2021/05/06

外貨建て保険のメリット・リスクが知りたい

女性30代 osakaloverさん 30代/女性 解決済み

持ち家がありローンも残っていないので、今の生活にはある程度のゆとりがあります。これから子どもが大きくなるにつれ教育費がかかってきますし、二人いるのでそれなりの備えをしておきたいです。それと同時に、自分たちの老後の備えも気になるところです。そこで個人年金保険加入の検討をはじめました。今用意できる金額で一括で支払っておき、老後必要になったときにおろしたり死亡時に葬式代として残せたらいいというのが検討している理由です。個人年金保険に円とドルがあると見たことがあり、運用を目的としてドルに興味を抱いています。しかし仕組みがイマイチわかりませんし、これだけ円に比べて増えるということは、何か危険があるのでは…と不安に思っています。ドルの保険にどんな危険やデメリットが含まれているのか知りたいです。国際情勢や日米の関係に左右されてしまうことはないのでしょうか?
また、教育費と老後への備えの望ましいバランスも知りたいです。

3 名の専門家が回答しています

松村 勝宜 マツムラ カツノリ
分野 保険全般
40代後半    男性

全国

2021/05/06

結論から申し上げれば、外貨建て保険には絶対に加入してはいけません。

「これだけ円に比べて増えるということは、何か危険があるのでは…」とのご不安は、その通りです。

国際情勢や日米の関係に左右されてしまうことはないどころか、左右されます。

自分でリスクをコントロールできないのが、最大のデメリットなのです。

解約時にたまたま円安になっていれば大損はしないのですが、円高になっていれば最悪です。

そもそも為替というのは、あくまでも通貨の交換比率を表しているに過ぎません。

円が高くなるか安くなるかは相対的なものです。

為替が動く要因はあまりにも多く、将来の動きを言い当てることは誰もできません。

すなわち、外貨建て保険はギャンブルだといえます。

大切なお金でギャンブルを行ってはいけません。

なお、ご質問の趣旨ではありませんが、個人年金保険という金融商品自体、リスクが高すぎるためお勧めできません。

将来の受け取り金額を現時点で決めてしまう行為は、インフレ(モノやサービスの値段が上がること)リスクに対応することができないからです。

しかも、そもそも保険商品というのはコストがあまりにも高く、保険商品で貯蓄を考えることは効率が悪すぎます。

どうか教育費や老後資金に備えるための金融商品の選択を、ご再考ください。

保険ではなく、投資信託を活用して長期運用を行うことが基本です。

また、それらの望ましいバランスをお知りになりたいとのことですが、そもそもバランスで考えるべきものではありません。

どれだけかけたいか、またはかけたくないかというご自身なりの基準を、まずはお考えになることからはじめてください。

園田 武史 ソノダ タケシ
分野 保険全般
40代後半    男性

大阪府

2021/05/08

ご質問いただきありがとうございます。外貨建て年金保険のしくみと教育資金、老後資金のバランスということですね。

外貨建て年金保険は日本に比べて市場金利の高い通貨を選ぶことで、金利メリットを得ることができる商品です。
ですが、外貨を売買する必要があるために為替の影響を大きく受けます。つまり為替が最大のリスクです。

為替は需給によって決まるため、輸出入、金利、政治、戦争など様々な要因で常に動いています。円が相対的に買われていれば円高に、売られれば円安に動くということです。

外貨の商品は買う(保険料を払う)時に円高で売る(受け取る)時に円安であれば有利になります。逆のタイミングになってしまうと不利になります。
例えば110円の時に買って、売るタイミングで80円になっていたりすると、金利のメリットを吹き飛ばし、大きな損失を被る可能性があるということ。
葬儀代としては死亡のタイミングを選ぶことは出来ませんので使いにくい商品と言えます。

動く要因が複雑であるため、予測することは非常に難しく、歴史的に見てどうなのかで判断するのが一般的です。

外貨建て年金保険の注意ポイントは
・加入時の費用
・実際の利回り
・解約時のしくみ(市場価格調整等)
・為替のタイミング
・保険会社倒産リスク
以上5つの最重要注意事項をしっかりと理解する必要がございます。

教育資金と老後資金のバランスですが、大切なのは資金計画です。
まずは目標金額を決めること。
目標金額を見える化することで、おのずと理想のバランスは見えてきます。
準備できる期間は長ければ長いほど準備をしやすくなるため、なるべく早い時期から貯め始める方が良いです。

舘野 光広 タテノ ミツヒロ
分野 保険全般
60代後半    男性

全国

2021/05/10

ご質問ありがとうございます。
埼玉県のブレイン・トータル・プランナーの舘野です。

銀行や保険会社などは、預かった資金を様々な金融商品に分散して投資しています。主なものに債権がありますが、債権にはクーポン(利子)が付いており、現在、日本の債権(国債)よりは、外国の債権の方がクーポンが高く設定されています。従って、外国債を購入する時にはその国の貨幣で購入する必要がありますから、個人年金保険でも外貨建個人年金保険が利殖を目的として多数販売されています。

問題となるのは、外国債が下がった時ではなく、円と他国の通貨との為替差が発生した場合のリスクです。支払いをした時の年金受取時の円換算後の年金受取額よりも、債権を購入した国との通貨の変動によって、満期時受け取る円換算後の年金額の方が下回る可能性もあります。つまり、その時期の状勢に左右されやすいという弱さを秘めています。また、為替には手数料がかかりますから、その分も経費として控除されますので、更にスプレッド(利益差)を圧縮してしまう可能性もあります。

