がん保険は本当に必要?

男性30代 jonnjonnさん 30代/男性 解決済み

去年に子供が生まれた為、がん保険に入ることを決めて加入しました。
但し、本当にがん保険が必要なのか?分かっていません。もちろん、若い時にガンになるかどうかにもよって変わると思いますし、状況次第なのは分かっていますが、老後のことも考えた上で本当に必要なのか判断を再度したいと考えています。
今現在は貯金もありますが、家で35年のローンを組んでます。私も奥さんも正社員で、子供は1歳の子が1人です。
もちろん将来的に自分になにかあったとしても、子供には苦労をさせたくないという気持ちはあります。
家のローンでガンになった際にはローンがなくなる保険はつけてあります。
その上で更にがん保険が本当に必要なのか?もしくは貯金や奥さんの年収がいくらあれば、よほどガン保険が不要と考えてよいかをアドバイスいただきたいです。

1 名の専門家が回答しています

松村 勝宜 マツムラ カツノリ
分野 医療保険・がん保険
40代後半    男性

全国

2021/03/09

子どもさんが生まれてがん保険に加入されたものの、今になって必要性に疑問を持たれ、ご質問いただいたわけですね。
本当に必要かどうかを深く考えることなく漠然とした不安から加入し、保険会社や代理店の売上アップに一役買っている人が少なくない中で、素晴らしい着眼だと思います。

結論から申し上げれば、がんに対して保険で備えるのは、合理的ではないと考えています。私自身も、加入していません。
がんは、一生で2人に1人がかかる病気です。日本人の死因の第1位でもあります。誰もにとって身近なものです。現時点で46歳の私の周りにも、子どもさんが小さい状況でがんで亡くなった友人はいますし、FP相談を受ける中でもがんになられた方のお話を聴くことは少なくありません。
しかし、このような日常ありふれた病気だからこそ、保険で備えることが合理的でないのです。
そもそも保険とは、助け合いの仕組みです。みんなでお金を出し合って貯めておいて、保険の対象となる事態が発生した人に届けるものです。
例えば、2人に1人の確率で100万円が支給される保険があったとしたら、一人ひとりが支払う保険料はいくらになるでしょうか。
50万円です。しかも実際は、保険会社や代理店の莫大な経費が上乗せされますから、50万円よりも多くなってしまいます。

もちろんがんのすべてが保険金支給の対象になるわけではありませんが、このような身近な病気に対して保険をかけてしまうと、お金がいくらあっても足りなくなってしまいます。
賛否はあるかもしれませんが、日本に社会保障はそれなりに充実していますから。どんなに医療費がかかっても、一定の上限額が設定されています。
保険は、保険でしか備えることのできないリスクに対してのみ、必要最低限で備えるものです。

参考になる典型例は、自動車保険です。どんなに安全運転を心掛けていても、加害者となり億単位の賠償を求められることがあるかもしれません。普通は、億単位の余裕資金が手元にあるご家庭はほとんどないでしょう。ですから、このような事態には保険でしか備えることができません。
保険は、滅多に起こることはなく、いつ起こるかもわからないけれど、起こってしまったときに手元資金では対応できない大きな経済的損失が考えられる事態に対して、威力を発揮するものです。

言い換えれば、この条件に当てはまらないものは、保険ではなく預貯金等で備えるのが合理的です。保険会社にお金を支払ってしまうと、その保険の対象となる事態が発生したときにしかそのお金は役立ちませんが、保険料相当分も含めて一定金額を毎月ご自身の口座に積み立てていけば、使途は自由ですから。それがいちばん安心できるはずです。「保険に入れば安心」は思い込みでしかありません。
預貯金額や収入額は、保険に加入するかどうかにあまり関係がありません。

ちなみに、がん診断時に返済負担がなくなる特約をつけた住宅ローンも、その特約分の返済額が割高になっていますので、本当は住宅ローンもシンプルにして浮いた分を積み立てに回しておくことが合理的ではあったのですが。
がん保険以外にも多種多様な保険商品が存在していますが、ここでお伝えした考え方を理解しておかれると、応用が利きます。保険会社は保険を売るために不安を煽りますが、民間保険会社の保険商品の多くは、合理的とは思えません。
ぜひ、冷静にご判断ください。

専門家にお金の悩みを相談できます

・ 月300円(税別)

・ 毎月3回まで質問が可能

・ 最短5分で回答可能

・ 100名超の認定専門家が回答

・ 回答率99%

関連する質問

医療保険はいつまでかてけおくべきなのか?

