筆者はペットを飼ったことがないし、今後飼うつもりもありませんが、動物が嫌いなわけではありません。ペットショップや保護犬・猫の譲渡会、街中で犬を見ると「やっぱりかわいいよね」とは思います。
いわば「全くの部外者」に過ぎない筆者でも「かわいいよね」と好感が持てるくらいなのだから、実際に飼っている人にとっては、ペットという次元を超えてもはや「家族の一員(ただし、たまたま人間ではなかっただけ)」なのかもしれません。
そして、今は時節柄なかなか難しい部分もありますが「旅行に行くときはできるだけ犬も一緒に…」と思っている人は多いでしょう。しかし、実際は様々な理由で「ワンコはお留守番」という扱いにならざるを得ないことだってあります。
そこで今回は「旅行や外出に犬を連れていけない時、その間の面倒はどこに見てもらうべきか」を考えた上で、おすすめのサービスとして「PadHolic(パッドホリック)」を紹介します。
目次
旅行に犬を連れていけない理由って?
そもそも「ワンコはお留守番になる = 愛犬を旅行(もしくは実家への帰省など、宿泊を伴う外出)に連れていけない」理由は何でしょうか。細かく分類するときりがありませんが、大きくは以下の6つに分けられるでしょう。
移動が苦手
人間でも乗り物酔いしやすい人がいるように、乗り物酔いしやすい犬も確かにいます。また
- 自家用車での移動も苦手
- 自家用車での移動は平気でも、公共共通機関(電車、新幹線、飛行機など)での移動は難しい
というケースもあるので注意が必要です。
行動に制限がかかる
「犬同行OK」と明確に掲げている施設であっても「飲食物を扱うエリアへの同行は不可」「屋内へ同行させる場合は所定の基準を満たすケージ、キャリーケースへ入れること」など、細かい規定が設けられていることがほとんどです。
もちろん、盲導犬・聴導犬・介助犬などの補助犬であればまったく別ですが、旅行に行くときは
- どこまで愛犬を同行させられるか
- 施設を利用する際は、何を用意していけば良いのか
を考えた上で動かなくてはいけません。
遠距離、海外への移動のため現実的でない
一口に旅行と言っても、目的地が
- 短時間の移動で済む場所
- 国内であっても飛行機に乗らないといけない場所
- (時節柄今は難しいものの)海外
のどれに当てはまるかによって、愛犬の処遇も含めた準備は全く異なります。
例えば、犬を飛行機に乗せる場合は
- 所定の規格を満たすケージ(ペットクレート)を用意しなくてはいけない
- 早めにチェックインしなくてはいけない
- 行き先が海外の場合は出入国時の検疫が必須となる
など、特別な準備が必要になるので注意しましょう。
また、航空会社によっては
- 特定の品種の犬は通年預からない
- 夏期など気温が高い時期は、暑さに弱い犬は預からない
など、品種によっても対応を変えているケースがあるので、事前の確認が必要です。
参照:ペットとおでかけサービス(ご搭乗サポート) – JAL国内線
参照:ペットをお連れのお客様(国際線) | Service & Info [国際線] | ANA
このような背景を鑑みると「一家で海外赴任(転勤)をするため、愛犬も連れて行く」などの事情がない限りは、海外や今住んでいる場所から遠く離れた場所への飛行機を使った旅行(移動)に愛犬を同行させるのは、いささか現実的ではないでしょう。
ペット可の宿泊先が手配できない
最近では「ペットと一緒に泊まれる」ことをセールスポイントにしている宿泊施設も増えてきています。しかし、これらの宿泊施設でも「全室、ペットと一緒に宿泊が可能」とは限りません。
実際は「建物の一部のエリアのみ、ペットと一緒に宿泊が可能」という扱いになっていることも珍しくないのです。
これを書いている時点(2021年9月)は、新型コロナウイルス感染症の影響で、不要不急の外出が制限されていますが、今後、旅行に自由に行けるようになった場合、ペット可の宿泊先が必ず手配できるとは限らないでしょう。
しつけが不十分
犬を飼っている人の中には「うちの子、しつけが行き届いていないから、一緒に旅行に行くのは不安」という理由で、旅行に一緒に行かないという選択をする人もいるかもしれません。
