火災保険の個人賠償特約と自転車保険ついて

こんにちは。ご質問ありがとうございます。いくつかポイントを整理して回答いたします。

1）火災保険の個人賠償特約と自転車保険の違い

火災保険の個人賠償特約とは、自分や家族の行為が原因で他者に損害を負わせた場合＝個人賠償責任が生じた場合の賠償費用を補償する特約のことです。
つまり、他人の物を壊したり、他人にケガをさせたりした場合、修理代やケガの治療費を払うための保険と考えましょう。
そして、自転車保険とは、個人賠償責任が生じた場合に補償が受けられるのはもちろん、自転車に乗っているときの自身のケガや自転車の故障についても補償が受けられるようにしたタイプの保険です。

簡単にまとめると

・火災保険の個人賠償特約：あくまで「他人への支払い」を前提にしたもの
・自転車保険：「他人への支払い」に加え、自分や家族が自転車に乗っていて起こしたトラブルも補償してくれるもの

と考えましょう。

また、補償額は質問者様がご指摘なさっているように、1億円あれば十分かと思われます。
自転車事故の裁判に関して、現時点（2020年10月）で判決が出ている範囲では、賠償額の最高金額は9,520万円でした。
今後、これを超える高額な判決が出る可能性もありますが、現状では、最高額の相場がこのくらいと考えていいでしょう。

2）確認、注意すべきこと

どんな保険であっても言えることですが

・何が起こった場合、いくらまで補償してもらえるのか
・保険金の請求はどうやって進めるのか

は必ず確認しておきましょう。

保険に入るのは、あくまで「何かがあったときに、お金がなくて対処できない」ことを避けるためです。保険金の請求がスムーズに進められないとどうしようもないのが事実なので、契約する際に確認しておきましょう。

お役に立てれば幸いです。