奨学金を多く借りるか少なくか

ご相談者様は今年大学生になられたのですね。コロナ禍で大変な世の中ですが、大学の授業などもリモートでされているのでしょうか。そんな中、親御さんのことを想い、奨学金で大学に通われているとのことでとても心優しい方と思いました。
すでに奨学金の仕組みなどについてはメディアを通じて学ばれたようですね。確かに、奨学金は言葉としては「奨学金」ですが、それ自体は「借金」です。奨学金でも返還不要の給付型のものもありますが、ご相談者様の奨学金は貸与型かと思います。
大学費用はご相談者様の言われている年間約100万というのは平均的かと思いますが、これに受験料、入学金なども含めると４年間では500万円以上かかってくるかと思います。
バイトを多くして大学費用に充てることで、奨学金を借りるのは少なくて済むかもしれません。一方で、バイトを多くするということはそれだけ自由な時間が少なくなることにもなります。ご相談者様のやりたいことを我慢というのは、金銭的な面だけでなく、時間的な面でも我慢があるかと存じます。
借金は少ないに越したことないかもしれませんが、別の見方をすれば「借金は時間を買う」という考え方もできます。
それとその借金の目的も大切になります。その借金が単に娯楽やギャンブルなどの今のためだけのものであれば、あまりよい借金とは言えないでしょう。一方で、その借金が将来の自分のための投資（例えば将来のよい仕事ができるために経験をつめるものなど）であれば、よい借金と言ってもよいかと思います。時間は二度と返ってこないので、その時にしかできない機会を逃すことももったいないことです。
ご相談者様の「今やりたいこと」がどういったものかはご質問内容からはわかりませんが、上記のような観点で奨学金をさらに利用するかどうか、検討されてみるのはいかがでしょうか。