短期間でも資産運用できる?

貯金や退職金の額からお察しするに、今まで30年近く相当なハードワークをなさってこられたのでしょうね。

どうかごゆっくり休養なさってください。

さて、3年ほどの短期間で、損はせずに安定して一定の利益を出せるような運用方法は一切ありません。

運用とはそもそも、長期で行うものです。

価値が増えるものに投資し、10年、20年、30年とじっくり実りを待つことが基本です。

もっとも、運用するためにはまとまった資金がなければならない、などということはありません。

むしろ今回の場合は、少額ずつ時期を分散して投資されてみてはいかがでしょうか。

例えば毎月5万円ずつ投資すると、年間60万円になります。

20年間継続すると、1,200万円を投資できることになりますね。

投資先は、株式を主な投資対象とする「投資信託（ファンド）」が最適です。

もちろん価格は変動しますが、積み立て方式で定期的に一定額ずつ購入していくことにより、価格が高いときは少なく、価格が下がればたくさん購入できますので、平均購入単価を下げる効果が期待できます。

本業を通じて社会課題を解決し、より良い世の中づくりに欠かせない企業を丹念にリサーチして選定している、長期での投資に資する本格的なファンドを選ぶ手間さえ惜しまなければ、時間を味方につけて、安心して運用することができるでしょう。

上記の投資額・期間で年率5％のリターンが得られれば、20年後には約2,000万円ほどに増えることになります。

なお、投資期間を最初から限定せず、お金が必要になれば必要な分だけ解約して現金化し、残りはそのまま世の中の経済成長に乗せておくことで、お手持ちの資産を運用しながら効率よく使うことができるでしょう。

間違っても、定期的に一定の目先の収入を得たいばかりに、「毎月分配型投資信託」のような極めて非効率な商品には手を出さないよう、ご注意ください。

無理をしないでゆったりとしたリズムで運用を継続されることが、大切です。