初めての分野に足を踏み出すには勇気のいることです。
「投資に必要なもの。それは『勇気』と『思考力』、そして『少しの勉強』だ」とも言われます。ここでの勇気とは自分でリスクを取る勇気があることを意味します。多くの人が「損すること=リスク」と考えます。しかし、今後、インフレ率が上昇すれば預貯金の価値は自然に目減りすることになります。インフレ率(物価上昇率)を仮に2%とすると100万円の価値は10年で82万円まで目減りします。日本ではデフレが長く続いていたため、物価上昇は気になりませんでした。しかし、新型コロナの影響で日本も多くの資金をバラマキました。需要と供給のバランスで見ると、供給が増えたことになり、貨幣価値が下がります。また、デフレ脱却するために日銀や政府はインフレ率2%を目標に掲げています。その理由は、弱いインフレ(インフレ率1.5~2%)が経済にとって最も良い状況だからです。
つまり、景気が回復してくれば貨幣価値が下がり、何もしないとお金が減ることになります。これも、リスクです。
近年、投資や資産運用をした方が良いと言われていますが、これは老後の備えるだけではなく、近い将来のインフレ率上昇に備える意味もあります。
教育費や老後の資産形成にiDeCoやつみたてNISAを活用するケースが増えています。この両制度は運用の方法ではなく、非課税制度になります。これらの制度を活用することで収益に課かる税金等が減ることで手取り額を増やすことができるのです。
これら両制度の仕組みは長期・積立・分散投資になります。10年を超える長期にわたって積立運用を行う方法になります。この方法によって、元本割れを含む様々なリスクを軽減する効果が期待できます。しかし、この方法を用いたからと言って資金を十分に用意できるかはわかりません。運用する期間や運用対象商品によって大きく変わってくるからです。
それでも、長期間で運用することで用意できる確率は大きく上がることは間違いありません。
まずは、少額で運用して勇気を持つことから始めてみてはいかがでしょうか。
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