生涯に掛かる保険料と、40代からの加入は正しい選択か否か。

保険料が生涯でいくらくらいかかるのかにつきましては、その方の家族構成や収入・支出、資産の状況によっても異なりますので、一律に算出することはできません。極論すれば、独身で年収1,000万円、支出は年200万円程度で資産が1億円ある人なら、生命保険に入る必要はなさそうです。
そもそも保険は、その保険の対象となる事態が起こったときに、手持ち資金では対応できないほどのお金の負担が発生すると考えられる場合に、不足分のみを必要最低限で補うためのものです。
ですから、40代で保険に加入する際に、そもそもメリットがあるかどうかを考えて入るものではありません。もったいないかどうかでもなく、ましてや損得で考えるものではありません。
判断基準はごくシンプルで、必要かどうかだけです。
ご相談者さまは子どもさんがお二人いらっしゃるようですので、二人とも独立されるまでの間、ご主人（奥様の収入も生活に不可欠なら奥様も）に万一があった場合に、残されたご家族の生活費で不足すると考えられる分のみ掛け捨ての保険に加入して備えておかれれば、基本的には十分なのではないでしょうか。
保険料を支払うのは最小限にとどめ、自分の口座にコツコツと積み立てを行うことでリスクに備えましょう。保険からはできる限り早く、「卒業」することを目指してください。
保険に入らないことが、最も「得」になります。