独身のうちでも生命保険に加入しておいた方が良いのか

こんにちは、婚活FP山本です。早速ですが、ご質問についてお伝えします。まずそもそも生命保険というのは、大きく「死亡保険・医療保険・年金保険」があり、それぞれで用途も必要性も違ってくるものです。そして一般的に若い独身の方なら、主に節税目的に年金保険を最低限、ケガや病気に備えるのに相応に医療保険に加入しておくのが基本になります。ただ、医療保険は数年に一度は見直すことが多いため、ムリに先々を見据えて加入する必要はありません。また共済というのは、高齢になると使えなくなるものの、若いうちはこれで十分ともいえます。ちなみに死亡保険は、主に「結婚後の子供の教育費対策」に使うものなので、結婚するまでは不要です。つまりあなた様の場合、仮に加入するにしても今は最低限の年金保険（と共済）だけで今は十分であり、将来的に結婚や出産をしたら、あるいは結婚を諦めたら、改めて保険加入を検討することをおすすめします。

少し別角度で、ご質問についてお伝えします。先般、老後資金2000万円問題が騒がれましたが、実際には一般的に倍の4000万円程度が必要です。また結婚してお子様が生まれた場合、教育費は22年総額平均で一人1400万円ほど必要になります。仮に結婚して子供を2人望む場合、教育費と老後資金で総額6800万円、60歳までの約30年で考えれば一年あたり約227万円、月々19万円ほど貯金が必要です。この金額を準備するには夫婦共働きで定年まで働く必要がある一方、途中でケガや病気、死亡するなどの事態にも備えておくことが必要になります。そのために存在するのが生命保険である一方、加入するほどに保険料が必要なため、貯金とのバランスが重要です。さらにいえば、いくら貯金が必要かは夫婦の経済力や見据える未来などで変わります。このため先にライフプランを立てて、それに合わせて必要な保険を考えることが大切です。ひとまず、人生は結婚の有無で未来が大きめに変わりますから、まずは保険より結婚をどうするかを考え、動いていきましょう。

少し補足させて頂きます。生命保険には貯蓄型の保険もあり、これは基本的に満期まで解約しないことを前提に、普通に貯蓄するよりはお金が増える保険です。しばらく使い道のないお金ができた時には、このような保険に加入するのも有効といえます。一方、昨今の生命保険は極めて利率が低いため、お金を増やす目的なら「資産運用」をするのも効果的です。リスクはありますが資産運用なら、保険よりも多くお金が増える可能性があります。ぜひ未来のために、知っておきましょう。簡単にまとめると、今のあなた様ならムリに生命保険に加入する必要はありません。代わりに未来を見据えて貯金に励む一方、目先の結婚をどうするかのほうが重要です。同時に、必要に応じて貯蓄型の保険や資産運用なども視野に入れ、ライフプランに沿った計画的な行動を起こしていきましょう。