脳卒中経験者は保険の選択肢が極めて少ないが、いい方法は?

男性50代 camelliakazuさん 50代/男性 解決済み

私は、平成30年の夏に脳卒中(脳出血)を経験し、左半身が不自由な47歳・男性です。病気を発症する以前は、生命保険には加入しておらず、病気の発症後に経済的に大変苦労した経験を持っております。これから先も病気が再発しないとも限らず、とても不安な日々を過ごしております。そこで、医療保険もしくは生命保険に加入しておきたいと考えているのですが、一度でも大病を患い入院・治療経験がありますと、とにかく、加入できる保険の選択肢が極めて少なくなってしまうのです。このことに関しては、ほとほと参っております。加入できる保険が無いわけではないのですが、とにかく毎月の保険料の支払額が高過ぎるものばかりで、これにも、ほとほと参っている次第です。何か良い策はございませんでしょうか?

1 名の専門家が回答しています

松村 勝宜 マツムラ カツノリ
分野 家計全般・ライフプラン・家計簿・節約
40代後半    男性

全国

2021/03/09

私は介護事業所を運営しておりまして、ご利用いただく方の多くは80~90代のご高齢の方なのですが、40代、50代の若さで脳卒中を発症し、片麻痺や失語などの後遺症が残存した方にご利用いただくこともございます。
ご相談者さまはこうしてインターネットを通じて理路整然とご質問できるほどの高い能力が幸い残存しているようですが、片麻痺があるとのことで、発症前になさっていたお仕事に復帰することはもしかして難しいのかもしれません。将来に対して不安な日々をお過ごしでいらっしゃることをお察しいたします。
おっしゃるように病歴がある場合は、保険に加入できたとしても保険料がかなり高くなってしまいます。保険は多くの契約者が少しずつ保険料を出し合い、保険の対象となる事態が起こった方へ保険金を届けるという助け合いの仕組みですので、病気になりやすい人と健康な人が同じ条件で保険に加入できてしまうと、公平性が保てなくなってしまいます。そのため、病歴がある方は保険に加入しづらくなっているのです。
逆に言えば、病気になるリスクが高い方こそ、発症時に想定される経済的負担に対して保険に加入して備えるのではなく、ご自身の口座にお金を積み立てて備えることが本来は合理的です。
ここで、買った人全員に1万円が当たる宝くじを考えてみましょう。もしそのようなものが存在するなら、1枚当たり1万円になるでしょう(実際は集めたお金の約半分が運営費として差し引かれるため、1枚当たり2万円になります)。当たる確率が大きいほど、宝くじの意味がなくなっていくのです。
同様に、起こる確率が高い事態に保険で備えようとすると、保険の意味が薄れていきます。
本来保険で備えるべきなのは、滅多に起こることはないけれど、万一起こってしまったときの経済的負担が、預貯金等では到底まかなえないほどの巨額になる可能性がある場合に限ります。
それ以外のリスクに対しては、預貯金等で備えることが基本です。そうしないと、保険会社にお金を吸い取られれる一方になってしまいます。日本の社会保障は、それなりには充実しているのですから。
ご相談者さまは、病気の発症後に経済的に大変ご苦労されたご経験をお持ちであるとのことで、もちろんそれは紛れもない事実であるはずです。
しかし、発症前は保険に加入されていなかったとのこと。もし20代のときから医療保険に加入し、仮に毎月5,000円を20年間支払い続けておられたとすると、合計で120万円も出費されていたことになります。おそらくその金額を何かに使ってしまわれていたため発症後に大変ご苦労なされたのでしょうが、もしそのお金を使わずに積み立てていらっしゃったとしたら、経済的なご負担はかなり軽減されていたはずです。
とはいえ、過ぎてしまったことは仕方ありません。今から合理的に備えていけばよいだけです。
お仕事で十分な収入を得ることは難しいかもしれませんが、できる限り生活コストを下げたうえで、保険に加入するのではなく毎月少額ずつでもコツコツと積み立てていかれることこそ、今後の経済的な不安をできる限り軽減するための最良の方策です。
どうか健康には十分留意され、残存機能を活かしながらより良く暮らしていかれることを、心より願っております。

専門家にお金の悩みを相談できます

・ 月300円(税別)

・ 毎月3回まで質問が可能

・ 最短5分で回答可能

・ 100名超の認定専門家が回答

・ 回答率99%

関連する質問

老後資金をためるために一番いい方法は?

