず、基本となる用語と概念を整理します。
「世帯収入」とは何か
世帯収入とは、同一の住居で起居し、生計を共にしている家族全員の収入を合計したものです。
一般的に、会社員や公務員の夫と専業主婦の妻という構成であれば、夫の収入がそのまま世帯収入となります。しかし、共働き夫婦や、親と同居して働いている子供がいる場合などは、それぞれの収入をすべて合算した額が世帯収入となります。
例えば、夫の手取り月収が30万円、妻の手取り月収が25万円の場合、世帯収入(手取り)は55万円です。
家計管理において重要なのは、個人の収入額ではなく、この「合計額」です。チーム全体の戦力(収入)がどれくらいあるのかを正確に把握しなければ、戦略(予算配分)を立てることはできません。
「世帯支出」と黒字化の鉄則
世帯収入に対して、家族全員が生活するために支払ったお金の合計が「世帯支出」です。
家賃、光熱費、食費などの共有の支出はもちろん、それぞれが使う携帯代、ランチ代、趣味のお金などもすべて含まれます。
家計管理の基本ルールは極めてシンプルです。
「世帯収入 > 世帯支出 + 貯蓄」
この式を成立させ続けることだけが、資産を増やす唯一の方法です。
よくある間違いは、「夫の給料で生活し、妻の給料は全額貯金する」といった漠然とした計画を立て、実際には妻の給料からちょこちょこと支出してしまい、結果的に貯金ができていないパターンです。
誰が稼いだお金であれ、一度「世帯」という大きな財布に入れ、そこから必要な支出を出し、残りを確実に貯蓄に回す。この「プール(合算)して考える」思考法が、家計管理の土台となります。

「誰がいくら稼いだか」にこだわると、家計管理はギクシャクします。稼ぎ手は違っても、目指す豊かさは同じはず。収入はすべて「チームの共有財産」と捉えるマインドセットが成功の鍵です。
あなたの家庭はどのタイプ?家計管理の3つのパターンと成功の秘訣
世帯収入と支出を管理する具体的な方法は、家庭によって様々です。正解は一つではありませんが、主に3つのパターンに分類されます。それぞれの特徴と、成功させるためのポイントを見ていきましょう。
1@. 一括管理型(おこづかい制)
夫婦のどちらか一方(管理が得意な方)が、世帯収入のすべてを管理する方法です。
- 仕組み: 給与が入ったら全額を管理担当者の口座(または生活費口座)に集め、そこから固定費や貯金を差し引き、それぞれに定額の「おこづかい」を渡します。
- メリット: 家計の全体像が把握しやすく、無駄な支出を抑えやすいため、お金が最も貯まりやすいスタイルです。
- 注意点: 管理される側が「自由がない」と不満を感じたり、管理する側の負担が大きくなったりします。おこづかいの額や家計の状況を定期的に共有し、納得感を持たせることが重要です。
2@. 項目別分担制(財布別々型)
「家賃と光熱費は夫、食費と日用品は妻」というように、支払う費目ごとに担当を決める方法です。
- 仕組み: それぞれの担当分を支払った残りは、各自が自由に管理します。
- メリット: 手間が少なく、自分の収入をある程度自由に使えるため、共働き夫婦に好まれます。自立した関係を維持しやすいです。
- 注意点: 最も貯まりにくいスタイルです。相手の貯蓄状況が見えないため、「相手が貯めているだろう」という思い込み(どんぶり勘定)が発生しやすく、世帯全体での資産形成が遅れるリスクが高いです。
3@. 共通口座制(定額拠出型)
お互いに決まった金額を「共通口座」に出し合い、そこから生活費を支払う方法です。
- 仕組み: 毎月、夫15万円、妻10万円などを共通口座に入金し、残りは各自の手元に残します。
- メリット: 生活費の分担が明確で、公平感があります。
- 注意点: 拠出額の設定が適切でないと、共通口座が赤字になったり、逆に貯金ができなかったりします。また、ボーナス時のルールを決めておかないと、大きな出費に対応できないことがあります。
どの方法でも「全体把握」が必須
どのパターンを採用するにしても、絶対に欠かせないのが@@「世帯全体の収支と貯蓄額の把握」@@です。
項目別分担制であっても、月に一度は「今月いくら使ったか」「今いくら貯金があるか」を報告し合う場を設けなければ、家計管理とは言えません。

