積立NISAの運用や老後の資金について

女性20代 うにこさん 20代/女性 解決済み

私はまだ学生ですが、これからも今の日本で生きていくことを考えると年金なども貰えるか分からなくなってきています。将来の老後の資金源が不安です。なので若いうちから貯金をし、さらに資産を増やしたいと積立NISAやiDeCoを始めようとしています。積立NISAや iDeCoはメリットはよく聞きますがデメリットはあまり聞きません。どのようなデメリットがあるのでしょうか?逆に、運用益がしっかり出るような注目株はあるかどうかということ、また、米国株と発展途上国の株での違いはどのようなものか知りたいです。さらに、NISAやiDeCo以外でも学生時代から出来るお金の管理で今からでも遅くないような出来ることがあれば具体的に教えて欲しいです。

1 名の専門家が回答しています

矢口 充俊 ヤグチ ミツトシ
分野 株式投資・NISA・投資信託・ETF・REIT
40代前半    男性

兵庫県

2021/08/10

うにこ様

ご相談頂きありがとうございます。
資産管理についてご関心がありさらに具体的な行動を模索されているのはとても素晴らしいと思います。
少しでもお役に立てる回答が出来ればと思いますので、ご参考になれば幸いです。


【将来の老後の資金源が不安】
将来の老後の資金源についてご心配しておられますが、その対策を運用で講じると言うのは良い考えだと思います。
年金などの社会保障は国の制度であるため制度自体が無くなるというのは現実的な可能性としては考えなくて良いと思いますが、
『希望する生活レベルに見合う額がもらえるか』については楽観視はしない方が良いと思いますし、国任せでどんな結果でも受け入れる、と言うよりは自分で対策を講じられる方が希望する生活には近づけられると思います。

まず、公的年金については、既に『マクロ経済スライド』と言う制度が導入されており、概要としては『インフレに負ける年金』と言うものです。少子高齢化等により公的年金の財源の見通しが厳しくなったこと等で導入された制度です。経済が豊かになるためには経済成長は必要なもののはずですが、その結果としては理屈上インフレになるはずです。でも、その結果年金はインフレにある程度負けて受け取る、と言うことは老後の主な収入が公的年金の場合、経済成長によりインフレになるほど同じ生活が出来るためのお金はもらえなくなっていく、と言うことになります。
また、これらの制度は厚生年金保険法及び国民年金法の規定により、少なくとも5年ごとに見直しが行われます。財政状況や見通しによって大幅な改正が行われる可能性もあります。マクロ経済スライドもその一つで、どのように変化するかはニュース等でチェックされる方が良いと思います。

現在、公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の成績は好調で、先日のニュースでも株価の上昇で積立金が過去最大になったニュースも出ていました。GPIFの運用が好調になるほど少ない積立てでたくさんの年金になる方向に向かいますが、日本は少子高齢化で生産年齢人口が減少していくため、GPIFの運用益は給付と負担のバランスが悪くならないためのカバーが少し出来ているくらい、と考えておいた方が良いと思います。


【つみたてNISA・iDeCo】
可能なご資金で出来ることから始められると良いと思います。
iDeCoは将来仕事に就かれた時に出来る範囲が変わるかも知れませんので、まずはつみたてNISAから始めてみては如何でしょうか。

ご質問を踏まえて、ここではデメリット(と考えられる見方も含め)を記載致します。
基本的には、一般的な投資と比べてリスク(ブレ幅)が小さいことによる影響です。
つみたてNISAのデメリットは、
・自分でタイミングが選べない(購入する日は毎月○○日、など決められています)
・一度にまとめて投資が出来ない(今が底値でこれから大きく上がると思っても、毎月投資出来る金額は最大約3.3万円)
・商品が限られる(手数料等の費用は低いが、証券会社で提供できる商品に制約があるため何でも買える訳ではない)

iDeCoのデメリットは、
・上記のつみたてNISAのデメリット(詳細の金額や商品は異なりますが、月々いくらまでの投資・購入日が自分で決められないなどの大まかな概要は同じ)
に加えて、
・途中解約出来ない(受け取れるのは原則60歳になってから)→資金が必要になっても、出来るのは新たな掛け金をストップするまで
などになります。


【株式投資(運用益がしっかり出るような注目株・米国株と発展途上国の株)】
利益(リターン)はリスク(ブレ幅)にチャレンジした結果得られるものです。しっかり利益が出るような投資と言うことは、一般的には利益になる確率を優先しリスクは低い投資になると思います。
米国株と新興国株では、国のリスクの大きさが異なります。米国など先進国は経済規模が大きいため国としてのリスクは新興国よりは小さいです。逆に新興国は、経済規模が先進国より小さいことで成長の未知の魅力はありますが同時に政治的なリスクなども先進国より大きいため、そのタイミングをうまく取れれば利益が大きく狙える半面失敗すれば大損することもある、と言うことに繋がります。株価が変動する要因として、個別の会社の業績等だけでなく国の経済規模の違いによるリスクも加わる、と言うイメージで良いと思います。


【学生時代から出来るお金の管理】
まず、今から始めても遅いと考えられる必要は全くないと思います。
具体的な提案としては、つみたてNISAとは別で可能な範囲で個別株投資を行っては如何でしょうか。
利益が出れば売却時税金を納めることになりますが、身近な会社で上場していてご資金的にも投資可能であれば、値動きの経験値を積み重ねる点では有効だと思います。デイトレードよりは、株主優待制度を導入していて長期的に保有するつもりの会社から始めてみると良いと思います。ある程度値動きの幅があった方が投資経験の蓄積には有効だと思いますが、投資金額が小さければ幅が大きくても損益の実額では大きくなりにくいこと、優待銘柄なら一時的な値動きでの売買にはあまりなりにくいと思われることからのお勧めです。
また、就職後など所得税や住民税を納めるようになれば、ふるさと納税を活用するのも良いと思います。返礼品をきっかけにされる方が多いと思いますが、地域を指定し寄付を行い、寄付金に応じて選べる返礼品を選び、最低2000円は戻ってきませんが住民税等納税した範囲内で税金が還付される、と言う概要です。総務省により現在の返礼品は地場産品で寄付金の3割以下となっていますので、例えば3万円が可能な範囲でふるさと納税を行えば、選べる返礼品のラインナップは約9000円程度までのものから選べ、翌年に28,000円が還付される、と言う感じです。収入等の諸条件によっていくらまで出来るかのシミュレーションが出来るサイトはいくつかあります。詳細は総務省などのHPをご参照下さい。


資産運用の方法論は様々あると思いますが、ご自身の方法論の確立に向けてはやはり経験は多い方が良いと思います。まずは少額から始められるつみたてNISAからスタートし、ご自身の投資した金額が実際どのように動くかを見てご自身がどのように思うか、そしてどう対応するかの積み重ねが個々の資産運用の方法論になっていくと思います。
この回答がうにこ様の資産運用に少しでもお役に立てれば幸いです。

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