老人ホーム別の費用の目安(1人当たり)についてみてみましょう。
なお、地域によっても、施設によっても、介護レベルによってもかなり違いがでてきますので、あくまで参考にしていただければと思います。
〇特別養護老人ホーム
介護レベル 中度~重度
入居一時金 0円(なし)
月額費用目安 約9万~13万円程度
なお、特養は、入居一時金は、いりませんが、数は少なく、入居待ちの期間が長い(数百人待ちなど、必要度合いの高い人が優先)のが実情です。また、入所には原則として要介護3以上(=立ち上がることや歩くことなど、身の回りのこがほとんどできない状態)の人しか入れません。
〇サービス付き高齢者向け住宅
介護レベル 自立~中程度
入居一時金 敷金程度
月額費用 約12万~20万円程度
〇介護付き有料老人ホーム
介護レベル 自立~重度
入居一時金 0円~数千万円
月額費用目安 約16万~29万円程度
ちなみに、介護付き有料老人ホーム入居にした場合、あくまでも平均値ですが(老人ホーム検索サイト「みんなの介護」を基に作成)、かかる費用は、
平均345万円(入居一時金)
+
1221万円(平均月額22万4000円×54.5ヵ月(*介護期間平均年数))
+α<追加費用(病院へ通う送迎費用、おむつなどの介護用品など)>
=
約1566万円+αが必要となります。
*介護期間54.5ヵ月(4年7ヵ月)はあくまで平均です(生命保険文化センター調査)。介護期間が、1年未満13.8%、10年以上14.5%とバラツキがあります。すぐに終わるか、いつまで続くかわからないのが介護ですが、少なくとも平均とされる年数は、準備をしておくべきだと思います。
次に、年金についてみていきましょう。
厚生労働省データ(平成30年度)によりますと、厚生年金の平均年金月額(国民年金を含む)は、男性16万4000円。女性10万3000円です。また、専業主婦、自営業者などの国民年金の平均年金月額は、5万6000円で、男性が5万9000円、女性は5万3000円です。
したがいまして、あくまでも現在の平均値での計算上ですが、
共働きの場合:16万4000円+10万3000円=26万7000円(月額)
専業主婦の場合:16万4000円+5万3000円=21万7000円(月額)
なお、年金制度ですが、年金は国が社会制度として運営管理しているので、日本がなくならない限り、年金制度は破綻することはありません。ただし、受給額が実質的に減少する可能性があるという覚悟が必要でしょう。
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