高配当の米国株を放置する資産運用方法の落とし穴は?

男性50代 べるとーらさん 50代/男性 解決済み

最近SNSなどで資産運用についてよくあおられています。高配当の米国株を買いほったらかしておけば5%程度の配当がもらえ、複利運用すれば14年程度で場合になると言う情報が飛び交っています。確かに超長期的に見るとダウのチャートは右肩上がりです。だからといって確定している数字ではありません。この運用方法について落とし穴があるとしたらどんなことでしょうか。

1 名の専門家が回答しています

山口 雅史 ヤマグチ マサフミ
分野 株式投資・NISA・投資信託・ETF・REIT
50代後半    男性

兵庫県 岡山県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県

2021/07/13

米国株式市場は長期で右肩上がりとなっています。日本株に比べて高配当株も多く、有効な投資対象であることは確かです。

一方で注意すべき点は、米国の株価指数に組み組まれている銘柄(算出銘柄)は日本と異なり、入れ替えが頻繁に行われることです。株価指数に組み入れられることでインデックス型投資信託の資金がその銘柄を買うことになります。そのため、定期的にまとまった資金が入りやすく、株価を押し上げる力となります。当然、この逆もあります。前日のように米株式指数構成銘柄は頻繁に入れ替えられます。ちなみに、NYダウ工業株30種平均(NYダウ)の構成銘柄で当初から残っている銘柄はありません(2018年6月まではGEが入っていたが、現在は構成銘柄ではない)。
これによる影響は軽微になるように調整されますが、ゼロではありません。チャートはスタートする時期で形が変わりますのでその点に注意も必要です。

また、上場廃止やM&A(企業買収)が頻繁に行われています。米国市場は日本市場よりも上場維持基準が厳しく、基準未達となった場合にはすぐに上場廃止となります。財務基準に対する目は特に厳しくなっています。その原因は2001年10月に発覚したエンロン社の不正会計事件(巨額の粉飾決算)です。株式購入のベースとなる決算報告が虚偽だったことは株式市場の根幹を揺るがす事件でした。これにより、財務に関する審査が厳しくなりました。当然、業績悪化もクローズアップされるため上場廃止も多くなっています。M&Aも同様と考えられます。

今後、問題となりそうなものはSPAC(特定目的会社)の上場です。俗に「空箱上場」と呼ばれています。米国では当局がメスを入れ始めたと聞きますが、今まで以上に注意が必要です。銘柄を選択する際には配当だけではなく、どのような企業かを調べることは重要です。

専門家にお金の悩みを相談できます

・ 月300円(税別)

・ 毎月3回まで質問が可能

・ 最短5分で回答可能

・ 100名超の認定専門家が回答

・ 回答率99%

関連する質問

複数の株式口座開設で得るメリットは?

40代独身、自営業を営んでいます。ここ数年の売り上げ減が著しくみられ先行きに不安を感じ始めています。実収入もアルバイトをした方がいいのではと思えるほどです。そこで少しでも蓄えを増やしておきたいと株式への投資をするようになりました。多少の利益は出るようになりましたが、もう少し効率的に利益を得られないものかと欲が出てきました。現在開設している株式口座は1社のみですが、他社複数の口座を持つことで投資の幅が広がったり、何かしらのメリットがあるのではと興味があります。実際のところ、デメリットなども含めての詳細を教えていただけると嬉しいです。よく行っている取引は、主に現物と信用、NISA、たまにIPOへの参加のみです。

男性40代前半 besroさん 40代前半/男性 解決済み
志塚 洋介 1名が回答

投資信託等の加入時期と解約時期

株価・為替レートで変動することは、わかっているが3月のコロナ騒ぎで 投資信託が暴落、現在株価が上昇しているが、いつまでも続くのか、いつ解約 すれば、それなりの利益が出るのかが知りたい。 年齢もそれなりに行っているので、損失だけは避けたい。 現在はアメリカ、オーストラリアがらみのNISAも信託銀行経由で運営して いるがこちらもマイナス、どちらも運営手数料だけ、取られているような気が している。・ある程度、利益が出る商品があるのか・今やっている投資信託・NISAはどうしたらよいにか、当然信託銀行は、いい 顔は、しないとおもうが、やめた方が良いのか・年齢的には新たな資金を用意するのは無理があります。 

男性70代前半 菱川 正昭さん 70代前半/男性 解決済み
松村 勝宜 1名が回答

若者でもできる老後に備えて資産運用

現在、大学に通っている学生のShimo123と申します。老後に備えた資産運用について若年時から考えていきたいと思い質問させていただきます。 金融庁の報告が衝撃を与えたのは印象深いですが、若者が老後に向けて行える資産運用として最も現実的で効率のよいものとは何でしょうか。 私はマンション経営やアパート賃貸といった不動産経営に関心があります。これらを行うさいに必要な資格等はありますか。必要な資格があれば教えてほしいです。また仮にアパート一棟を千葉県の駅近くに購入するとすれば平均的にどのくらいの額がかかりますか。さらに初期投資を回収するまでにどのくらいの年数がかかることが予想されますか。 老後の備えを今から行うことはやはり重要であると思いますので、ご教授いただけるとありがたいです。

男性20代後半 Shimo123さん 20代後半/男性 解決済み
國弘 泰治 1名が回答

ジュニアNISAについて

現在、0さいの子どもが居る夫婦です。夫は公務員。質素な生活を心がけ、私も以前働いていたことから、資産運用できるだけの余力金が500万円ほどあります。家も購入済で、35年、フラットでローンを組んでおりますが、返済も月々無理のない金額なので、預金も出来ている状況です。子どもの養育費について、色々と考えているのですが、学資保険などさまざまな商品を目にします。以前は、ジュニアNISAという商品は、あまり人気が無く、契約件数も少ないときいていたのですが、最近ジュニアNISA廃止に伴って、使いやすくなった?と噂で聞きました。これから、廃止までの数年間に積立すべきだと聞いたのですが、具体的にはどのような点が改正され、そして使いやすくなったのかまた、満額積み立てた場合、将来的にどのくらい増えるのかなど、教えていただければ幸いです。宜しくお願いいたします。

女性30代後半 riryreさん 30代後半/女性 解決済み
松村 勝宜 1名が回答

少額でも効率良く資産を増やせる方法は果たしてあるのか

生活費や各種税金が重く、給与を中々貯蓄に回せないという現状もあり、資産運用の事についてこれまで真剣に考えた事がありませんでした。数年前よりようやく自由になる資産が溜まり始め、資産運用への興味や関心も次第に高まってはきたのですが、それでもその額は10万円強程度と少額で、元本割れのリスクに常に怯えつつ、長期に渡る運用で利益を出していかなければならないのか・・・といった強い不安もあります。家族も「そんなうまい話は無いから止めておけ、地道に貯金し貯蓄を増やしてゆくのがベスト」と、あまり乗り気ではありません。そこで質問なのですが、全くの初心者でも少額を駆使し、効率良く資産アップを狙える資産運用法が果たしてあるのか、またその方法を教えて頂ければ幸いです。

男性50代前半 金の鳩さん 50代前半/男性 解決済み
吉野 裕一 1名が回答