どのような副業であればバレないか

「どのような副業であればバレないか」というご質問に端的にお答えするならば、報酬を現金で受け取れる仕事です。
しかし、申告すれば勤務先にバレる可能性があります。ただし、申告しなければ犯罪になる可能性があります。
新型コロナウイルスの流行により様々な業種に影響が現れ、「7割経済」という衝撃的な言葉もあるほどです。経済活動が低調となり、流行前と比べて全体として7割程度の規模に経済が縮小することが表現されています。もし本当であれば、全体として3割程度の人員が削減されてもおかしくはないですよね。
一方で、「雇用が保障されない現代で、自分が生きていくための一つの手段」は仮に副業であるとしても、その規模も7割程度になるはずです。本業からあふれてしまった人たちがもし副業に殺到するならば、運よく何らかの副業にありつけたとしても、そこから得られる果実は今後ますます小さくなっていくでしょう。
結局大切なことは、本業に今まで以上に一所懸命取り組むことしかありません。むしろ、本業こそご相談者さまの力を最も発揮できる分野でしょうし、雇用が保障されない時代に生きていくための最適解となるはずです。
ご勤務先で副業が禁止されているなら、割り切れるではありませんか。「もう一つ稼ぎどころがないと、これから先はやっていけないような気が」するというのは、文字通り思い込みでしかありません。
ちなみに、「副業」という言い方はおかしいのですが、収入の一部を資産に回してお金にも働いてもらうことは、まさにこれからの時代に欠かせない考え方です。
具体的には、「投資信託（ファンド）」という金融商品の活用が最適です。「株式」を主な投資対象とするファンドを一つ選び、収入の1割の金額を目安に毎月数万円、というようにコツコツと積み立てていくだけです。
着実な資産形成には、株式への投資が最も合理的だと考えます。私たちの身の回りにある多くのモノやサービスは、株式会社などの企業によって生み出されたものであるからです。歴史をさかのぼれば、人々の少しでもより良い生活をしたいという欲望が原動力となって今まで経済が成長してきましたし、おそらくこれからもそうなっていくでしょう。であれば、株価は短期的には大きく上下動しますが、長期的にはその企業の価値に収れんし、平均的には徐々に上昇していくはずです。
ですから、長期的に少額ずつ時間を分散させながら株式にコツコツ投資していくという手法をとれば、高い再現可能性をもって着実な資産形成を行うための近道となります。
本業を通じて社会課題を解決し、より良い世の中づくりに欠かせない企業を丹念にリサーチして投資先企業を選定している、長期での投資に資する本格的なファンドを選ぶ手間さえ惜しまなければ、何も心配することなく、時間を味方につけていずれ大きな資産となっているでしょう。
まだお若いご相談者さまにとって、今から30年、40年と長期的に積み立て投資を継続されれば、複利の威力で投資元本が2倍、3倍に増えることも決して非現実的な数字ではありません。
もちろん言わなければ勤務先にもバレませんよ。
いやむしろ、早く始めて成功体験をつくり、ぜひ周りにも広めていってください。
多くの人が本業を一所懸命がんばって経済がより大きく成長すれば、資産価格もそれに伴って増大し、みんながハッピーになっていくはずです。