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目次
はじめに
アルバイトや正社員として働き始めると、給与明細を見る機会が増えます。その中でも特に気になるのが「残業代」ではないでしょうか。「残業代って、どうやって計算されるんだろう?」「ちゃんと支払われているのかな?」と疑問に思ったことはありませんか?
この記事では、残業代の基本的な計算方法について、高校生や新社会人の方にもわかりやすく解説します。法律で定められたルールや、実際に計算する際の注意点、サービス残業など、知っておくべきポイントを網羅的にご紹介します。この記事を読めば、残業代に関する知識が深まり、自分の権利を守れるようになるでしょう。
残業代について正しく理解し、安心して働くための第一歩を踏み出しましょう。

残業代は、あなたの労働に対する正当な対価です。しっかりと知識を身につけ、権利を主張できるようになりましょう。
ステップ1:基礎時給を理解する
残業代を計算する上で、最も重要なのが「基礎時給」です。これは、1時間あたりのあなたの賃金を指し、残業代の計算の土台となります。月給制の場合、以下の計算式で算出します。
基礎時給 = 月給 ÷ 1ヶ月の平均所定労働時間
例えば、月給が20万円で、1ヶ月の平均所定労働時間が160時間の場合、基礎時給は1,250円となります(20万円 ÷ 160時間 = 1,250円)。この基礎時給を元に、残業時間に応じて割増賃金が支払われることになります。
ここで注意すべきは、月給に含まれるすべての手当が基礎時給の計算に含まれるわけではないということです。家族手当や通勤手当、住宅手当など、個人の事情に基づいて支給される手当は、原則として基礎時給の計算から除外されます(一定の条件があります)。
クイズ1:月給制の人が残業代を計算する際、最初に算出する必要がある「1時間あたりの賃金」を何と呼ぶか?
- 最低賃金
- 基礎時給(算定基礎額)
- 平均賃金
- 固定給
正解は「基礎時給(算定基礎額)」です。月給を月平均所定労働時間で割って算出します。最低賃金とは別の概念です。

自分の基礎時給を正確に把握することは、残業代を正しく受け取るための第一歩です。給与明細をよく確認し、計算方法を理解しておきましょう。
法定割増率:残業の種類と割増率
労働基準法では、法定労働時間(1日8時間、週40時間)を超えて労働させた場合、または休日労働させた場合、通常の賃金に割増賃金を支払うことが義務付けられています。この割増率は、残業の種類によって異なります。
- 法定時間外労働(時間外残業): 25%以上の割増率
- 休日労働: 35%以上の割増率
- 深夜労働(22時~5時): 25%以上の割増率
これらの割増率は、それぞれ単独で適用されるだけでなく、重複して適用される場合もあります。例えば、深夜に法定時間外労働をした場合、25% + 25% = 50%以上の割増率となります。また、企業によっては、法定以上の割増率を定めている場合もあります。
クイズ2:法定労働時間(1日8時間など)を超えた残業に対する、法律上の最低割増率はいくつか?
- 1.0倍(割増なし)
- 1.10倍(10%増)
- 1.25倍(25%増)
- 1.50倍(50%増)
正解は「1.25倍(25%増)」です。労働基準法で定められた法定外残業の最低ラインです。この「25%」という数字は非常に重要です。深夜労働や休日労働と重なるとさらに加算されます。

割増率は、労働基準法で定められた最低ラインです。会社によっては、より高い割増率を設けている場合もありますので、就業規則を確認してみましょう。
残業代の計算例:法定外残業の場合
基礎時給と割増率がわかれば、実際に残業代を計算することができます。ここでは、法定外残業(時間外労働)の場合を例に、計算方法を解説します。
残業代 = 基礎時給 × 割増率 × 残業時間
例えば、基礎時給が1,000円の人が、法定外残業を2時間した場合、残業代は以下のようになります。
1,000円 × 1.25 × 2時間 = 2,500円
したがって、この場合の残業代は2,500円となります。
クイズ3:基礎時給が1,000円の人が、法定外残業を2時間行った。支払われるべき残業代はいくらか?
- 2,000円
- 2,250円
- 2,500円
- 3,000円
正解は「2,500円」です。計算式は「1,000円 × 1.25倍 × 2時間 = 2,500円」となります。2,000円だと通常の時給分だけで割増がありません。必ず1.25倍して計算します。