更に、途中で解約した時には解約金控除が発生することが規約に記されており、満期まで待たなければならないなど、その時の状勢におけるリスクヘッジに対応できない問題もあります。

続いて、教育資金と老後資金ですが、優先するのが教育資金ですから、17歳ぐらいまでに目的とする金額になるように設計しなければなりません。現在の教育資金の運用益は利殖効果は少なく、むしろ契約者の死亡による保険が目当ての商品が主となります。

また、老後資金は年金受給時期の判断にもよりますが、65歳から69歳までを私的年金として受給し、70歳迄の就労による不足分を補填しながら年金を繰り下げ対応し、70歳から42%増となった年金を生涯受給するか、65歳で仕事を辞めるかの判断で老後資金額が変わってきます。

出来れば、前者を選択すべきですが、配偶者加算金などの調整もありますし、就労で得られる所得額にもよりますから、現時点で想定出来ることを把握し、年間で400万円程度のキャッシュを確保できるようにしたいものです。

専門家にお金の悩みを相談できます

・ 月300円(税別)

・ 毎月3回まで質問が可能

・ 最短5分で回答可能

・ 100名超の認定専門家が回答

・ 回答率99%

関連する質問

2021/03/12

保険がそもそも何なのかわかりません!

身近な保険の話が聞きたいです。共済保険とはなんなのか良く解ってません。保険という仕組みの成り立ちから教えて欲しいほどです。生命保険の種類で年利のあるものなどがあるらしいということぐらいは聞いています。保険屋の人に保険の話を伺うと保険への加入を勧められてしまうのではという思いがありなかなか話を聞きづらいです。

男性20代後半 user-Sさん 20代後半/男性 解決済み
山本 昌義 1名が回答
2021/03/09

生命保険の保障内容について

40代後半の女です。未婚で子供はおりません。現在は体調不良で無職の状態です。15年以上前に健康なうちに保険に加入した方が良いのではないかと、A社で終身保険に加入しました。介護、がん、医療、通院など総合的に保障してくれる内容に納得して加入しました。その後、B社で安いのに手厚い保障の医療保険が販売されている事を知り定期保険に加入しました。給付を受けたのは加入後一度だけですが、入院費を支払っても一か月分のお給料が手元に残ったので当時は助かりました。その後、給付されることもなく保険料を毎月支払っていますが独り身の私がここまで手厚い保障が必要なのか考え始めたんです。以前、テレビ番組でファイナンシャルプランナーの方が保険は見直した方が良いとアドバイスがあり医療に特化した掛け捨てに変更されていたので、私もそれに当てはまるように感じて相談したいです。

女性50代前半 hanagumi29さん 50代前半/女性 解決済み
末次 ゆうじ 1名が回答
2021/07/30

保険について客観的なアドバイスがもらいたい

保険に関しては本当に無頓着に生きてきました。生命保険に関しても保険会社や保険の内容を充分に吟味した訳でもなく、会社の付き合いで仕方なく契約していたのが正直なところです。55歳になった現在、今後の自分の立場で考える保険の必要性と言うと生命保険ではないのではないかという事です。兄弟や親族は居ますので、生命保険が必要ではないという訳ではありませんが、近い将来一人暮らしとなり、身近な親族もいなくなります。誰かに生命保険が支払われる事よりも、自分の健康や医療に重点を置いた保険に切り替えるべきではないかと考えています。客観的な視点からアドバイスをもらえればと考えています。

男性50代後半 eripackさん 50代後半/男性 解決済み
松村 勝宜 1名が回答
2021/03/09

便利なサポートがある保険について

従来の保険は、一つの会社で長年勤めていることが前提で構成されていることが多いので現在の社会情勢や雇用形態にそぐわず利用しにくい場合があると感じています。そこで以下に質問や要望を列挙致します1)転・退職しても支障なく継続して利用できたり数年単位で補償内容を更新したり保険料を見直しできるような能動的に進化していくような保険があれば紹介して頂けないでしょうか?2)車や兵器のように豊富なオプションを取捨・選択でき生活スタイルや雇用形態の変化に合わせても都度変更できるような保険はありますでしょうか?3)長期で保険料を支払い補償を受けていない状態が続いているときにこれまでの保険料を無駄にせず見直しができたり何らか報奨的な金銭を得られるような保険はありますでしょうか?

男性50代前半 mw401さん 50代前半/男性 解決済み
松山 智彦 1名が回答
2021/03/17

どの保険がいいですか?

私はまだ生命保険にも入っておらず、よく会社に訪問してくる生保レディの方から色々な保険の紹介を受けることが多いです。保険に入りたくないわけではないのですが、何となくまだ自分の年齢なら保険に加入しなくても問題ないだろうと考えていて、保険の契約をせず考えるだけで数年が経過しています。ただ、万が一怪我をしたり入院するぐらいの病気を患ったときに入っておけば良かったと思うことも嫌だと思っています。自分に合った保険の選び方をおしえてほしいです。また、どこの会社のどういう保険がお勧めであるかも教えてもらえるとありがたいです。いずれライフプランが変われば保険の見直しも必要になると思いますので、保険の見直し方も初めに選ぶタイミングで知っておきたいです。

男性30代前半 oedoblacksheepさん 30代前半/男性 解決済み
松村 勝宜 1名が回答