- 無駄吠え
- 噛みつき
- ものを壊す
- どこでも排泄をしてしまう
- 散歩のときにリードを引っ張る
などの問題行動を起こし、誰かに迷惑をかけてしまっては、せっかくの旅行が無駄になってしまいます。
しつけが行き届いていて、ある程度コントロールができるなら問題ありませんが、1頭1頭の犬が持っている特質は違うので、うまくいくとは限りません。
早めに専門家に相談を
なお、旅行に連れていくかどうかと直接の関係はありませんが、犬が問題行動を起こす原因の1つに、精神疾患が考えられます。
つまり、犬も人と同じように
- うつ病
- パニック障害
- 強迫性障害
などの「心の病気」を患ってしまうことがあるのです。
病気で家から出すのが難しい
犬にだって、人と同じように寿命があります。年を取れば病気になったり、体のあちこちに不具合が生じたりします。
そのような状態で、長時間の移動を伴う外出をさせるのは、かなり無理をさせることになるのでおすすめできません。それこそ「不要不急ではない」外出に限るしかないでしょう。
ワンコをお留守番させる方法のメリット・デメリット
いずれにしても、大切な家族であっても、常に愛犬を旅行(交通機関の利用を伴う長時間の外出)に同行させられるとは限りません。そうなった場合、自分たちがいない間の愛犬の世話をどうするかが問題になります。
ペットホテルに預ける
1つ目の方法として考えられるのは「ペットホテルに預ける」ことです。つまり、所定の場所にペットを預け、旅行から戻ってきたら迎えに行く方法と考えましょう。
一口にペットホテルと言っても
- 動物病院に併設されているもの
- ペットサロンに併設されているもの
- ドッグトレーニング施設に併設されているもの
が考えられます。メリットとして
- 空きがあれば確実に預けられる
- ペットホテルによっては、ケージの大きさが選べたり、日中は自由に過ごせたりなど預ける条件を選べる
ことが挙げられるでしょう。
一方
- 動物病院に併設されているペットホテルでない限り、急な体調不良に対応できないこともある
- 動物病院に併設されているペットホテルの場合、あくまで補助的なサービスとして位置づけられているため、散歩も短時間しかさえてもらえないなど制約がある
- 実際に預ける際は、普段使っているタオルやおもちゃなどを荷造りしなくてはいけない
など、使いづらい部分があるのも実情です。
ペットシッターに預ける
2つ目の方法として考えられるのは「ペットシッターに預ける」ことです。
つまり、ペットのお世話を担当する人=シッターが自宅に出張し、飼い主が不在の間、愛犬の面倒を見てもらうと考えましょう。
メリットとしては
- 愛犬が普段と同じ環境で過ごせるので、安心して留守番できる
- 「こまめに部屋の換気をしてほしい」「排泄後はお尻を拭いて欲しい」など、細かい条件にも臨機応変に対応できる
- 愛犬を移動させたり、荷造りをしたりなどの手間がいらない
ことが挙げられます。一方で
- 外出している期間に対応できるシッターを見つけられるとは限らない
- 24時間常駐しているわけではないので、急な体調不良に対応できないことがある
- 愛犬が独りぼっちになる時間が長い
- 鍵を他人に預けるため、モラルの低いシッターに当たった場合はトラブルを招く恐れがある
などのデメリットがあるのも事実です。
知人、家族に預ける
3つ目の方法は「知人、(同居していない)家族に預ける」ことでしょう。メリットとしては
- 顔や気心が知れている相手であるため、安心感がある
ことが挙げられます。ただし
- 「家族に犬が苦手、アレルギーの人がいる」などの理由で断られることもある
- しつけが行き届いていなかったり、寂しがり屋だったりするなどの理由で夜泣きなどの問題行動をし、その後の人間関係がぎくしゃくすることがある
- 愛犬の体調が急変したときに適切な対応を取ることができず、入院したり、亡くなってしまったりなどの深刻なトラブルが起きることもある
点には注意が必要です。
犬版民泊マッチングサイト「PadHolic」ってなんだ?
