2021/04/02

老後の資産、相続や譲渡の税金制度は、

男性30代 orimasaさん 30代/男性 解決済み

老後に関する悩みというのは少子高齢化社会や時代の最大の悩みであり問題であり、解決の道筋の難しい問題でも有ります。 勿論。個人個人の意識の問題もあるでしょうが、政府の取り組みとしても最大の問題かもしれません。

こういう小生自身も既に高齢の身の上になっていますので、自身の健康問題や収入の事も大事なことになります。 又、それなりに資産も保有していて、其の為に次の世代の親族のことも多少なりとも気にかかります。 実際問題として、多少なりとも財産の有る方は、土地や建物などの不動産物件の相続、それに残している金融資産の相続はそっくりそのまま子供たちに譲ってあげたいと念じています。

ただ、現在の住居、居住地はともかくとして、其れに属さない不動産物件や金融資産というのは譲渡、若しくは相続税がかると言われていますし、其の場合はどのような税制があるのか、其の計算仕組みなどをお伺いしたいところです。 又、相続と譲渡とはどのように異なるのか、よろしくお願いいたします。

1 名の専門家が回答しています

松山 智彦 マツヤマ トモヒコ
分野 相続・介護
60代前半    男性

茨城県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 静岡県

2021/04/03

ご質問を整理しますと、
①不動産及び金融資産を譲渡した場合の税金
②不動産及び金融資産を相続した場合の税金
の2点ということでよろしいでしょうか?

ここでいう譲渡は売却したものとして、また贈与(無償で譲渡)についても回答いたします。また、為替証拠金取引等のデリパティブ取引、暗号通貨について、また特例等については割愛いたします。

まず譲渡についてですが、対象となる税法は所得税(及び住民税)になり、所得に対して税金がかかります。所得とは「収入(売却代金)-取得費ー売却諸費用」で計算します。なお、不動産のうち、居住用不動産など一定の要件を満たしたものについては、さらに特別控除(居住用の場合は3,000万円)があります。税率等は所得に対して所得税・復興特別所得税が15.315%、住民税が5%になります。なお、不動産で所有期間が譲渡した年の1月1日時点で5年以下の場合は、短期譲渡所得として、所得税・復興特別所得税が30.63%、住民税が9%になります。いずれも他の所得とは別枠で計算する申告分離課税になります。

次に相続税ですが、所得税等に該当する所得は、相続税においては相続税評価額といい、不動産のうち、土地は路線価または倍率方式で利用単位ごと(1区画)で評価します。そこから借地権の権利関係、形状等の補正を行います。建物は固定資産税評価額の1.0倍で評価します。金融資産ついては、普通預金等については相続開始時点の残高、定期性預金及び債券は額面+未経過利息、投資信託(ETF等を除く)はその相続開始時点の基準価格、上場株式(ETF等を含む)は、①相続開始時の終値、②相続開始月の終値の平均、③相続開始前月の終値の平均、④相続開始前々月の終値の平均のうち最も低い株価で評価します。

それらを含め相続財産全体から借入金等を控除した額に基礎控除(3,000万円+600万円×相続人の数)を控除した課税遺産総額を、民法で定めた法定相続分で按分し、それぞれを相続税の超過累進税率で計算し、それを合計したものを、実際に分割した割合に応じて負担します。その後、その負担分を未成年控除や配偶者控除、2割加算等それぞれの事情に応じて調整することになります。

なお、贈与については贈与税の課税対象となり、受け取った財産は相続税評価額で評価、受贈者(財産を受け取った人)の基礎控除110万円を控除した残額が課税対象になり、贈与税の超過累進税率で計算することになります。なお贈与税は暦年単位(1月1日~12月31日)で計算します。因みに贈与税と相続税は同じ法律(相続税法)が適用されます。
贈与税と相続税の大きな違いのひとつに、超過累進税率になり、贈与税の方が高めに設定されています。

専門家にお金の悩みを相談できます

・ 月300円(税別)

・ 毎月3回まで質問が可能

・ 最短5分で回答可能

・ 100名超の認定専門家が回答

・ 回答率99%

関連する質問

2021/03/09

相続が発生した場合の株式の評価額は?

もし私が死んだ場合、持っている株はいくらと試算されるのでしょうか。死んだ日の評価額なのか、それとも死亡届を出した時の評価額なのかが気になります。また株を持っているよりも現金化したほうが死んだあとは手続きが楽なのでしょうか。

男性50代前半 muramatsuhyさん 50代前半/男性 解決済み
松山 智彦 1名が回答
2021/05/06

実家の相続。やっぱり土地を売るのが一番なの?