管理方法は手段に過ぎません。重要なのは、どの方法を選んだとしても、最終的に「世帯全体で黒字になっているか」を確認できる仕組みを持っていることです。不透明な部分はリスクでしかありません。
共働き夫婦が陥る「どんぶり勘定」の罠とは?
現代の日本では共働き世帯が主流となっていますが、ダブルインカム(二人の収入がある状態)には、「お金がある」という安心感ゆえの大きな落とし穴があります。それが「どんぶり勘定」です。
どんぶり勘定の恐怖
どんぶり勘定とは、細かい収支計算をせず、大雑把にお金を出し入れする状態を指します。
共働き夫婦の場合、「自分も稼いでいるし、相手も稼いでいるから、生活には困らないだろう」という余裕から、家計簿をつけず、予算も立てずに生活してしまいがちです。
例えば、外食が増えたり、コンビニで頻繁に買い物をしたり、高額な趣味にお金を使ったりしても、「まあ大丈夫だろう」で済ませてしまいます。しかし、お互いがそう思っていると、世帯全体での支出は膨れ上がり、収入の多さが支出の多さで相殺されてしまいます。
「相手任せ」のブラックボックス
さらに危険なのが、お互いの資産状況を知らない「ブラックボックス化」です。
「俺は貯金していないけど、妻は堅実だから貯めているはずだ」
「私は全部使っちゃってるけど、夫は給料が高いから貯金しているはずだ」
このように双方が思い込んでいると、いざ住宅購入や子供の教育費が必要になった段階で、「えっ、貯金ゼロなの!?」という衝撃の事実が発覚します。最悪の場合、相手に隠れて借金(リボ払いなど)をしているケースもあり、家庭崩壊の危機につながることもあります。
透明性が資産形成の鍵
どんぶり勘定から脱却するためには、「透明性」を確保するしかありません。
家計簿アプリの共有機能を使ったり、毎月の「マネー会議」を開催したりして、ガラス張りの家計を目指しましょう。「監視」し合うのではなく、「共有」することで、初めてチームとしての力が発揮されます。

「信頼しているから聞かない」というのは、家計管理においては怠慢です。真の信頼とは、お互いの状況をオープンにし、問題があれば一緒に解決できる関係性のことを指します。
収入が増えても貯金が増えない「パーキンソンの法則」と支出管理
「世帯年収が1000万円を超えているのに、貯金がほとんどない」
このような家庭は、実は珍しくありません。なぜ収入が増えてもおおきな貯金ができないのでしょうか。そこには、人間の行動心理に基づいた「パーキンソンの法則」が働いているからです。
支出は収入の額まで膨張する
パーキンソンの法則(第2法則)は、@@「支出の額は、収入の額と等しくなるまで膨張する」@@というものです。
人間は、使えるお金(収入)が増えると、無意識のうちに生活水準を上げてしまう性質を持っています。
- 独身時代:手取り20万円で生活できていた。
- 結婚後:世帯手取り50万円になった。 → 本来なら30万円貯金できるはずだが、広いマンションに引っ越し、車を買い替え、外食のグレードが上がり、気づけば支出も50万円近くになっている。
このように、収入アップに合わせて「当たり前の基準」を引き上げてしまうと、いくら稼いでも貯金は増えません。これを「生活水準のインフレ」とも呼びます。
バランスが崩れるタイミングに注意
特に家計のバランスが崩れやすいのが、ライフイベントの変化点です。
- 収入の減少: 産休・育休による収入減、転職や失業、残業代のカットなど。支出が膨張した状態で収入が減ると、一気に赤字家計に転落します。
- 支出の増加: 子供の進学(教育費)、住宅ローンの開始、車の買い替えなど。
一度上げてしまった生活水準(固定費や生活習慣)を元に戻すのは、精神的に非常に苦痛を伴います。だからこそ、収入が増えても安易に支出を増やさないという強い意志とコントロールが必要です。
対策:増えた分は「なかったこと」にする
パーキンソンの法則に打ち勝つ唯一の方法は、昇給分やパートナーの収入分を、生活費口座に入れず、最初から「なかったもの」として貯蓄口座に隔離することです(先取り貯金)。
「世帯収入は増えたけれど、生活に使えるお金は変わっていない」という環境を強制的に作ることで、支出の膨張を防ぐことができます。

