質問内容を一通り確認させていただき、質問者様が懸念されておられますように、将来の老後生活資金にあたる公的年金は、今よりもさらに減額されている可能性は大いにあると回答者も感じております。
加えて、質問に回答をしている令和3年3月現在において、原則として65歳から支給が開始となる公的年金の年齢が、もっと引き上げられているかもしれません。
25年後は、どのような情勢になっているのかわかりませんが、少なからず今から自助努力で将来に備えた資産形成のための対策を取っておくことが極めて重要になってくると言えるでしょう。
さて、ご質問にある将来に備えての資産作りについてですが、おすすめしたいものとして、「iDeCo(個人型確定拠出年金)」や「つみたてNISA」を活用した積立投資があります。
積立投資は、投資信託などの金融商品を毎月一定金額ずつ購入しながら資産運用をする長期投資のことを言います。
積立投資の特徴として、投資初心者でも少額から始めることができ、まとまったお金が必要ないほか、毎月継続して積み立てを行うだけで、まとまった資産を形成しやすいといった大きな特徴があります。
また、25年間などのように、長い期間に渡って継続して積み立てを行うことで、時間を味方につけて無理なく大きな資産を形成しやすくなります。
このような理由から、将来に備えての資産作りを始めるのであれば、積立投資を優先して行われることを強くおすすめ致します。
なお、iDeCo(個人型確定拠出年金)の特徴は、以下、iDeCo公式サイトにわかりやすく掲載されておりますので、そちらを参考にしてみてください。
参考:iDeCo公式サイト
https://www.ideco-koushiki.jp/guide/
また、つみたてNISAの特徴は、以下、金融庁のWEBサイトにわかりやすく掲載されておりますので、そちらを参考にしてみてください。
参考:金融庁 つみたてNISA
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/index.html
毎月無理なく積立できる金額を明確にしておきましょう
iDeCo(個人型確定拠出年金)やつみたてNISAを活用した積立投資を行うにあたり、質問者様が毎月無理なく積立できる金額を明確にしておくことが極めて大切です。
なぜならば、積立投資で大きな資産形成をするためには、「長期間」に渡って「継続した積立」を行うことが大前提となるからです。
そのため、無理な積立を行うことによって、途中で積立を止めてしまうようなことがありますと、目標としている資産形成が実現できない懸念が生じてしまいます。
このようなことを避けるためにも、一度、家計の収入と支出を精査・確認していただき、毎月無理なく積立できる金額を明確にしておくようにしてください。
iDeCo(個人型確定拠出年金)とつみたてNISAの併用で効果倍増
仮に、iDeCo(個人型確定拠出年金)とつみたてNISAの両方の制度を併用してお金を積立した場合、将来的に大きな資産形成がなされる可能性が極めて高くなると考えられます。
ただし、毎月の積立金額が1000円単位の少額であったり、投資をする銘柄や金融商品が小さなリターンしか得られないようなものを選んだ場合はこの限りではありません。
そのため、積立投資における注意点を知るといった意味や、より効果的な積立投資を実現するといった意味においては、一度、専門家であるFPへ相談され、積立投資の基本的な部分を一通りお聞きになるのも良いでしょう。
ついでに、目標としている資産形成金額をどのようにしたら、より現実的に作っていけるのか具体的なアドバイスも合わせてお聞きになるとさらに良いと思われます。
おわりに
将来に備えての資産作りは、まずもって積立投資を活用した資産形成を優先して行っておきたいものです。
資産運用の中には、数多くの種類があり、リスクやリターンの高いものから低いものまで実に様々ですが、積立投資をしてもなお、将来に備えた資産作りができないのであれば、再度、新たな方法も模索してみるのが望ましいと回答者は考えます。
1 名の専門家が回答しています
関連する質問
