定期預金の可能性について

定期預金は、普通預金より利率（金利）が高めに設定する代わりに満期までの期間、引き出すことが出来ないという制約があります。利率とは、元本（預入した金額）に対する1年あたりの利息の割合をいい。例えば100万円を利率１％で1年預けた場合、1年間は引き出すことはできませんが、1万円の利息が付くことになります。ただし、預貯金の利息には20.315％の所得税・住民税・復興特別所得税の税金が源泉徴収されますので、実際の受取額は7,969円になります。利率は一般的に好景気の時は上昇、不景気の時は下落します。2021年1月現在の利率はある大手銀行のスーパー定期預金1年モノで0.002％（普通預金0.001％）、あるネット専業銀行の同じ条件で0.01%で、かなりの低金利な状態です。しかし、元本とその利息については、銀行が破綻しても1,000万円までの部分は保証されるメリットがあります。また、総合口座として定期預金をしている場合、預入元本の一定割合（概ね90％）まで自動的に借入することができます。定期預金には、預入期間が3年以上のモノについては、単利（そのまま利息を受取る）と半年複利（半年ごとに発生する利息を元本に自動的に組入れる）のいずれかを選択することができ、先ほどの例で預入期間を3年にした場合、単利の場合は受取れる利息合計（税込み）は3万円ですが、半年複利の場合は30,337円と単利よりは多く受取ることができます。あと、資産運用には、安全性、換金性、収益性の３つの側面で評価する考え方がありますが、安全性、換金性については、文句なしに金融商品の中ではトップクラスですが、収益性については圧倒的に不利な金融商品といえます。