高収入は幸福の条件の一つですが、高支出はリスクの要因です。「稼ぐ力」と同じくらい、「守る力(支出をコントロールする力)」を磨かなければ、資産というバケツに水は溜まりません。
家計の健康診断:フローだけでなく「バランスシート」で資産を見る
家計の健全性をチェックする際、多くの人は「毎月の収支(給料が入って、生活費を使って、いくら残ったか)」に注目します。これを@@「フロー(お金の流れ)」**と呼びます。
しかし、家計管理にはもう一つの重要な視点があります。それが「ストック(資産の蓄積)」を見るための*「バランスシート(貸借対照表)」@@*です。
フローとストックの違い
- フロー(損益計算書的な視点): 「今月は30万円入って、25万円使ったから、5万円の黒字だ」という、期間ごとの成績表です。家計簿がこれにあたります。
- ストック(貸借対照表的な視点): 「今、手元に現金がいくらあり、借金がいくらあるのか」という、ある時点での財政状態です。
フローが黒字でも、過去の借金が多額にあれば家計は不健全ですし、逆に今月赤字でも、十分な資産があれば即座に破綻することはありません。両方の視点を持つことが重要です。
家庭のバランスシートを作ってみよう
バランスシートは、左側に「資産」、右側に「負債」と「純資産」を書き出して作成します。
【左側:資産(プラスの財産)】
- 現金・預金(普通預金、定期預金)
- 投資商品(株式、投資信託、iDeCoなどの評価額)
- 不動産(持ち家の現在の査定額 ※購入価格ではない)
- 車(現在の中古車市場での売却価格)
- 保険(貯蓄型保険の解約返戻金)
【右側:負債(マイナスの財産)】
- 住宅ローン残高
- 自動車ローン残高
- 奨学金返済残高
- クレジットカードの未払い分(リボ払いなど)
「純資産」がプラスかマイナスか
資産の合計から、負債の合計を引いたものが@@「純資産(Net Worth)」@@です。
純資産 = 資産合計 - 負債合計
この純資産が「本当の意味でのあなたの家の資産」です。
例えば、5000万円のマンションを持っていても(資産)、住宅ローンが4800万円残っていれば(負債)、純資産は200万円しかありません。もしマンションの価値が4000万円に下がっていたら、純資産はマイナス800万円(債務超過)となり、売っても借金が残る危険な状態です。
半年に一度で良いので、このバランスシートを作成してみてください。
「貯金はあるけれど、それ以上にローンがある」のか、「借金はなく、着実に純資産が増えている」のか。家計の本当の姿を可視化することで、漠然とした不安が消え、次の一手が見えてきます。

家計簿(フロー)は日々の通信簿ですが、バランスシート(ストック)は人生の成績表です。純資産をプラスにし、育てていくことこそが、家計管理の最終的なゴールです。
まとめとやるべきアクション
今回は、世帯収入と支出のバランスについて、共働き世帯特有のリスクや、企業会計の視点を取り入れた管理手法まで解説しました。
- 世帯収入: 家族全員の収入合計。「個」ではなく「チーム」で考える。
- 管理方法: おこづかい制、分担制などあるが、「全体把握」が必須。
- どんぶり勘定: 共働き夫婦の最大のリスク。透明性の確保が急務。
- 法則: パーキンソンの法則により、意識しないと支出は収入限度まで膨張する。
- 診断: 毎月の収支(フロー)だけでなく、資産と負債のバランス(ストック)を確認し、「純資産」を増やす。
「お金がない」と嘆く前に、まずは現状を正しく知ることから始めましょう。霧が晴れれば、進むべき道は必ず見えてきます。
今すぐやるべきアクション
今週末、簡易的な「家庭のバランスシート」を作成してみましょう。
- 資産を書き出す: 通帳の残高、証券口座の評価額、保険の解約返戻金などをすべて合計します。持ち家がある場合は、近隣の相場などから概算の価値を出します。
- 負債を書き出す: 住宅ローンや車のローンの「残高証明書」や返済予定表を見て、あといくら残っているかを確認します。スマホの分割払いや奨学金も忘れずに。
- 純資産を計算する:「資産 - 負債」を計算します。
もし結果がマイナスでも、落ち込む必要はありません。現状を知ることがスタートです。
「来年は純資産を〇〇万円プラスにする!」という具体的な目標を立て、チーム一丸となって家計改善に取り組んでください。

数字は嘘をつきません。バランスシート作成は、現実を直視する勇気がいりますが、その勇気があなたと家族の未来を確かなものにします。まずは「プラス」を目指して、一歩を踏み出しましょう。
このページの内容の理解度をクイズでチェック!
免責事項
本記事は、一般的な企業・業界情報および公開資料等に基づく執筆者個人の見解をまとめたものであり、特定の銘柄や金融商品への投資を推奨・勧誘するものではありません。また、記事内で取り上げた見解・数値・将来予測は、執筆時点の情報に基づくものであり、その正確性・完全性を保証するものではありません。今後の市場環境や企業動向の変化により、内容が変更される可能性があります。
本記事に基づく投資判断は、読者ご自身の責任と判断において行ってください。 本記事の内容に起因して生じたいかなる損失・損害についても、当サイトおよび執筆者は一切の責任を負いません。本記事は金融商品取引法第37条に定める「投資助言」等には該当せず、登録金融商品取引業者による助言サービスではありません。


