「大丈夫なのか」とのご質問に対しては、「わかりません」としかお答えのしようがありません。
そもそも「大丈夫」というのが「お金が減らない」という意味で使われているのであれば、少なくとも価値が増えるものに投資しなければなりません。
例えば、「人」です。
勉強するなどして自分に「投資」すれば、価値が上がり、収入を増やせるかもしれませんよね。
さらに、人の集合体である企業(株式)こそ、価値の上昇が期待できる投資対象です。
身の回りにあるさまざまなモノやサービスは、企業によって生み出されています。
歴史をさかのぼれば、人々の少しでもより良い生活をしたいという欲望が原動力となって今まで経済が成長してきましたし、おそらくこれからもそうなっていくでしょう。
本業を通じて社会課題を解決し、10年先、20年先も人々の生活に欠かせないと考えられる企業であれば、売上・利益の成長とともに、株価は長期的にはその企業の価値に収れんし、上昇していくはずです。
その点、仮想通貨はそれ自体の価値が向上するわけではありません。
価格は、単に需要と供給の関係で決まっているだけです。
売りたい人が多ければ価格は下落しますし、買いたい人が多ければ価格が上昇するに過ぎません。
それは、投資というよりギャンブル(投機)のようなものです。
コイン投げの裏表を当てる行為と本質は大して変わりません。
誰かの損が誰かの得になる、ゼロサムゲーム(全部を足すとゼロになる)です。
大儲けできる可能性と同じだけ、大損する可能性があります。
資産を着実に増やしていくためには、価格だけを見てギャンブルを行うのではなく、価値が増えるものに投資することが大原則です。
また、そもそも投資の目的とは、財産づくりとより良い世の中づくりの両方を目指すことです。
仮想通貨は、マイニング(採掘)をして産み出されます。
採掘には、想像を絶する電力が必要です。
そのために、大陸のどこかのほとんど人が住んでいないところで、化石燃料をガンガン燃やして二酸化炭素を大量に排出しながら、莫大な電力を供給してマイニングを行っているそうです。
地球温暖化防止が声高に叫ばれ、持続可能な地球環境をみんなでつくっていくことが求められる今の世の中において、あまりにも時代錯誤的な行為とはいえないでしょうか。
もちろん、仮想通貨自体が悪いというわけではありませんし、将来は暮らしの中で主要な通貨となっていく可能性もあるのかもしれません。
しかし、みんながそれなりに安心して暮らし続けることができて、世の中が豊かになっていくからこそ、自分も豊かになれるのです。
環境破壊を助長しているかもしれない仮想通貨へ自分の大事なお金を投じるという行為は、果たして望ましいといえるのでしょうか。
投資を行う際には、価格ではなく、価値を見ることが大切です。
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