筆者自身は運転免許を持ってはいるものの、自身で運転はしません。しかし、夫が運転する車に同乗していて
- 車間距離を極端につめて威圧をしてくる
- 幅寄せや急停止で運転を妨害してくる
車に遭遇すると、気が気ではありません。
今回の記事では
- あおり運転に遭いやすい人の特徴
- 自分でできる対策
の2つの観点から「あおり運転」について考えてみたいと思います。
あおり運転に遭いやすいのはどんな人?
軽自動車や小さめの車に乗っている女性は要注意?
そもそも、どんな人があおり運転の被害に遭いやすいのか考えてみましょう。大手自動車メーカー・トヨタの販売店ネットワークの1つ・岡山トヨペットが行った調査によれば、あおり運転に遭いやすい人の特徴の1つに「軽自動車や小さめの車に乗っている女性」が浮かび上がってきました。
出典:STOP ROAD RAGE|トヨタのエコカーは【岡山トヨペット】
速度変更、車線変更のタイミングには要注意
言うまでもなく、一番悪いのはあおり運転をする人ですが、あおり運転をされる人にも原因があるケースがあります。例えば
- いきなり速度を上げたり、落としたりする
- 急な車線変更をする
のは、後ろを走っている車の進路を妨害する恐れのある危険な行為です。
クラクションの鳴らしすぎもNG
信号が変わっても発進しないなど、ごくごく些細な理由でもクラクションを鳴らす人も、あおり運転の被害に遭う可能性があるので要注意です。そもそも、クラクションを鳴らして良いケースについては、法律で規定が設けられています。
道路交通法 第五十四条
1 車両等(自転車以外の軽車両を除く。以下この条において同じ。)の運転者は、次の各号に掲げる場合においては、警音器を鳴らさなければならない。
一 左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上で道路標識等により指定された場所を通行しようとするとき。
二 山地部の道路その他曲折が多い道路について道路標識等により指定された区間における左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上を通行しようとするとき。
2 車両等の運転者は、法令の規定により警音器を鳴らさなければならないこととされている場合を除き、警音器を鳴らしてはならない。ただし、危険を防止するためやむを得ないときは、この限りでない。
逆に、あおり運転をするのはどんな人?
一方、あおり運転をしてしまう側にも、それなりの背景があるのが実情です。その背景として
- 急ぎの予定がある
- 運転すると気が大きくなる
の2点を解説しましょう。
急ぎの予定がある
「〇時に■■で待ち合わせ」などのように、予定が詰まっている場合は誰だって慌ててしまいがちです。「ごめん、道路が混んでいてちょっと遅れそうで」と事情を話して理解してもらえる相手なら、あまり焦ることもないでしょう。
しかし、そうでない相手なら「何としてでも間に合わせなければ」と考え、いらだった結果、運転が荒くなり「あおり運転をする人」とみなされても不思議ではありません。
運転すると気が大きくなる
心理学の用語の1つに「ドレス効果」があります。
実は、このドレス効果は車の運転にも当てはまるのです。つまり
- パワーがあって速い車や車体が大きい車などに乗っている
- 運転歴が長く、運転技術に自信がある
など、自分自身の本来の姿ではなく、車や運転技術の強さを無意識のうちに自分自身と重ね合わせて気が大きくなってしまうことも十分に考えられます。
試して損はないあおり運転対策10選
なるべく大き目の車を選ぶ
結局のところ、いつ自分があおり運転の被害者になるかはわからない上に、逆に加害者になることだってあり得ます。そのような背景を考えると、まずは「自分はあおり運転をすることもあるだろうし、されることもあると思う」という意識を持ち、行動することが対策を考える上でのスタートラインとなります。
それを踏まえて、自分でできる対策を考えてみました。
1つ目は「これから車を買うなら、なるべく大き目の車を選ぶ」ということです。先ほど紹介した岡山トヨペットのアンケートにもあったように、軽自動車や小さ目の車はあおり運転の標的にされてしまう傾向があります。予算その他の事情が許すなら、なるべく大き目の車を選ぶと良いでしょう。
ドライブレコーダーは必須
万が一、あおり運転の被害に遭った場合、警察に通報することになります。その後、捜査を経て
- 相手の行為があおり運転に該当するのか
- あおり運転に該当するとしたら刑事罰の対象になるか
などを判断していく仕組みです。その時、あおり運転をされたときの様子が映った映像があれば、決定的な証拠として利用できます。
車載ハンズフリーキットもあるとなお良し
一口にあおり運転と言っても、相手にせず放置しておけば一大事にはならないことがほとんどです。しかし、その時の状況によっては、かなりの確率で一大事になる展開も考えられます。もし、そのような予感がした場合は、なるべく早く警察に電話し、対応を仰ぎましょう。
車に同乗者がいるなら、その人に頼んで通報してもらえばかまいません。
あおられたらまずは道を譲る
一見、あおり運転に見えるようでも、実は単に急いでいるだけということは往々にしてあり得ます。そのため、あおられた場合は、まずは道を譲ってあげましょう。
急いでいる人にとって、これほど助かることはありませんし、自分も「もしかして、あおり運転?」という恐怖と闘う必要もなくなるので、Win-Winです。
いきなり割り込まれたら速度を落とす
誰だって、運転していていきなり割り込まれたら腹が立ちます。しかし、ムキになって速度を上げるのは、れっきとしたあおり運転です。
人目のある場所に逃げ込む
いくらあおり運転をしてくる人であっても、他の人の目がある場所で暴行に及ぶのはまれです。自分があおり運転をされて「これはマズイ」と思ったら
- 24時間営業のコンビニ
- パーキングエリア(トイレや売店に近い場所がベスト)
など、人目のある場所に逃げ込みましょう。これだけであっさり引き下がることもあります。
追い越すとき以外は左側車線を走る
高速道路など、複数車線がある道路の場合、一番右側の車線は「追越車線」として指定されています。つまり、本来は追い越す人だけが使う車線である以上、追い越す目的もないのにずっと走っているのはマナー違反です。
自分自身の予定に余裕を持つ
あおり運転に遭わないようにするのと同じくらい、自分が「あおり運転をする側」に回らないことも大事です。待ち合わせの時間に遅れそうなど、予定に余裕がなくなると、焦ってしまい、ついつい運転も乱暴になるでしょう。
自分では「あおり運転なんてしていない」と思っていても、された側がどう思うかはわかりません。やはり、自分自身の予定に余裕を持ち、落ち着いて車を運転できるようにしておくことを心がけましょう。
むやみやたらにクラクションは鳴らさない
既に触れた通り、クラクション(警報音)は「法律で定められた場合や、危険を回避するためにやむを得ない場合」にのみ、鳴らすことが許されているものです。つまり、それ以外の場合は鳴らしてはいけないと考えましょう。
殺人事件に発展することも
また、あおり運転とは直接の関係はありませんが、クラクションを不用意に鳴らしたことが原因で、相手の心象を害し、殺人事件などの深刻なトラブルに発展するのは珍しくありません。
相手が車を降りてきても絶対に表に出ない
ごく一部のケースに限られますが、あおり運転をしていた相手が車から降りてきて、車体に蹴りやパンチを入れるなどの暴行に及ぶこともあります。こうなった場合、自分たちのほうから車を降りることは絶対に避けましょう。
コメント