運用額をどれほど増やせば良いか？

Question

今年の春に結婚し、来年には第一子が誕生する予定です。今後の保険や年金等に向けて備えをしています。現在私はNISAや積立投信、iDeCoで資産運用しています。
個人年金や外貨建ての積立型終身保険に関する話をほけんの窓口や銀行の営業さんから聞きましたが、どれも魅力的に思えません。
積立型の個人年金や保険は利率が低く、手数料の高さが気になります。自分で積立運用すると得になると感じます。リスクを回避するためには保険商品の方が良いと思います。
そのため死亡保険や癌、三大疾病等の一時金が出る保険のみ掛け捨てで入り、自分たちの入院や通院、教育、老後への備えはある程度の貯蓄とこれまでの運用の額を少し増やすことで対応すると良いと思います。
何かご意見を頂けると幸いです。

吉野 裕一 · Answer

ご質問ありがとうございます。いまだに多くの方が資産形成を保険で考える方もおられますが、ご質問のように保険での資産形成は無駄が多いと考えられます。特に保険商品での運用は国債が主な運用先となっているために、現在は低利回りとなっています。さらに保険会社の利益や費用などが引かれるのでコスト高となります。ご質問のように、保障は保険で、貯蓄はリスク性商品で運用される方が効率的だといいえます。日本は、昔は保険の加入率も低く保険料控除という所得控除などメリットを付けて、万が一の時のリスクに備える習慣を身に付けようとしましたが、高度成長もあり保険での利回りも高く、本来の目的以外での保険加入が増えたのが、今の多くの方の常識になってしまっていますね。ただ、この頃に直接投資のインフラ整備が今のようにあれば、保険で運用した以上にお金を増やせた時代だとも言えます。とても素晴らしいお考えを持たれておられますので、是非、今後の運用もしっかりと実績を作られてください。

お金の専門家

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