結局のところ、どの方法を選んだとしてもメリット・デメリットはある上に「100%深刻なトラブルが起きないとは限らない」のが実情です。犬の健康状態や性格、家族や知人の都合と擦り合わせて、最善と思われる方法を選ぶしかないでしょう。
しかし、もう1つの選択肢として「犬好きな一般の人に預かってもらう」をここに加えてみても良いのではと思います。今回はそんな「犬のための民泊マッチングサービス」として「PadHolic」を紹介しましょう。
一般家庭で犬を預かる「民泊」マッチングサービス
出典:Padholic(パッドホリック)|愛犬のセカンドハウス探し。愛犬のお泊り予約
「PadHolic」とは、一言でまとめると
既に犬を飼っている一般家庭がホストとなって、旅行や出張で家を空けざるを得ない飼い主から犬を預かる |
サービスです。人間でいうところの「民泊」をイメージするとわかりやすいでしょう。なお、実際に預ける際の流れは以下の通りです。
出典:Padholic(パッドホリック)|愛犬のセカンドハウス探し。愛犬のお泊り予約
「PadHolic」を使うメリット
犬を預ける場所はたくさんありますが、敢えて「PadHolic」を使うメリットとして
- 通常の住宅で預かってもらえる
- ホストさん(預け先の住人)がかまってくれる
- 預かる側にも高額な投資はいらない
- 愛犬家同士の交流のきっかけになる
の4つをあげましょう。
通常の住宅で預かってもらえる
ホストさん(預け先の住人)が住んでいるのは、一戸建てもしくはペットの飼育が許可されている集合住宅(マンションなど)です。
ホストさん(預け先の住人)がかまってくれる
また、愛犬を預けている間、ホストさんが構ってくれます。
そのため、ペットシッターを頼んだ時や、ペットホテルに滞在している時のように「かまって欲しい時に常に相手がいるとは限らない」状態はあり得ないため、愛犬のストレスもかなり減るはずです。
預かる側にも高額な投資はいらない
一方、ホストとして誰かの愛犬を預かる側にとってもメリットがあります。
預ける際に普段使っているおもちゃやペットフードなど、身の回りのものを持ち込んでもらえさえすれば、後は自分たちが飼っている愛犬を世話するのと同じように対応すれば良いだけです。
ペットホテルを始めるわけではないので、許認可の取得や設備投資などで高額の費用が生じることもありません。「家でもできる副業」として取り組んで見るのも良いでしょう。
なお、ホストになるための流れは以下の通りです。
出典:Padholic(パッドホリック)|愛犬のセカンドハウス探し。愛犬のお泊り予約
報酬はステージによって決まる
なお、設定できる報酬は
- 利用希望者から愛犬を預かった回数
- 実際に利用した人からの口コミ
を基準として決まった3つのステージ(ブルー・ゴールド・プラチナ)によって異なります。
最初のステージであるブルーステージでは、設定可能料金が3,000円~4,800円ですが、最も上のプラチナステージでは4,500円~20,000円まで設定することが可能です。
個人賠償責任保険への加入は必須
なお、ホストとして他の飼い主から愛犬を預かる場合は、個人賠償責任保険への加入が必須となります。
- 自宅の火災保険や自動車保険に個人賠償責任特約が付帯している
- 自転車に乗る家族がいるなどの理由で既に個人賠償責任保険(もしくは同等の機能を有する保険)に加入している
場合は、その契約内容が一定の基準を満たしているかについて確認が必要となるため、保険証書など契約内容がわかるものを用意しておきましょう。
愛犬家同士の交流のきっかけになる
実際に「PadHolic」を利用する際は、利用希望者である飼い主とホストが事前面談を行う必要があります。実際に会って話すことによって、安心してサービスを利用できるためです。なお、事前面談は1人のホストに対して1回は必ず行う必要があります。
「知らない人と実際に会う」となるとハードルが高いかもしれませんが、そこは同じ愛犬家同士、話も弾むはずです。あまり緊張しすぎず、リラックスして臨みましょう。
時節柄、今はまだまだ厳しいですが、いずれは旅行や長時間の移動を伴う外出ができるようになる日が来るはずです。その時、どうしても愛犬と一緒に旅行できないときは「PadHolic」を使ってみましょう。
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