低収入向けの投資・運用を教えてください。

女性20代 ママロニさん 20代/女性 解決済み

正社員で働いていますが、年収300万円ほどの低所得です。一般事務で、かなり楽な仕事をしているので職場に不満はないのですが、手取りは20万円いかないくらい、先輩を見ていると今後上がる見込みもありません。
さらにコロナでボーナスカットと、年収が下がる可能性すらあります。
恥ずかしながら先日アラサーになったのに貯蓄も僅かで、将来に不安を感じています。
最近SNSなどで積み立てNISAやイデコ・ふるさと納税など、よく名前を耳にして始めてみようかと気になっています。しかし、どこから手を付けていいのか分かりません。
一応NISAの口座は銀行口座を作るときに無理やり作らされて持っています。
何からはじめていくのが堅実なのか、アドバイスを頂きたいです。

1 名の専門家が回答しています

矢口 充俊 ヤグチ ミツトシ
分野 お金の貯め方全般
40代後半    男性

兵庫県

2021/09/03

ママロニ様

ご相談頂きありがとうございます。
兵庫県姫路市のFP事務所 姫路Go-ForWardの矢口と申します。

どこから手を付けていいのか分からないと思われていても、始めてみようと思われているだけでも十分だと思います。
この回答はあくまで一例ですが、ママロニ様が何か始めてみようと思うきっかけになれば幸いです。

始めようと思われている、
『積み立てNISAやイデコ・ふるさと納税』についてコメント致しますが、どれもメリットデメリットがあります。
それぞれの特徴をまとめますので、ママロニ様が「まずはこれを始めてみよう」と思われるものがあればそれから始めていただければと思います。

◆つみたてNISA
 既にNISA口座を開設されているとのことですが、2種類あり「一般NISA」と「つみたてNISA」があります。買い付け出来る商品や買い付け可能上限金額等が異なります。ここではつみたてNISAについて記載致します。

 <特徴>
  毎月一定額ずつ買い付け(年間40万円まで)
  中長期での資産形成目的に適している
  もし途中で資金が必要になれば売却は可能

 <メリット>
  買い付け対象商品はいずれも費用が安い(手数料ゼロ等)
  iDeCoと比べて換金性は高い
  買い付けを行った年から最長20年間運用(据え置き)可能

 <デメリット>
  一度にまとめて買い付け出来ない(毎月いくら、の買い方がベース)
  買い付け対象商品が少なく金融機関が決めているため全ての金融機関で同じとは限らない
  (金融機関を変更しない場合は、開設されている銀行が扱う商品の中から選択することになります)

◆iDeCo

 <特徴>
  将来受け取る年金を追加するための運用に適している
  働き方によって拠出出来る金額が異なる

 <メリット>
  課税時期は年金を受け取る時まで後ろにずれるので複利効果を得やすい
  受け取る時は分割(年金形式)か一時金のいずれかもしくは組み合わせる選択が可能

 <デメリット>
  原則60歳まで出金出来ない
  拠出する資金で選べる商品は運営管理機関が提供するものからしか選択出来ない

◆ふるさと納税

 <特徴>
  資産を増やす手段ではなく納める税金の納める地域を変える制度
  多くの自治体が返礼品を設定しており全国の特産品を集めることが出来る
  返礼品の割合は概ね寄付金額の3割まで
  全額控除出来る範囲で行っても2,000円は戻ってこない

 <メリット>
  全国各地の特産品から選ぶことが出来る
  所得が多いほど全額控除の対象となる範囲も多くなりたくさん寄付しやすい
  全額控除出来る範囲の目安は総務省のHPや他でも参照可能
  NISAやiDeCoと比べると、返礼品を選べば現物が受け取れるので実感は得やすい

 <デメリット>
  全額控除出来る範囲の正確な金額を把握するのは実質的に難しく、ある程度の概算で行うことになり収入に比べて寄付の金額が多すぎると戻ってくるお金も少なくなる
  所得が少ない場合は、戻ってこない2000円の負担割合が高くなり効果は小さくなりやすい。
  投資ではないので資産形成の制度にはなりにくい

<結論>
メリットとデメリットを並べるだけでは選びづらいかも知れませんので、このように考えては如何でしょうかと言う案をまとめてみます。

収入的に全て使うのは難しいかも知れませんが、まずは
 ・ふるさと納税
 ・つみたてNISA

を組み合わせては如何でしょうか。
・ふるさと納税:返礼品と言う現物を毎年受け取れることによる満足感、
・つみたてNISA:日々の実感は薄くても中長期の前提で換金性を含みながらの運用で資産の拡大を狙う
と言う考え方です。

ふるさと納税は、総務省のホームページを見ると「全額控除されるふるさと納税額(年間上限)の目安」は年収300万で独身又は共働きの場合28,000円と出ています。
 ・28,000円の寄付で選べる返礼品の目安は8,000円程度まで
 ・もし全額控除だった場合でも、2,000円は戻ってきませんので26,000円が戻ってくることになります
 →26,000円が戻ってくれば、結果的に2,000円の負担で8,000円程度の返礼品を受け取れる

と言うイメージになります。
全額控除の範囲は、収入だけでなく住宅ローン控除や医療費控除を受けられている等で所得や税の控除があると変わってきますので、シミュレーションは様々なサイトで出来ますので総合的に判断していただき寄付の金額を決めていただければと思います。
収入があまり変わらなければ、全額控除になる実額を確認するために1年目はあえて少し多めに寄付をして戻ってくる金額が2,000円を引いた以上に少なくなることでご自身の収入での限界金額を確認するのも一つの考え方として有効だと思います。
(上記の例だと、20,000円しか戻ってこない場合でも返礼品で8,000円分相当の商品を選んでいれば実質損はしておらずその商品を買っただけ、と言う考え方も出来ると思います)

つみたてNISAは多くの人に投資を行って欲しいと国が考えて導入している制度のため、多くの人に成功体験を持ってもらいたい狙いで買い付けを続けることが出来れば将来的に収益になる確率が高くなりやすい投資手法が採用されている制度なので、投資の経験が浅い方でも取り組みやすいと思います。確率が優先されているので、逆に大儲けを狙ってもそれは難しく、「うさぎと亀」に例えると亀の進みのような運用になるので変化を見ても幅があまり大きくなりにくく実感も得にくいと思います。
しかし、ママロニ様なら運用にかけられる時間は非常に長いので、日々の変化は小さくても預貯金の低金利と比べると長期で運用出来ればその時間の分だけ効果も大きくなると思います。また、日々の変動幅はあまり高くなくてもご自身が選んだ商品でマーケットの変動によってご自身のお金が増減する実感を通じてご自身なりの投資スタイルを構築する時間を長く確保出来て、ご自身なりの運用をしようと思ってからも長期間実践出来ると思いますので、長い時間が使えるママロニ様にはつみたてNISAは適していると思います。また、買付は年間40万までの範囲で月々いくらにするかご自身で設定が可能なので、無理のない範囲でまずは少額からでも始めていただくことが将来的に有効になると思います。

投資の経験が増えるほどいろいろなお金の話を解釈出来るようになり、ご自身の資産形成に活かせるようになると思いますので、当面は「習うより慣れよ」の考え方に納得できる範囲の金額設定で経験値を積み重ねる期間とお考えいただければと思います。

一つのことをすれば全ての問題が万事解決とはなりませんが、少しずつ経験を積み重ねることによって様々な制度や商品の良いところが取り入れられるようになりお金のことを前向きに楽しく取り組めるようになっていただければ幸いです。

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