年金の受給金額が年々引き下げられており、老後の資金に不安を感じています。積立NISAや学資保険を使って貯蓄は心がけています。ほかに、会社の従業員持ち株会も使用しています。確定拠出年金や個人年金保険などに興味は持っているものの、それぞれのメリット・デメリットが良くわかりません。ファイナンシャルプランナーの方から見て、おすすめの資産形成方法を教えて下さい。<私>34歳、会社員(技術職)、年収約900万円(2019年 2020年は若干下がる見込み)会社は財閥系機械メーカーで比較的安定している。持ち家(ローン残り27年)、自家用車(普通車1台・軽自動車1台保有)<妻>34歳、専業主婦次女が小学校に上がるまではパートの予定は無し<子供>7歳、小学校2年生5歳、幼稚園年長

男性30代後半 waka0125さん 30代後半/男性 解決済み
森 泰隆 1名が回答

節税術について

家計管理の方法や、貯蓄方法について詳細を教えていただきたいです。コロナの影響もあり、収入の確保はもちろんですが、資産形成も大切だと最近とても感じております。私自身、お金を増やすことより、貯めること、継承していくことが必要だと思っております。その上で(人それぞれ合う方法などもあるかとおもいますが)一番近道なこと、また抑えておくべきポイントやコツ等があれば教えていただきたく思います。また、ネット情報で調べると、だいたい「iDeCoやNISA」などの記事をよく目にしますが、実際自分にはその方法があっているかが疑問です。なんとなくのネットの情報ではじめることには不安がありますし、銀行などで話を聞きにいくと、営業の方の業績状況で進められる気がしているため不安に感じています。別件で現在、キャッシュレス化にもなりつつありますが、そのうえでのポイントなどもありましたら、合わせて押していただけると嬉しいです。

女性20代後半 *たなかさん 20代後半/女性 解決済み
吉野 裕一 1名が回答

私立大学の学費の捻出方法

7歳と3歳の子供がいます。現在終身保険を利用して二人とも大学への進学資金を貯めています。子供手当を一部保険金支払いにあて貯めていますが二人が大学へ進学する時に解約すればおよそ300万ほどにはなります。この金額で大学進学を考える場合の資金としては十分なのでしょうか。足りない場合は今後どのような貯蓄方法があるのか是非アドバイスをお願いいたします。また地方から東京などに上京する場合に必要な仕送りの相場なども併せて教えて頂きたいと思います。

男性40代前半 ゆきやさん 40代前半/男性 解決済み
舘野 光広 1名が回答

どれくらい貯金したらいいの?

先日銀行に行ったときに、毎月の貯金について、残った分ではなく先に貯金しておく分をよけた方が良いと言われました。確かにその方が、無駄遣いをせず、お金は貯まりやすそうだなと思ったんですが、いくらすれば良いのかわかりません。インターネットで30代の貯金について、調べてみたりもしたんですが、年収・家族構成・住んでいる地域も違うのでいまいち参考になりませんでした。家族構成は、会社員の夫、専業主婦の妻、幼稚園児の子供2人です。年収は700万円くらいだと思います。子供の教育については、高校までは私立は考えていません。月々どのくらい貯金をしたら安心なのか、また、何を基準に考えたら良いのかを教えてもらいたいです。

女性30代後半 kanaflowerさん 30代後半/女性 解決済み
松村 勝宜 1名が回答

家庭の資金見直し

三十代後半の主婦です。小学4年生と小学2年生の子供がいます。主人は会社員で年収は200万くらいです。子供達の将来の学校資金のために今どうやって節約したらいいのか考えています。私もパートの仕事をしていましたがコロナで仕事が減り子供達の学校が一時休校になり働けなくなり仕事を辞めました。仕事が見つかればすぐにでも仕事をしたいと考えています。今生活していくことに必死で子供達の将来のお金をどう節約していいのか悩んでいます。学資保険や家のローン、老後の資金、生活費など問題が山積みの状態です。少しでも保険やローンを節約できるように見直せないかと考えています。毎月いくら位節約したり保険や学資保険にお金をかけてよいのか教えてもらいたいです。

女性30代後半 蓮連さん 30代後半/女性 解決済み
小高 華子 1名が回答