若いうちからのガン保険といいガン保険の選び方

女性30代 l2isaunさん 30代/女性 解決済み

自分の母が乳ガンになってから自分も先を見据えてガン保険に加入しようと思っているけど、保険会社や保険の種類がたくさんあって正直どの保険がいいのか分からないです。今の年齢で入るのも早いのかなとも思いますし今の年齢で入ると月々の保険料は高いのか安いのか分からないです。正直今の生活でかつかつなので安くお得に入れる保険を検討したいですがプロの意見やアドバイスを参考にガン保険を検討していきたいです。母は乳ガンになった時、ガン保険に加入していなかったのでやっぱりガン保険は必要で大事だなと実感しました。なるべく補償が多くて安い保険で若いうちから入れば安くなるなどのメリットがたくさんある保険の選び方を教えてほしいです。ネットで調べてもたくさんの口コミで良し悪しが出回っていて何を参考にしていいのか分かりません。

1 名の専門家が回答しています

石村 衛 イシムラ マモル
分野 医療保険・がん保険
60代前半    男性

全国

2021/03/09

ガンという病は、「遺伝しやすいガン」と「そうでもないガン」に大別されるようです。とはいえ、ご家族の中に「ガンを発症した」という経験をお持ちの方にとって、不安は尽きません。
 そこで登場するのが「がん保険」です。ガン保険は、入院給付を主体とした医療保険と比べると「手厚い保障」が売り文句で保障の充実について各社競い合っているのが現状のようです。
 ガン保険の選択については、保障の充実を知ることも重要かもしれませんが、何より重要なのは、ガンの治療に対する「自己負担がどのくらいになるのか?」を知ることが大切です。
 公的な健康保険には、高額療養費制度(※1)という仕組みが設けられており、この制度を利用すると1か月間の診察・治療・投薬などの「医療費が一定限度額に止める」という仕組みです。
 この制度は、70歳以上。70歳未満という年齢区分に加えてその方の収入によって自己負担限度額が異なります。
 がん治療は、数ヶ月という期間にわたり治療が続くケースも散見されますが、高額療養費制度では過去12か月以内に3回以上、上限額に達した場合に4回目から上限額がさらに引き下がる「多数回該当」という仕組みもあります。
 【例題】(70歳未満・年収約370万円~約770万円の場合) 
がん発症月1か月間の総治療費 300万円
自己負担額:107,430円
2か月目の通院・投薬費 50万円
自己負担額:82,430円
3か月目の通院・投薬費 50万円
自己負担額:82,430円
4か月目の通院・投薬費 50万円
自己負担額:44,400円
上記の例題では、4か月間の総治療費は450万円に達してしまいますが、自己負担額は316,690円に止まります。この金額に加えて入院すれば給食費やその他の雑費、通院すれば交通費などもかかります。
一部の保険会社では、差額ベット代は全額自己負担となり、高額療養費は対象外ですので「大変ですよ」と不安を煽るセールストークがあるようですが、差額ベットは任意ですので必ず必要ではありません。
差額ベットは、航空機の座席に例えれば、ファーストクラス(病院の個室)でありビジネスクラス(少人数部屋)といえるでしょう。FクラスやCクラスの乗客はそれなりの富裕層や会社の経費にできる層が利用しており、一生に一度の贅沢としてFクラスやCクラスを利用する方もいるかもしれませんが、その贅沢を差額ベットに求めるのは考え物です。
ちなみに医師が治療のため指示した個室利用には差額ベット代は不要ですのでご心配なく。
高額療養費の規定には、病名等による適用区分は存在しておらず、ガンはもちろん心臓病・脳疾患・その他、病気に区別なく適用されます。
ガン治療に対する高額療養費の適用除外事例は、健康保険の適用されない抗がん剤治療等や健康保険が限定適用される先進医療を選択すると高額療養費の適用除外はもちろん、健康保険自体も適用除外される場合があります。
上記の例であれば、総治療費である450万円が「全額自己負担になる」と覚悟しておいた方が良さそうです。

医療費に対する備えは、高額療養費の仕組みがあるため、数十万円程度の自己負担をカバーする程度に止めておかないと保険貧乏になりますので注意しましょう。
優先順位としては、まずは一人50万円程度の医療費専用の貯蓄ができれば、ガン保険のみならず民間の医療保険も不要になります。
とはいえ、50万円の医療費専用の貯蓄はすぐには用意できない場合に民間の医療保険を活用しましょう。その際には、高額療養費の適用除外に備えて先進医療特約を付加することも検討できると思います。
さらにガン家系で金銭的な負担に対する不安が拭えない場合に限り、医療保険に加えてお守り程度で最小限度のガン保険を検討すると良いと思います。

※1 厚労省:高額療養費制度を利用される皆さまへ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html

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