学生のうちから貯金は必要ですか?

男性20代 くまのぽーさんさん 20代/男性 解決済み

こんにちは。今私はお金のことで不安になっています。最近二十歳になり、国民年金の封筒が送られてきました。学生の間は払わなくても良いそうですが、社会人になってからは国民年金に加えて奨学金も払わなければなりません。それに今はコロナのせいで就職も厳しく、給料も今働いている人よりも低くなる可能性もあります。ニュースでは老後には二千万円が必要と言われていますが、そんな大金をどうやったらためることができるのかわかりません。それに加えて家や車など大きな買い物をおこなえば、ローンを使って長い間返済に苦しむことになります。ここで質問ですが、学生である今のうちから貯金を始めておいた方が社会人になった時に少しは楽になりますか?もしそうだとしたらいったいどれくらいの金額を毎月貯金すればよいのですか?

1 名の専門家が回答しています

佐藤 元宣 サトウ  モトノブ
分野 お金の貯め方全般
40代前半    男性

全国

2021/03/09

ご質問の件について、質問者様が現在、学生という立場であることから、これから社会に出てお金を得ながら将来のライフプランについて考えていくための押さえておきたいポイントを回答していきます。

はじめに、質問を一通り確認し、一点、誤解があるようですので、そこの部分に対して補足説明をさせていただきます。

「最近二十歳になり、国民年金の封筒が送られてきました。学生の間は払わなくても良いそうですが、社会人になってからは国民年金に加えて奨学金も払わなければなりません」とあります。

国民年金は、年齢が20歳から60歳までの方が納めなければならない義務となっており、大学生など、学生の場合は、「国民年金保険料の学生納付特例制度」を申請することによって、国民年金保険料の納付義務が免除されます。

ポイントは、国民年金保険料を納付しなくても良いといったことではなく、あくまでも納付が免除されるに過ぎないため、この免除期間中の国民年金保険料を社会人になってから納めなかった場合(追納しなかった場合)、結果として、将来支給される年金額が少なくなります。

“学生納付特例制度の承認を受けた期間は、この10年以上という老齢基礎年金の受給資格期間に含まれることとなります。ただし、老齢基礎年金の額の計算の対象となる期間には含まれません。(注:満額の老齢基礎年金を受け取るためには、40年の保険料納付済期間が必要です。)”

出典:日本年金機構 国民年金保険料の学生納付特例制度 4.老齢基礎年金との関係
https://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/menjo/20150514.html

FPの実務上では、両親が子供の代わりに国民年金保険料を納めてくれているケースも珍しくはないものの、経済的に余裕がない世帯では、「国民年金保険料の学生納付特例制度」を申請しているケースが多くなっています。

一度、ご両親と話し合っていただき、納付してもらえるのであれば、納付してもらった方が望ましいことは確かです。

なお、両親が子供の国民年金保険料を納めた場合、その納めた保険料は、税法上、社会保険料控除に該当するため、納めた両親のいずれかが年末調整や確定申告によって、納めるべき所得税および住民税が軽減されることも押さえておくべきポイントです。

話が大きく反れましたが、以下、本題に回答していきます。

なお、以下で回答する内容は、FPという立場でありながらも3人の子育てをしている親という立場も含めての回答となりますので、参考としていただければと思います。

Q.学生である今のうちから貯金を始めておいた方が社会人になった時に少しは楽になりますか?もしそうだとしたらいったいどれくらいの金額を毎月貯金すればよいのですか?

A.人生において、学生という立場(時間)は限られています。

そのため、今から貯金をしてお金を貯めておけることに対しては良いことだと思える一方で、学生だからこそ、優先してできることがあるのではないかと考えます。

たとえば、良い企業へ就職できるようにするため、または、理想としている職業へ就くために今、できることはないのか、友人との学生生活の時間を大切に、社会人になってからでも老後資金を考えることは決して遅くないといったことをお伝えしておきます。

そして、社会人になって給与を貰うようになったら、老後生活資金を準備するために、まずは「iDeCo(個人型確定拠出年金)」を始めてみることをおすすめします。

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、老後の生活資金を毎月積立しながら準備を行い、かつ、掛金が節税効果を生み出すため、一石二鳥の効果が得られます。

心配している老後2,000万円のお金は、毎月積立しながら資産運用(積立投資と言います)をすることで、無理なく準備することが可能です。

なお、長い時間をかけて資産運用することになるため、iDeCo(個人型確定拠出年金)では、投資信託(元本変動型)を活用して、大きな資産形成ができるような運用をしましょう。(基本的に10年以上の長期に渡る場合、元本変動型を活用する方が、期待値が高くなるため)

積立投資の経験を今から積んでおく

社会人になってからiDeCo(個人型確定拠出年金)を活用する上で、今から、少額の積立投資の経験をされておくことをおすすめします。

インターネット証券会社では、月額100円から積立投資をすることができるため、学生の内から積立投資を経験することで、社会人になってからその経験が役に立つ可能性は大いにあるでしょう。

月額100円、500円、1,000円など、どのような金額でも良いので、無理のない金額で積立投資をはじめ、どのようにお金が増えていくのか実際に体験して学んでいただきたいと思います。

必ず、後からその経験が役に立つので。

積立投資は、「長い時間をかけてお金を大きく貯める貯蓄方法」です。

おそらく、上記の意味は、実際に質問者様が積立投資を経験することで、「ああ、そういうことか」と納得いただけることでしょう。

おわりに

ご質問について、まずは学生の今を謳歌して、お金は社会人になってから考えても遅くないと言い切ります。

お金の使い方と仕組みを知っているのかどうかでその人の人生は大きく左右されるものと考えますが、質問者様は、すでに将来の懸念を払しょくするための解決策を知ることができました。

後は、それをしっかりと確実に成功させるために、今回、回答したことを参考として行動へ移されることが大切です。

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