子供の成長と親の介護

こんにちは、婚活FP山本です。まずはご質問の前に、今後のお金の基本についてお伝えします。まずお子様の教育費ですが、おっしゃる通りこれは進学のたびに上昇する性質があるお金です。保育園（幼稚園）から大卒までの総額では1400万円ほど必要になり、うち最後の大学費用だけで700万円程度が必要になります。仮にお子様が小学校入学前で、大卒まで16年の時間があるとすれば、ざっくり平均すると一年あたり約88万円、月7万円ほど貯金が必要です。また先般、老後資金2000万円問題が騒がれましたが、実際には一般的に倍の4000万円程度が必要になります。これを60歳までの約25年で準備するとすれば一年あたり160万円、月々13万円ほど貯金が必要です。つまりあなた様の場合、少なくとも教育費と夫婦の老後資金として月20万円ほど貯金が必要になります。そして介護費用は、一人あたり年100万円を5年分程度が一応の目安です。厳しい部分もあるかもしれませんが、まずはしっかり現実を知っておきましょう。

そのうえで、ご質問についてお伝えします。結局のところ、将来的に大金が必要と予測しているのであれば、その時になってから焦っても手遅れなことが多く、その時までにしっかり準備しておくことが必要というのが基本です。上記の通り、あなた様の場合は今後を見据えると月20万円ほど貯金できれば大丈夫ですから、これに親の介護費用を見据えて上乗せで準備していくことをおすすめします。一方、一般的には月20万円の部分だけでも、専業主婦世帯には極めて厳しい貯金額です。このため、できればあなた様には「正社員として就職すること」をおすすめします。就職して貯金できる額を増やせれば、それだけ不安も解消できるはずです。ただし経歴にもよるものの、年齢を考えると就職は厳しい可能性が高いといえます。その場合は、「フリーランス（自営業）」として働いていくのも一つの手段です。最初は稼ぎにくいでしょうが、実力が付いてくればパートなどよりよほど稼げるようになります。最近ではテレワークで働くこともできますから、とにかく稼ぐことを考えましょう。

少し補足させて頂きます。あなた様が上記のような形で働いても、なお月20万円貯金を達成できない場合は、「副業」を始めるのも手です。副業は月5万円程度を稼げれば良いほうですが、夫婦でやれば10万円になります。また老後資金は実際に必要になるまで時間がありますから、「資産運用」に取り組むのもおすすめです。リスクはありますが資産運用なら、仮に5％運用できれば一年あたり約84万円、月7万円ほどで60歳時に4000万円を準備できる計算になります。それぞれ、少し考えてみましょう。簡単にまとめると、あなた様の場合は今後を見据えると少なくとも月20万円、親の介護費用も考えるなら上乗せで貯金が必要です。これは一般的な専業主婦世帯には極めて厳しい金額であり、その時になってから焦っても手遅れですから、ぜひ今のうちから働いて準備していくことをおすすめします。必要に応じて副業や資産運用も視野に入れて、ぜひ少しでも不安を解消していきましょう。