確定申告や相続税に関する心配事

男性50代 yoisia2019さん 50代/男性 解決済み

税金に関する悩みは、直近では確定申告がありますが、私の場合、生まれ育った地元にある大手企業の工場に勤務するサラリーマンですので、医療費控除申請ぐらいしかやれることがないと考えています。その考えで間違いはないのかとか、他にも実はやれることがあるのでは無いか等、先ずは直近のサラリーマン生活の中でのアドバイスを頂きたいです。
次に1番悩んでいるのが、実家で敷地内同居している両親からの相続に関する税金のことで心配しています。私の実家は、元々は農家と鉄工場をしていた自営業で、現在では農家は細々としつつ、鉄工場はやめて、アパート等の不動産経営をメインで稼いでいます。これらアパート建設などの事業開始の際には、借金も数億円しており、その保証人に息子の私もなっています。これらの事業が今のところ上手く行っていますが、今後の見通しはどうなのか、又、相続に関する税金はどう対処すべきなのか、分からないことだらけで、きっと両親はそれなりの所に相談して、考えているとは信じていますが、私自身も知見を得たく、ファイナンシャルプランナーさんに相談出来れば嬉しい限りです。

1 名の専門家が回答しています

舘野 光広 タテノ ミツヒロ
分野 税金・公的手当・給付金・補助金・助成金
60代後半    男性

全国

2021/04/07

ご質問ありがとうございます。
埼玉県のブレイン・トータル・プランナーの舘野です。

税制に関する控除としまして、大きく分けて①所得控除②税額控除があります。

①の所得控除は15種類ありますが、勤務先が年末調整として計算してくれる以外に、医療費控除、雑損控除、寄付金控除、小規模企業共済等掛金控除があります。その中で体表的なものが、小規模企業共済等掛金控除としてのiDeCo(個人型確定拠出年金)とふるさと納税(寄付金控除)です。それぞれ所得から控除(ふるさと納税は2000円分控除不可)されますから、確定申告により既に納めた税金が還付されます。
また、iDeCoもふるさと納税も所得の減少に伴い、住民税も減額となりますから、税負担を減らす効果は高いです。

②の税額控除の代表が住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)ですが、所得に税率を掛けた税額から直接控除されますから、税負担を大幅に減らすことが可能となります。

続いて、ご実家が個人事業主として経営なされている、賃貸不動産事業ですが、事業の見通しとしては、経営されているエリアから判断しませんと、お応えの仕様がありません。一般的に少子高齢化と人口減少が危ぶまれておりますから、地方都市であれば都会と比べて人口減少の影響を大きく受ける可能性はあります。
従いまして、新築から15年程度は入居者を募集しやすいですが、建物の老朽化にともない空室が増加するリスクはあります。また、リフォーム費用の負担もありますから、現在までの利益を減少させることも考えておかなければなりません。もし、サブリースで経営されている場合には、同条件での賃料契約の継続が難しくなりますので、事業としての減収が想定されます。

最後に、相続に関してですが、アパートにつきましては、相続税は相続発生時の①建物評価額と、②貸家建付地としての評価額との合算で相続財産が決定されます。他に現預金等の資産があれば加えますが(銀行借入金は負債として減額処理)、相続税の基礎控除(3000万円+相続人×600万円)を超えた財産額に対して相続税の支払いが発生します。

従いまして、親御様がお元気のうちに、相続財産の合計額の把握から相続税の負担額を計算し、現預金で支払えるだけの相続税の準備が必要となります。

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