老後の年金について

男性40代 kurakusuさん 40代/男性 解決済み

40代独身です。以前は就職して会社の厚生年金に加入していましたが、現在、家庭の事情により会社を退職して、仕事はしていません。そのため、収入がなく国民年金を払うのが厳しく、市役所に行って相談したところ、国民年金を半額免除していただけることになりました。
そこで、ふと老後にもらえる年金のことが不安に感じるようになりました。国民年金を半額免除していただいているので、将来もらえる年金の額が減ることはわかるのですが、どの程度減るのかが知りたいです。
半額免除している状態が続いた場合の受給できる年金額がどのくらいなのか知りたいと思い相談させていただきました。また、今後年金を払う余裕ができるようになった時に、また払うことは可能なのかもあわせて教えていただければ幸いです。
 

1 名の専門家が回答しています

井内 義典 イノウチ ヨシノリ
分野 年金・個人年金・iDeco
40代前半    男性

東京都 神奈川県

2021/03/19

ご質問の件についてお答えいたします。
国民年金保険料は2020年度は月額16,540円、半額免除を受けられると、保険料の負担は半分の8,270円になりますが、
将来の老齢基礎年金の計算では、16,540円の全額を納付した場合の半分ではなく、4分の3が反映されることになります。
年金の計算においては被保険者の保険料負担分だけでなく、国庫負担、つまり税金による負担があり、国庫負担分が年金額に反映されるためです。
国庫負担分が50%、保険料負担分が50%ずつで年金額に反映される仕組みですが(平成21年度以降の年金加入期間の場合)、
保険料負担分は半額免除を受けた場合は、その50%の半分・25%ということになります。
国庫負担分50%、保険料負担分25%で合計75%、つまり4分の3が反映される計算です。

令和2年度の老齢基礎年金は、20歳から60歳までの480月、免除を受けることなく納付した場合で年間781,700円となっています。
これが満額ですが、保険料1月分を納めて納付期間となると、約1628円増える計算となります(781,700円÷480月)。
半額免除期間については1月あたり1221円(1628円×3/4)増える計算となります。
言い換えますと、1月の半額免除につき、納付の場合より407円程度減る計算です(1,628円-1,221円)。
もし、3年(36月)半額免除を受け、残り444月については月額の保険料を納付した場合では、781,700円×(444月+36月×3/4)÷480月で計算して年間767,043円になり、満額の781,700円より14,657円少なくなります。

保険料免除を受けた場合、免除を受けた分の保険料について後で10年以内に納めることができます(追納制度)。
なお、半額免除の場合、免除を受けていない残りの半額部分について定められた期限までに納めないと、年金の計算や受給資格の判定上、免除扱いになりませんし、免除対象となる半額部分についての10年以内の追納もできなくなりますので、ご注意ください。

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