田舎の公務員でいるべきか、民間に転職して都会に戻るか。

こんにちは、婚活FP山本です。ご質問の前に、将来的に必要になるお金についてお伝えします。まずお子様の教育費ですが、これは最後の大学費用がポイントで、普通の私立文系大学でも4年総額平均で700万円ほど必要です。2人分で1400万円必要であり、仮に準備時間が10年あるなら一年あたり140万円、月々12万円ほど貯金が必要になります。また先般、老後資金2000万円問題が騒がれましたが、実際には一般的に倍の4000万円程度は必要です。60歳までの25年で準備するなら一年あたり160万円、月々13万円ほど貯金が必要になります。大学費用と老後資金だけでも月25万円程度の貯金が必要であり、これだけで月の手取り額を超える金額です。おそらく転職しなくても厳しかったでしょうが、今は尚更といえます。厳しい現実でしょうが、まずはしっかり知っておきましょう。
そのうえで、ご質問についてお伝えします。結論からいえば、このまま旦那様には地方公務員を続けてもらうのがおすすめです。というのも、年齢的に今から民間企業への転職は厳しく、仮に転職できても十分な年収も望みにくい可能性が高いといえます。パワハラを含め、むしろ民間企業のほうが労働環境は厳しいことも多く、今度はうつ病などになるかもしれません。ならば、ひとまずは低収入でも安定して稼いでくれる今のほうが良いでしょうね。ただ一方、今のままでは上記の将来的に必要な貯金が大幅に足りないので、この点への対策が必要です。そこで、あなた様にはテレワークを前提とした「正社員での就職活動」をおすすめします。近所に求人がないなら、日本中から探しましょう。どうしても見つからない場合は、「フリーランス（自営）」になって仕事のみ探す方法もあります。まずは目先の生活より、将来を見据えた貯金のための収入環境を整えていきましょう。
さらに、ご質問についてお伝えします。おそらく、仮にあなた様が就職などをできても、それだけでは、なお足りません。このため、さらに追加で「副業」もおすすめします。また旦那様は職業柄、副業が禁止されているでしょうから、代わりに「資産運用」に励むことがおすすめです。どちらも最近ではテレワークでできますから、地方でも問題なくできます。その一方で、むしろ幸いなことに周囲にお店が少ないようですから、生活費の節約にも努めましょう。いずれにしても、今の旦那様にさらなる転職での都会復帰や収入アップを求めるのは危険です。一方で将来的に大金が必要ですから、ここはあなた様ががんばることが賢明といえます。しかし、たとえ正社員で就職できてもなお足りない可能性が高いので、さらなる対策が必要です。副業や資産運用、生活費の削減など、できる限りがんばっていきましょう。