現在、医療保険に加入している27歳です。医療保険に加入しようと思ったきっかけは1人目を妊娠したのですが流産してしまい、手術が必要になりました。その時は何も保険に加入していなく、全額実費となったのですが、今後もこういうことが起こる可能性は0ではないと考え、すぐ加入しました。その後すぐに次の子を授かることができ、無事に出産まで至りました。しかし、2人目を妊娠中に切迫早産となってしまい、入院が必要になりました。このときは仕事も休んでおり、収入がなかったので保険に入っていて本当に助かりました。保険のお陰で今回は自分で負担する費用は全くありませんでした。いざというときのために入った保険ですが、よく考えてみると年を重ねるにつれ、身体的に老化していきます。病気になることもあるでしょう。今の保険では65歳で満期を迎えますが、65歳からの方が病気にかかるリスクは高いと思います。家族に金銭的な迷惑をかけないためにも終身保険にしたほうがよいのか考えているところです。

女性30代前半 hi0112084さん 30代前半/女性 解決済み
園田 武史 1名が回答

夫と前妻との間の子供がいる場合の現在の妻の遺産相続について

夫が前妻との間に3人の子供をもうけています。この場合、もし夫に万が一なにかあった際の遺産相続の際の注意事項について伺ってみたいです。たとえ公正証書を作成していても相続権のある子ども達全員のサインがないと預金を引き出せない等の話を聞いたことがあり、夫とも直接相談しづらいことなので誰とも相談できずにいます。また、今話題になっているiDecoやつみたてNISAに関しても、種類が多すぎて一体どれを選べばいまの自分の生活に無理なく老後資金を貯める事ができるのかが分かりません。普通に銀行に貯金してほんのわずかな利息を毎年もらう現状よりは、節税にもなり資産運用にもなる商品で老後資金を作っていくほうが良いのではないかなと考えているのでアドバイス等あれば伺ってみたいです。

女性30代前半 qyq0105さん 30代前半/女性 解決済み
吉野 裕一 1名が回答

女性特有のがん保険

40代も目前になってきて、身近でもがんになった人、他界した人が同年代でも出てきました。今は、医療保険に加入しています。しかし、最近では、女性特有のがんの為の保険があると聞きました。40代で身近でがんになってしまった人で多いのは、子宮がん、卵巣がん、乳がんなど女性に多いとされているがんですので、不安になっています。女性特有のがん保険に加入することのメリット、デメリットがあれば教えてほしいです。毎年、定期的にそれらのがん検診は受診しています。それをすることで、割安になったり、それを受診する際に保険がおりるということもあるのでしょうか。人生80年と考えたときに、40代から女性特有のがん保険に入るのがいいのでしょうか。もう少し先でも、いいのかなと入るタイミングも難しいです。

女性40代前半 tokujiro.n0707さん 40代前半/女性 解決済み
末次 ゆうじ 1名が回答

保険に入らなかった場合のデメリットを聞きたいです。

生命保険やがん保険、医療保険にまったくの未加入の割合はどれくらい存在しているのかをまずは知りたいです。そのうえで自分の置かれている状況からそもそも保険に加入するべきか否かを総合的に判断していただきたいです。入っておいた方が安心ですよ等の精神論的回答ではなく、何故必要不可欠と考えるのかを理論的に教えていただきたいと思います。最後にFPの方自身はどのようなお考えから自らはどのようなタイプの保険に加入されているのか、逆にどういう理由で加入されていないのかをお聞かせ願いたいと思います。なんでもかんでも加入しておいた方が良いというスタンスではなく、必要性に確証を持った上で保険に加入したいと考えるからです。

男性40代後半 MASAKI_Mさん 40代後半/男性 解決済み
石村 衛 1名が回答

癌にり患している家族が多い人のガン保険

両親ともに癌で亡くなりました。両親はたまたまがん保険に加入していたために、抗がん剤の治療をはじめ様々ながんに関する治療はすべて保険で賄うことができたので、両親を看取るまでの過程でがん保険加入への大切さを実感しました。がんは遺伝性のものも多いと聞きます。医療保険にしか加入していない娘の私はどんながん保険がおすすめでしょうか?また、必要な補償はどのようなものなのかを教えてください。

女性40代後半 まるまるともさん 40代後半/女性 解決済み
松山 智彦 1名が回答