家族経営での自営業を営んでいることにより相続が大変

ご質問ありがとうございます

昔の相続では、遺言で長男に全てを相続させるということも行ってきましたが、現代では、そういった事が出来なくなっています。

特に不動産を持っておられるご家族で相続になると揉めるケースが増えているとも言えます。

ですので、早い内から相続対策を講じられておかれると良いと思います。

現在は自営業をされておられるので、相続財産に店も含まれてきます。不動産の評価額とその他の相続財産の合計を基本的には相続人で分けることになるのですが、仮にお父様に100％相続するという遺言があったとしても、他の相続人がおられれば遺留分という、他の相続人の権利が出てきます。

そうなった時に、遺留分の支払いをどうするか考えないといけませんね。

例えば、お金はそれ程ないが、不動産が大半を占める場合には、不動産を分けることが出来ませんので、代わりにお金で支払う代償分割という方法があります。

また保険は、相続財産の対象となりますが、保険金受取人の固有の財産となり、相続には有効だと言われています。

お爺様を被保険者として、お父様を受取人にした保険契約をすることで、遺留分の確保をする方法もあります。

相続は1回で終わるものではありませんので、早い内から2次相続、3次相続を考えた対策を行われると良いでしょう