医療保険の中でもがん保険は必要なのか不要なのか

女性50代 りりさん 50代/女性 解決済み

はじめまして、40代のりりです。

2年ほど前に医師に乳癌に違いないと告げられて、今更ながらとがん保険について調べました。しかしその後、癌ではなかった事がわかってホッとして、結局がん保険には入らないままでした。

最近、身内や周りの知り合いで癌になる人が増えてきて、ちょっと人ごとではないかなと思い始めてもきました。
その中の一人の方に、治療、入院費はもちろんかかるけど実際には高額医療で返ってくるけど、それ以外の通院のガソリン代、駐車場代、仕事を休んだ分の収入減が結構痛手だよと聞きました。

そういう体験談も聞き、だんだん年齢も上がり確かに癌になる確率も増えていくと思うので気になるところですが、癌にならなかったらただの掛け捨てでもったいないような気がして悩んでいます。

まだ子供も小さいのでそちらでもお金がかかると思うので。

実際には、がん保険は入っていたほうがいいのか、入るとしたらどのような保険が良いのか、教えていただきたいです。


1 名の専門家が回答しています

松村 勝宜 マツムラ カツノリ
分野 医療保険・がん保険
50代前半    男性

全国

2021/06/25

はじめまして、40代の松村です。

りりさまご自身は、幸いがんではなかったとのこと。

胸をなでおろされたことだと思います。

私自身も幸い健康ではありますが、仲の良かった同級生が40代前半で3人の子を残してがんで亡くなったり、またFPとして相談を受ける中でも、40代でがんを患われた方が身近にいるというケースは少なくありません。

統計的にも、日本人の死因の第1位はがんですし、生涯で2人に1人ががんと診断されるというのは事実です。

このように、おっしゃる通りがんは決して他人事ではない病気には違いありませんが、結論を申し上げれば、それでもがんによる経済的負担に備えるためには、保険に入って毎月保険会社に保険料を支払うのではなく、少なくともその分を自分の口座にコツコツと積み立てて預貯金等を手厚くすることこそが、最も合理的であると考えます。

私自身も、がん保険にも医療保険にも加入していません。

相談を受ける中で、がん保険に入っていた人は「保険に入っておいてよかった」と安堵されますし、入っていなかった人は「保険に入っていなかったからお金で苦労した」と悔しそうに振り返られます。

いずれにせよ、「やっぱりがん保険は必要だよね」との結論になりがちです。

しかし、もし20代から40代までの20年間、毎月1万円を保険会社に支払わずに自分の口座に積み立てておけば、元本のみで240万円ものまとまった金額になっていたはずです。

それでも仕事を休んだ分の収入減まで完全に補うことはできないかもしれませんが、かといって大きな保障をつければつけるほど、保険料も高くなっていきます。

そもそも保険とは、加入者で出し合ったお金の中から、不運な事態が起こってしまった人に決めておいたお金を届けるという、助け合いの仕組みです。

ところが、保険会社の運営費として加入者が出し合ったお金からまず差し引かれてしまうため、基本的には損なシステムです。

ですから、保険の活用は、もし起こってしまったときに預貯金等では到底対応できないほどの、莫大な経済的負担が発生するリスクのみに限るべきです。

人生におけるさまざまなリスクに備えるためには、基本的には自助努力で積み立てて預貯金等を手厚くしておくことが基本です。

おっしゃる通り、子どもさんにもお金が必要ですし、何よりも、大きな病気をすることなくそれなりに健康で長生きする可能性こそ高いのですから。

ちなみに、年齢を重ねるほどがんを患う確率は高まりますが、確率が高いからといって保険で備えるのは合理的ではありません。

加入者同士が不公平にならないよう、確率が上がる分、保険料も高くなりますから。

また、「癌にならなかったらただの掛け捨てでもったいない」というお考えも、発想として正しくありませんよ。

がんにならないほうが、喜ばしいのですから。

保険に入るなら、掛け捨てが原則です。

あくまでも、起こったときの経済的負担が莫大かどうかが、保険に入るか入らないかの判断基準になります。

どうかこれからも健康にはくれぐれも気を付けて、お過ごしください。

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