本当に老後は2000万円以上の預貯金が必要か?

男性70代 kinoshitakunさん 70代/男性 解決済み

公務員(高校の教員)として40年勤務していろんな学校を経験してきました。25年前に家を新築しました。その際、銀行にローンを組み、お金を借り、返し続けました。返すのに苦労しました。更に車を購入したりして車のローンも重なり、ますます苦労に苦労を重ねてしまいました。ボーナスも返済の一部に加えました。そして、65歳定年退職の際にローンの残りをすべて返済し終わりました。その結果、貯金がほとんどなくなりました。本当に人生設計が滅茶苦茶だと実感しているこの頃です。それでは、現役の時からどのような人生設計を立てたら良かったのか教えていただけたらと思っています。このままでは本当にこれからの老後はどのようになるのか心配でなりません。

1 名の専門家が回答しています

水上 克朗 ミズカミ カツロウ
分野 老後のお金全般
60代後半    男性

東京都

2021/03/09

(質問)現役の時からどんな人生設計を立てたら良かったのか

サラリーマンの大多数は、日頃の仕事に忙殺され、退職直前になってはじめて「人生のキャシュフロー計画」を考え始めます。遅くとも50代後半で、今後の「働き方の選択」から始まり、「支出の見直し」、「国の公的制度の最大限の活用方法」もふまえ、老後資金をどう把握し、どう捻出していったら良いか、考えたら良かったかもしれません。

一般論から言いますと、夫婦2人の老後に必要な資金は、数字上からだけ見ると、最低必要生活費で月22万円と言われています(生命保険文化センター調査)。
老後の収入である、公的年金受給額の月平均は、約20万円(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯、総務省家計調査)ですので、最低必要な生活費を確保するには、月2万円の赤字になってしまいます。

〇最低必要生活費で暮らす場合
20万円/月(公的年金受給額平均)-22万円/月(最低必要生活費)×24年(平均余命)=約600万円不足
*夫はサラリーマンで65歳で退職、妻は専業主婦。平均余命24年で試算。

公務員(高校の教員)で40年勤務されたとなりますと、夫婦2人で、公的年金受給額平均20万円/月を、上回る支給がされていると推察されます 。なお、住宅ローン返済も終わっており住宅資金の心配がないのがなりよりです。

なお、たとえば、2000万円を貯める最終手段は、健康で働けるならば、夫婦で1日4時間、週5日、10年働くことです。
時給1013円(東京都最低賃金)×1日4時間×月20日(週5日)×2人×10年(120ヵ月)=約1940万円です。

「老後2000万円問題」に危機感を覚えたかもしれませんが、老後2000万円問題の本質は、実はお金ではありません。なぜならば生活レベルによって老後5000万円必要な人も、1億円必要な人もいるからです。つまり、どんな老後を過ごしたいのか、そのためにどのくらいの資金が必要なのか、どんな計画で実現していくのか。家族とじっくり考えて、何よりも自分らしい生き方を見つけていくことが、必要だと思われます。

(参考)
「老後2000万円問題」の根拠になったのは、総務省「家計調査年報」(2017年)に載っているデータです。
高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)の家計が毎月約5.5万円の赤字となっていることから、これが30年続くとすれば、
毎月の不足分5.5万円(*)×12ヵ月×老後30年=必要な老後資金約2000万円
*月支出合計26.4万-月収入合計20.9万(公的年金19.2万+その他1.7万)

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