残業代の計算は、基礎時給と割増率、そして残業時間を正確に把握することが重要です。電卓アプリなどを活用して、自分で計算してみるのも良いでしょう。
基礎時給から除外される手当:計算時の注意点
基礎時給を計算する際には、月給に含まれるすべての手当を含めるわけではありません。一部の手当は、基礎時給の計算から除外することができます。これは、労働基準法によって定められています。
一般的に、以下の手当は基礎時給から除外されます。
- 家族手当
- 通勤手当
- 住宅手当
- 別居手当
- 子女教育手当
- 臨時に支払われた賃金(結婚手当、私傷病手当など)
- 1ヶ月を超える期間ごとに支払われる賃金(賞与など)
これらの手当は、個人の事情や生活費を補助する目的で支給されるものであり、労働の対価として支払われるものではないため、基礎時給の計算から除外されます。ただし、これらの手当が一律で支給される場合は、除外できない場合があります。例えば、通勤手当が一律5,000円支給される場合などは、基礎時給に含める必要があります。
クイズ4:基礎時給の計算において、一般的に計算の基礎から「除外」される(含まなくてよい)手当はどれ?
- 役職手当
- 職務手当
- 精皆勤手当
- 通勤手当(実費相当)
正解は「通勤手当」です。通勤手当や家族手当など、個人的事情に基づく手当は、基礎時給の計算から除外することが認められています。役職手当や精皆勤手当は労働の対価としての性格が強いため、通常は基礎時給の計算に含まれます。

基礎時給から除外できる手当の種類は、労働基準法で明確に定められています。会社の規定を鵜呑みにせず、法律に基づいて判断することが大切です。
サービス残業は違法:泣き寝入りしないために
「サービス残業」とは、労働時間に対して賃金が支払われない違法な残業のことです。上司からの指示や、会社の暗黙の了解によって、サービス残業を強いられているケースも少なくありません。
「仕事が終わらないのは自分の能力不足だから、残業代を請求できない」と思い込んでいる人もいるかもしれませんが、それは間違いです。労働時間とは、使用者の指揮命令下にある時間であり、仕事の準備や後片付け、業務に必要な待機時間なども含まれます。したがって、たとえ自主的に残業した場合でも、使用者が黙認していれば、労働時間として賃金が発生します。
もし、サービス残業を強要されていると感じたら、まずは証拠を集めることが重要です。タイムカードのコピーや、業務日報、メールのやり取りなど、労働時間を証明できるものを保存しておきましょう。そして、会社に是正を求めるか、労働基準監督署に相談することを検討しましょう。
クイズ5:上司から「君の能力不足で遅くなったのだから残業代は出さない」と言われた。この扱いは適切か?
- 会社のルールなので適切である。
- 能力不足の場合は減額が認められるため適切。
- 労働基準法違反(違法)であり、不適切。
- 36協定があれば認められるため適切。
正解は「違法であり、不適切」です。労働時間かどうかに個人の能力は関係ありません。指揮命令下で働いた時間には賃金を支払う義務があります。「能力不足だから」という理由は通用しません。働いた時間分の対価は支払われる必要があります。証拠を残すことが大切です。

サービス残業は、法律で禁じられた違法行為です。泣き寝入りせず、自分の権利を主張することが大切です。労働組合や弁護士など、専門機関に相談することも検討しましょう。
給与明細を確認しよう:残業代が正しく計算されているか
自分の残業代が正しく計算されているかを確認するためには、給与明細をしっかりと確認することが大切です。以下のポイントに注目して、確認してみましょう。
- 基礎時給: 基礎時給が正しく計算されているかを確認します。月給と月平均所定労働時間から自分で計算し、給与明細に記載されている金額と一致するか確認しましょう。
- 残業時間: 残業時間が正しく記録されているかを確認します。タイムカードや業務日報などと照らし合わせ、実際の残業時間と一致するか確認しましょう。
- 割増率: 残業の種類に応じて、割増率が正しく適用されているかを確認します。法定時間外労働、休日労働、深夜労働など、それぞれの割増率を確認しましょう。
- 残業手当の金額: 残業手当の金額が、基礎時給、割増率、残業時間に基づいて正しく計算されているかを確認します。自分で計算し、給与明細に記載されている金額と一致するか確認しましょう。
もし、給与明細に疑問点があった場合は、遠慮なく会社に問い合わせましょう。会社には、給与計算の根拠を説明する義務があります。

給与明細は、あなたの労働の対価が正しく支払われているかを確認するための重要な書類です。毎月必ず確認し、疑問点があればすぐに会社に問い合わせましょう。
まとめとやるべきアクション
この記事では、残業代の基本的な計算方法について解説しました。基礎時給の計算方法、割増率の種類、残業代の計算例、基礎時給から除外される手当、サービス残業の違法性、給与明細の確認方法など、残業代に関する重要な知識を網羅的にご紹介しました。
残業代は、あなたの労働に対する正当な対価です。この記事で得た知識を活かして、自分の権利を守り、安心して働くことができるようにしましょう。
最後に、ぜひ以下のアクションを実行してみてください。
- 給与明細を見て、自分の「残業手当」が支払われているか確認する。
- 残業手当の金額を「残業時間」で割って、単価がいくらか計算してみる。
これらのアクションを通じて、残業代に対する理解を深め、より賢く働くことができるようになるでしょう。

残業代の知識は、社会人として生きていく上で非常に重要な武器になります。この記事を参考に、ぜひ積極的に知識を深めてください。


