これから妊娠出産を考えている人へお金のアドバイスを

こんにちは、婚活FP山本です。早速ですが、ご質問についてお伝えします。まず少し正確にいえば、一般的な教育費は22年総額で1400万円ほど必要です。22年で平均的に準備するなら一年あたり約64万円、月5万円ほど貯金が必要になります。また市などからの代表的な支援の一つが「児童手当」です。これは子供が3歳までは月1.5万円、以後は15歳まで月1万円、総額で約200万円がもらえる制度になります。どうしても差額の約1200万円は、基本的に自己負担が必要です。強いて言えば、ほかに教育ローンや奨学金などもありますが、他の支出もあるので最初から支援を前提に考えるのは控えることをおすすめします。まずはしっかり知っておきましょう。

続けて、お伝えします。目先の教育費が不安な場合に忘れがちなのが「老後資金」です。先般、老後資金2000万円問題が騒がれましたが、実際には一般的に倍の4000万円程度が必要になります。これを60歳までの約20年で準備するなら1年あたり200万円、月17万円ほど貯金が必要です。つまり子供を1人出産すれば、老後資金と合わせて実際には月22万円ほど貯金が必要になります。もっとも、逆に子供を産まない場合は老々介護が確定しますから、代わりに夫婦で約1000万円程度の「介護費用」の準備が必要です。なお、子供を産む場合は子供部屋の必要性から、住居購入なども必要になることもあります。しっかり全体を理解して家族計画を考えましょう。

少し補足させて頂きます。上記で何となくお気づきでしょうが、子供の有無に関わらず、どのみち今後の人生を見据えれば月20万円を上回る程度の貯金が必要です。これは一般的に、正社員の共働き夫婦でも簡単ではないため、最低限の基本として「あなた様も就職が必要」といえます。フルタイムのパートを前提に考えるなら、合わせて「夫婦で副業をする」など、追加で相応の対策が必要です。ちなみに老後資金については、リスクはありますが「資産運用で備える」のも有効な手段になります。どのみち就職や年収アップが必要ですし、世帯年収を上げられるほど今後への不安も少なくなるはずです。まずは年収アップに努め、それに合わせて家族計画やライフプランを考えていきましょう。