終活に向けて、どのくらいお金を貯めたらいいかアドバイス下さい。
昨年、父方と母方の祖母が相次いで亡くなりました。私も子ども達が大きくなった時に自分達夫婦の葬儀費用等で金銭的な迷惑をかけたくないので、どれくらいの費用を先に準備して貯めておいたらよいか、目安の金額と貯め方を教えて頂けると嬉しいです。最近はコロナ禍で、家族葬で済ませるケースも増えていると聞きます。また葬儀屋さんで毎月積み立てのようなプランもあると聞き、そちらに加入した方が得なのか、それとも柔軟に対応できるよう前もってある程度まとまったお金を用意しておくべきなのか、どちらがベストなのかアドバイスをお願い致します。
未婚者の老後について
私は今年離婚を経験しました。パートナーがいればお金のことは二人で助け合えば安心だと思っていましたが、今は結婚後は財布は別という人も多く、元夫もそうでした。今後の人生ではもう、再婚という選択はないかなと考えています。すると、不安になるのが将来の生活、とくに老後のお金のことです。離婚後、賃貸を出ることになり、現在は、祖父母が住んでいた家に暮らしています。現在28歳です。0歳10カ月の子供がおり、習い事や外出など色々な経験もさせてあげたいと思います。無理なく、どれくらいの貯金をしていけば老後、安心した暮らしができるかを教えていただければと思います。現在の預貯金額は古くなった車の購入に当てたいと考えています。なので29歳から貯蓄をスタートする場合ということで教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。
老後に必要なお金
30代の主婦です。 主人の祖父が特別養護老人ホームに入居しています。 自分自身の年金で、特養の費用を払っています。 祖父は、障害年金で月に10万円ほどもらっています。 申請により費用負担が軽減され、年金の範囲内でギリギリ暮らせています。 祖母は、持ち家で一人で暮らしています。 同じく障害年金で月に10万円ほどもらっています。 祖母も、要介護認定を受け、デイサービスを利用しています。 持ち家なので、それほどお金はかからないものの、生活が大変そうです。 もし祖母も特養に入居になった場合、家の維持費は払えなくなります。 光熱費は必要なくなりますが、火災保険や固定資産税などは必要です。 空き家になった場合の家の維持費を抑える方法を教えてください。 祖母は、認知があり、一人で暮らすのが大変なのでどこかに入りたいと口癖のように言っています。 特養よりも安く利用できる老人施設はあるのでしょうか。
社会人になって毎月いくら税金を払うのか。
社会人に来年の春からなるのですが、どのような税金があって、毎月どれくらいの税金を払わなければならないのかが知りたいです。お金の勉強を今までしたことがないので、そもそもお金の仕組みみたいなものが分かりません。最近節約をし始めてふるさと納税などもやりたいなと考えているのですが、どのような仕組みなのかがわからず踏み込めていません。今はまだ大学生で親が管理してくれていますが、今後は自分で生きていかなければならないから、きちんと確かなことを知りたいなと思っています。何から手をつけていいのかも分からないので、まずは税金の内容、そしてお金の仕組みを教えて貰えるととても嬉しいなと思います。そして節税には何がいいのかも知りたいです。
会社員、既婚、子無し年収400万の自分が老後に備えてすべき事
私は、既婚、子無しの35歳会社員です。嫁は専業主婦です。ファイナンシャルプランナーの方に聞きたいことは今私が出来る老後にむけた金融商品の選び方を聞きたいです。仕事は会社員の為年収が約400万円、年功序列の会社のため毎年少しずつではありますが年収は増えていきます。毎月5万円ほど財形貯蓄をしています。今後、子供を作る話も嫁(35歳)とはしていますが、実際のところは出来るかわかりません。毎月5万円ほどの財形貯蓄に関しては年利0.01%なのでただ貯金している状態で3年近く放置してあるので勿体ないとは思っていたのですが話を聞く機会もなかったのと、銀行などに話を聞くと売り込みをされるんではないかと心配で聞く事が出来ませんでした。アドバイス宜しくお願いします。