埼玉県内の実家の相続について今から不安です。2021年現在で築27年の2階建て、2世帯注文住宅です(庭は更地にすれば普通自動車が3台程度停められる広さ)最寄り駅までバスで片道15分かかり、利便性が悪いです。母親は「子供に家と土地を残したい」と言っています。いざとなれば家を取り壊し土地だけでも売ればよいという考えです。しかし私は結婚し、栃木県で戸建ての一戸建てに居住。唯一の兄弟である弟も、都内に戸建てを購入し奥さんや子供と住んでいます。2人とも、実家や土地を相続したところで困るだけだと思っています。実家の土地を実際に売った場合いくらになるのか、家を取り壊す場合の費用はどうなるかなど、現実的な計算は出来ていません。実家を相続した場合に相続税はかかるのか、又、実家をそのまま放置しておいたら固定資産税以外に発生する費用はあるのかが心配です。相続後に家を取り壊すにせよ、両親に貯金は無く、私か弟が取り壊し費用を工面しなければいけません。それでも私は相続したあと早急に実家を取り壊し、土地を売るのが最善かと考えています。実際それが妥当かどうか知りたいです。

女性40代前半 tukiura-mioさん 40代前半/女性 解決済み
五十嵐 秀司 1名が回答
2021/05/13

絶縁した義父母の介護について

東北地方に住む、40歳の男性です。毒親の元で育てられ、親の営む家業を手伝っていましたが、度重なるモラハラに耐え切れなくなり、家を飛び出す形で実家とは連絡を絶ちました。弟は大学卒業後東京で就職し、こちらに戻るつもりも、実家を継ぐつもりもないそうです。親とは絶縁しましたが、弟は自分の境遇を理解してくれているので、今でも実家の状況など変化があった際は連絡をくれます。相談したいのは、実家の相続についてです。親は農家を営んでおり、田んぼと畑を所有していますが、自分は親からのモラハラ、パワハラに耐え切れなくなり逃げ出したため、後継者がいない状況です。弟も継ぐつもりは一切ないとのこと。しかし、勇気が無いので親と絶縁まではできない。相談されたら東京からできる限りのサポートをすると伝えてあるとのこと。このような場合、義父の所有する田んぼや畑はどのような形にするのが金銭的に私たち兄弟の負担にならずに済むのでしょうか。なお、周りの土地も全て田んぼや畑に囲まれているため、宅地使用はできない土地のようです。誰に相談したらいいのか、どんな方法があるのか全く分からない状況のため、大まかでも良いので道筋を示して頂けると幸いです。宜しくお願いいたします。

女性30代後半 駒ちゃんさん 30代後半/女性 解決済み
小松 康之 舘野 光広 2名が回答
2021/06/22

実家の認知症の父親の介護と相続

父親と母親ともに存命ですが、父親の認知症がだいぶ進んできています。自宅の権利書や、自分の口座のお金の管理ができなくなりつつあります。母親が今のところなんとか対応していますが、母親に今まで渡していた生活費を忘れたり、渡すにしても変な金額を出したりしているようです。かと言ってお金の管理を母親が申し出てもうんとは言いません。家族信託などちょっと調べましたが、そもそも父親が完全にボケてるわけでもないので、資産管理の話など持ち出しても頭ごなしに拒否されそうですし、もの取られの妄想も始まっているので第三者が入っても泥棒だとか言い出しそうで対応が難しそうです。最終的には認知症の父親の口座から母親がお金を引き出すことになると思うのですが(暗証番号はわかるみたいです)は問題はないのでしょうか。

女性50代前半 シンバさん 50代前半/女性 解決済み
小島 孝治 1名が回答
2021/03/09

間近に迫る相続と介護の問題にうまく対処するには?

実家で父と二人で暮らしています。母はすでに他界しており、姉が一人いるのですが、結婚しており遠隔地に住んでいます。父は今のところ元気ですが70代で、そろそろ相続や介護のことも考えなければならない時期だと考えています。相続について父は、家を私が相続し、預貯金を姉が相続してほしいと言っていますが、遺言書を作ったりはしていません。いつか近いうちに3人が顔を揃え、しっかりと話し合いをしなければならないと思いますが、コロナ禍でそれもままなりません。やはり後々トラブルにならないためには、専門家も立ち会った上で正式な遺言書を作成した方がよいでしょうか。或いは必ずしも全員会わずとも、うまく対処する方法があるのでしょうか。また介護について父は、ゆくゆくはデイサービスに通うことはあっても、施設に入所するのは避けたいと言っています。元気な今のうちに、介護に関して何かできることはあるでしょうか。よろしくお願いいたします。

男性40代後半 y-ichiiさん 40代後半/男性 解決済み
森 拓哉 1名が回答