まず、海外にいてもできる投資があれば、とのことですが、ないわけではありません。
例えば、居住国にもよりますが、外国人が現地の証券会社で口座開設・取引ができる国があります。また海外在住でも口座開設・取引が可能な海外のオンライン証券会社があります。どうしても海外にいて投資したいというご意向であれば、これらの証券会社で口座を開設し、投資信託(ファンド)に少額ずつ時間を分散させながらコツコツ投資していくという手法が、比較的取り組みやすいといえるのかもしれません。
しかし、ご相談者さまは、「全くの初心者」とのこと。仮に一定の語学力をお持ちだとしても、口座開設・取引にあたり専門用語を理解し、使いこなしていかれるのは決して簡単なことではないと推測いたします。しかも、そもそも投資の目的というのは、財産づくりとより良い世の中づくりの両方を目指すこと。そのため、投資はおのずから長期で行うものとなります。あと数年の海外居住という短期間でのリターンを狙ってしまうと、同じ確率で損失を被る可能性があることをどうか忘れないでください。
後半のご質問に移りますが、「初心者でも安心の投資」というのが少しでも損をしたくないという意味であれば、株式への投資は行わない方がよいでしょう。
しかし、私たちの身の回りにある様々なモノやサービスは、企業によって生み出されたものです。歴史をさかのぼれば、人々の少しでもより良い生活をしたいという欲望が原動力となって今まで経済が成長してきましたし、おそらくこれからもそうなっていくでしょう。であれば、株価は短期的には大きく上下動しますが、長期的にはその企業の価値に収れんしていくはずです。
ですから、日本で投資を行う場合でも同様に、少額ずつ時間を分散させながら株式にコツコツ投資していくという手法こそ、高い再現可能性をもって着実な資産形成を行うための王道です。
その際には、少額から投資できる投資信託(ファンド)の活用が最適です。なお、近年iDeCoやつみたてNISAなど税制優遇制度の認知度が高まりつつあり、それと並行して、コストが安く市場平均並みのリターンを目指す「インデックスファンド」の存在感が増していますが、注意が必要です。本業を通じて社会課題を解決し、より良い世の中づくりに欠かせない企業を丹念にリサーチして投資先企業を選定している、長期での投資に資する本格的なファンドを選ぶ手間を惜しまないでください。
そうすることで、たとえ相場が大暴落に見舞われようともファンドを通じて明るい未来づくりに貢献できているのだという実感を持てるようになりますので、長期的に安心して資産形成を行うことができるでしょう。
1 名の専門家が回答しています
関連する質問
貯蓄方法・資産運用
実は先日、家庭の事情で600万程生命保険が入ってきました。もちろん、国に治める税金があるのかもわからないですが、できれば無駄にしたくないのです。貯蓄が当たり前の選択だとは思いますが、資産として運用もしたいと考えています。というのも、自分のこともそうですが、先のことで、結婚をする予定の方もいます。10歳若いのですが。将来子供もまだ可能性があると思います。そこで、相談なんですが、資産運用で少しずつ増やしていき、もし私に何かあった時には、そのお金を頼りにしてもらいたいと考えてもいます。資産運用は、お金を生かす使い方と思っていますので、資産用の方法であったり、確実低リスクな方法とはどんな方法があるのでしょうか?ほか、アドバイスなどございましたら、お教えいただけないでしょうか。


資産運用に回すお金の割合について
30代半ばの男性です。現在、株式投資を少額ではありますが、取り組んでいます。今までは自分の貯蓄の25%位を株式投資に充てており、将来的には家を購入しようと考えています。しかしながら家を購入するにあたって、おそらく借入をしないといけない資産状況です。この場合、株式投資に充てていたものを取り崩して頭金の方へ振り向け、借入を少しでも少なくするのか、それとも株式への投資はそのまま続けて住宅資金を借りてきた方がいいのか悩んでいます。株価の状況もあるのですが、2020年9月末の時点の株価で計算すると株式投資の年率の利回りは8%前後なので株式投資を続けた方がいいのかもしれないとも思っています。ご知見をご教授頂けると助かります。


ソーシャルレンディングの将来性について
ネット銀行の定期預金の利率が、現在平均0.20%です。余裕資金を運用する目的ということでは、あまり魅力は感じられません。といっても、株式投資や不動産投資に資金を投入する勇気は持っていません。そこで、ここ数年日本企業の社債を中心にして投資を行ってきました。そこそこ、成果はありました。しかし、昨今のコロナウイルス蔓延により、今後の景気動向は予断を許さない状況にあると思います。あと少しで、60歳です。余裕資金の運用の見直しを考えざるをえません。そんな折、ソーシャルレンディングという資金運用のことを聞きました。社債より利率は良さそうですが、金融庁からソーシャルレンディング運営会社に調査が入り、行政指導を受けたことをニュースで知りました。専門家の見地から、ソーシャルレンディングの将来性について、ご意見を伺いたいです。


老後に破綻しない資産運用
資産運用と現金預金の割合がアメリカと比べて日本は現金保有が多いと言われているが実際どの程度の割合で生活するのがベストでしょうか。これから税金が上がり物価も上がりさらに自分達は年金をもらえないかもしれないという説もあり常にお金の不安が消えない毎日です。20代のうちから出来るだけお金のことを学び今もそして老後もお金がないと苦しまないような運用方法についてしりたいです



金購入について
50代女性です。景気が良かった昔は投資信託をしたりして少し運用していたのですが、最近は全て止めてしまいました。ある人から、「少し前までは「金」で結構儲かった。」という話を聞きました。それを聞いて新コロナ不景気の今、私も今すぐ使用しないお金を「金」に換えておいた方がいいのかな、という疑問が湧いてきました。が未経験なので怖くてなかなか手を出せずにいます。そこで質問ですが、今、「金」を購入することは今後の不景気に向けて良いことなのでしょうか。それとも止めておいた方がいいのでしょうか?そのような投資はしたことが無いので安全性を教えて頂きたいです。又、それよりも安全で危険性の無い、素人でも出来る目減りの少ない商品等がございましたら是非お教えいただきたく存じます。

