確定申告のウワサについて

男性40代 きちけんさん 40代/男性 解決済み

知人から聞いた話ですが、会社で確定申告を行うより、個人で行った方が
お金の面で有利になると話を聞きました。知人も詳しくは理解してなかったようで漠然とした内容でしたが、確かにそういった話はネットなどで聞いたことがあります。私は社会人なってから、確定申告は全て会社にやってもらっていたので
個人でやったこともやり方もわかりません。ですのでまずは個人で確定申告を
したほうが会社でやるよりもお得なのかが事実かどうかを知りたいです。
そのうえでもし、事実であれば個人で確定申告を行うには何の準備がいるのか、
どういった方法で、いつまでに完了しないといけないのかといったことが
知りたいです。
是非本当に個人で行った方が得なのか知りたいです

1 名の専門家が回答しています

佐藤 元宣 サトウ  モトノブ
分野 税金・公的手当・給付金・補助金・助成金
40代前半    男性

全国

2021/03/09

質問内容を一通り確認させていただき、結論から申し上げて、「個人で確定申告をしたほうが会社でやるよりもお得」といったことはありません。

つまり、上記情報は「嘘=デマ」ということになるのですが、この理由についてわかりやすく回答をしていきます。

確定申告をすると必ず得になるわけではない

質問者様のように会社員の人は、11月下旬や12月頃に勤務先が行う「年末調整」によって、1年間の税金精算手続きを完了するのが一般的な流れです。

一方、回答者のように、個人事業主やフリーランスなど、年末調整の対象ではない人は、確定申告をすることによって、1年間の税金精算手続きを完了させるのが通常です。

なお、質問者様のように年末調整を行う人が、確定申告を行うことによって節税になる場合もあり、次項で回答する内容にあてはまっている場合は、結果としてお得になると言い切ることができます。

確定申告をしなければ適用されない所得控除がある

税法上、確定申告をしなければ適用されない所得控除があり、それらの所得控除が適用できる条件を満たしているのであれば、確定申告をすることによって、納めるべき税金が少なくなります。

・雑損控除
・医療費控除
・寄附金控除

雑損控除は、自然災害などによって、住宅などの資産に損害を受けた場合などが該当します。

参考:国税庁 No.1110 災害や盗難などで資産に損害を受けたとき(雑損控除)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1110.htm

医療費控除は、世帯の医療費が年間を通じて多くかかった場合に該当します。

参考:国税庁 No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1120.htm

寄附金控除は、ふるさと納税をはじめとして、国や地方公共団体などへ寄付をした場合に該当します。

参考:国税庁 No.1150 一定の寄附金を支払ったとき(寄附金控除)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1150.htm

上記は、ほんの一例ですが、雑損控除・医療費控除・寄附金控除は、確定申告をしなければ適用が受けられないことになっているため、これらの所得控除が適用できる場合、確定申告をした方が得策といったことになります。

つまり、上記に該当しないのであれば、「個人で確定申告をしたほうが会社でやるよりもお得」といったことはないわけです。

確定申告期間と必要書類について

所得税の確定申告期間というのは、あらかじめ決められています。

たとえば、令和2年度の確定申告期間は、原則として令和3年2月16日から令和3年3月15日までです。

そのため、雑損控除・医療費控除・寄附金控除などを適用できる場合、確定申告期間に確定申告を行う必要があります。

なお、それぞれの控除を適用するための必要書類は、先に紹介した国税庁のリンクから確認することが可能であり、それでも不明な場合は、税務署へ尋ねてみることで足ります。

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