老後資金は2,000万円必要ですか?

男性30代 7718h_hさん 30代/男性 解決済み

年齢32歳会社員。年収約400万円。妻32歳、パート(扶養控除内)子供5歳、3歳。老後資金2,000万円は本当に必要なんでしょうか!私は民間企業に勤務しており、退職金もたいして期待できません。企業年金もないことから、老後の収入源は厚生年金のみです。現役時代に貯蓄を検討しておりますが、子供の教育費等もかかることから、毎月の貯蓄は限られてきます。iDeCoの加入も検討しておりますが、所得税の控除になることは理解できてますが、元本割れのリスク、運用先の手数料等がかかることから、メリット・デメリットが分からず、迷っております。NISAも運用益が非課税となりますが、長期的に考えてどちらの方が運用益が大きくなるか知りたいです。

1 名の専門家が回答しています

松村 勝宜 マツムラ カツノリ
分野 老後のお金全般
50代前半    男性

全国

2021/03/09

老後資金2,000万円がご質問者さまに本当に必要かどうかという疑問に関しては、ご質問に記載された限られた情報からは、何とも言えないとしかお答えできません。
そもそもこの数字は、ある一定のモデルケースをもとに試算された、あくまでも平均的な数字に過ぎません。本来は暮らし向きも何もかも人によって異なるはずなのに、こうした独り歩きする無機質な数字には決して翻弄されないようにしましょう。過度に不安になってはいけませんよ。
とはいえ、これからますます高齢者の増加と働く世代の減少が加速していきますので、年金財政が厳しくなっていくのも事実です。国に依存し過ぎることなく、自助努力で資産形成を行っていくことは欠かせません。
こうした背景から、一般生活者の資産形成を後押しするためにiDeCoやつみたてNISAなどの税制優遇制度が整えられてきているわけです。
でも、普通の生活者のためのものであるはずなのに、正直よくわからないですよね。こうした小難しい仕組みがあるばかりに、目先のお得さが競い合われることが優先されてしまい、投資未経験者に対して本当に大切なことがなかなか伝わっていないような気がいたします。「どちらの方が運用益が大きくなるか知りたい」というのは、愚問なのです。すみません、厳しい言い方になってしまいましたが、これは制度をつくる国や、お金との向き合い方をしっかりと伝えていくべきFPなどの専門家の責任です。
私は、iDeCoの最大のメリットは、老後まで引き出すことができないことだと考えています。だからこそ、老後に向けて着実に増えていくのです。
一方で、ご相談者さまの場合は、毎月の貯蓄は限られ、さらにこれから教育費などが必要となっていくとのことですので、途中で引き出せないiDeCoのメリットはデメリットと化してしまうかもしれません。
ではつみたてNISAが良いのかというと、そう単純な話でもありません。いかに得するか、という視点で考えてしまうと、悩みはますます深まるばかりとなってしまいます。
iDeCoもつみたてNISAもいったん脇に置いておいて、まずは腹の底から納得できる投資先を見つけることを最優先しましょう。「投資信託(ファンド)」という普通の生活者の資産形成に最適な金融商品があり、これを活用することをおススメします。
具体的には、株式を主な投資対象としたファンドを一つ選び、例えば毎月数万円、というようにコツコツと積み立てていくだけです。
私たちの身の回りにある様々なモノやサービスは、企業によって生み出されたものです。歴史をさかのぼれば、人々の少しでもより良い生活をしたいという欲望が原動力となって今まで経済が成長してきましたし、おそらくこれからもそうなっていくでしょう。であれば、株価は短期的には大きく上下動しますが、長期的にはその企業の価値に収れんしていくはずです。
ですから、少額ずつ時間を分散させながら株式にコツコツ投資していくという手法こそ、高い再現可能性をもって着実な資産形成を行うための近道です。「元本割れのリスク」を気になさっているようですが、だからこそ安くなったところでたくさん買うことができるので、長い目でみれば大きなリターンが期待できるのです。
本業を通じて社会課題を解決し、より良い世の中づくりに欠かせない企業を丹念にリサーチして投資先企業を選定している、長期での投資に資する本格的なファンドを選ぶ手間さえ惜しまなければ、何も心配することなく、時間を味方につけていずれ大きな資産となっているでしょう。
その選んだ商品がたまたまiDeCoやつみたてNISAの対象になっているのなら、活用を検討してみるくらいのスタンスでちょうどよいと思います。
仮にご相談者さまが60代になられる30年後に、2,000万円を貯めることを目標とします。収入の約1割の3万円を毎月コツコツ投資していくと、30年間の投資元本は1,080万円(3万円×12か月×30年)となります。約束はできませんが、株式の長期的なリターンとして一般的に期待される年率平均4~5%の複利で増えていくとすると、30年後には元本と運用益を合わせて2,000万円を超えることは現実的な数字であると考えています。
同様の手法で27歳のときから積み立て投資を実践し、現時点で20年目になる私が自信をもってお伝えいたします。ご相談者さまも、まずは少額からでもよいので実践され、ゆったりとした投資のリズムに慣れてこられると、気が付けば老後資金の不安なんて何処かに吹っ飛んでいるはずですよ。

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