医療費というものを考える時に知っておきたいのは、健康保険の「高額療養費制度」です。
医療費は3割負担ですが(個室の差額ベッド代や食事代などは別)、医療費がとんでもなく高くなってしまった場合でも、収入ごとに上限が設けられているのです。
質問者様は年収380万円ということですが、月収(標準報酬月額)にすると28万〜50万円あたりでしょうか。その場合、高額療養費制度で定められている医療費の上限は80,100円+(総医療費※1-267,000円)×1% なので8-9万円程度、年に4回以上上限に達した場合には多数回該当という仕組みがあり44,400円になります。
ですから相応の貯金があれば対応できると答えるFPもいるのですが・・・今の日本の医療財政は非常に逼迫していて、だいたい60以降になるとあちこち病気になる人が増えてくるのですが、質問者様がそれくらいの年に今と同じ自己負担で済むという確証はありません。
また、すぐに治る病気ならともかく、生活習慣病や、特にがんになった場合には治療期間が非常に長引き、高額療養費制度で定めた医療費の上限を何年も支払い続けているという方もいらっしゃいます。がんは以前は「死の病」だったのですが、医療技術が進歩した今では長引く病気なのです。
ということで、私は医療保険とがん保険には加入することをお勧めします。
医療保険は基本的に入院と手術についてお金が出る保険なのですが、がん保険は入院・手術しなくても抗がん剤治療などを行っている場合にはお金が出る保険なのでそれほど重複はしません。
試しに今私が入ってる保険会社で38歳男性の標準的なプランの保険料を算定してみましたが、終身型の医療保険とがん保険合計で月に6,000円少々でした。これくらいでしたらそれほど大きな負担にはならないと思うのですがいかがでしょうか。(なお加入年齢が後になればなるほど保険料が高くなりそれが一生続きます)
他にも、病気やケガで働けなくなったら減った収入を補填するような保険もあります。予算に余裕があれば検討してみてもいいと思います。
因みにまだ独身ということでしたら、死亡保障は必要ないと思います。ご自身が生計を維持されている方がいらっしゃるのでしたら、お亡くなりになった後の生活費や養育費などを考える必要がありますが、そうでなけらばご家族が出来てから加入を考えればいいと思います。(ただし、その時に健康状態が悪かった場合には加入できない可能性はあります。)
少し重い病気をしてしまうと、普通の医療保険にはなかなか入れなくなります。入りどきはいつかというと、早ければ早いほどいいのです。
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