不安なく株式投資を行うために

男性70代 よっちゃん290415さん 70代/男性 解決済み

今年3月で会社を退職した66歳の年金受給者です。子供は3人いますが、皆、独立しています。退職金の一部で余裕資金が300万円ほどありますが、預貯金をしていても、利子はほんの僅かで、このままでは、年金受給額だけでは生活が苦しく、預貯金を取り崩すだけで、資産を増やすことが出来ません。今後の老後のことを考えると株式投資をして、少しでも資産を増やしたいと思っています。しかし、株式投資は初めてのことで、本当に資産を増やすことが出来るか不安ですし、失敗をすれば資産を減らすことにもなると思っています。そこで、まず株式投資の基本について学びたく、良き教材があれば、ご紹介いただければと思います。「著者名」と「教材名」等をいくつかご紹介いただければ有難いです。また、株式投資するに際して、最も注意した方が良い点を5点ほどご教示いただければ有難いです。これらを参考にして、株式投資を始めたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

1 名の専門家が回答しています

石村 衛 イシムラ マモル
分野 株式投資・NISA・投資信託・ETF・REIT
60代前半    男性

全国

2021/03/09

会社を退職し年金生活に突入されとのこと。新たな生活に戸惑いと不安が混在していることと思います。ご指摘のように超低金利下において、預貯金に頼っていてもお金は増えませんよね。年金収入だけでは、預貯金を取り崩すことへの不安もあり、資産減少の不安解消のために「投資にチャレンジしてみたい」という前向きな動機は大切だと思います。

ここでご注意いただきたいのは、資産運用の手段は「株式投資だけではない」という点です。資産運用の手段には、株式投資も有力な選択肢の一つではあるものの、その他にも債券投資や不動産投資など様々な投資対象があります。さらに株式・債券・不動産など投資対象となる投資先も国内に止まらず、海外も対象となります。さらに海外にも先進国、新興国といった具合に多種多様な投資先が候補となります。

ご質問の内容を拝見すると「投資は未経験?」であり、かつ「老後の生活費補填が投資目的」という印象を受けました。関心を持たれた株式投資は、相対的に収益期待が高い反面、損失も被りやすい特徴があります。大切な退職金の一部、たとえそれが余裕資金であっても、相場次第で損失を被ってしまっては、生活費の補填どころかそれがきっかけで資金不足に陥ってしまう懸念があります。そうなれば、不安は増大し場合によっては損失を取り戻そうとギャンブル的な投資にはまってしまう可能性も皆無ではありません。
投資を始めるにあたり、株式投資であっても、債券投資であっても価格の変動原因について最低限の判断ができるようになりましょう。その知識を身につけ興味が湧いてくれば自分の判断基準が身につくと思います。プロ並みの知識は、まったく必要ありません。

一般論ですが、リスクを抑えつつ、リターンを求める手法は、
1. 長期投資・・・短期的な売買を控える
2. 投資先の分散投資・・・投資先(国内外の株・債券など)の分散
3. 時間の分散投資・・・複数回に分散購入し、購入単価を平均化させる(積立の活用など)
4. 低コスト・・・安価な手数料、税負担の軽減策の活用(NISA・つみたてNISAなど)
が有効とされています。
 上記の1.~4.は、「リスクを抑える」とは、すなわち「収益幅を減少させる」ことにもなってしまいますが、大儲けを狙わないのであれば着実に資産を増やす可能性のある手立てです。
 
上記の2.投資先の分散を実践するために年金積立金管理運用独立行政法人※(以下GPIFと記載)の資産運用配分が参考になると思います。このGPIFは、国民から預かった厚生・国民年金の大切な年金積立金を管理・運用しており、国内外の株式・債券に前述の分散投資を行いながら運用をしています。
誤解の無いようにあえて記載させていただきますと、「GPIFの運用が優れているためマネること」を推奨しているわけではありません。国の行政機関が行っている資産配分を一つの“物差し”として活用することをお勧めします。GPIFの資産配分割合に対してご自身の資産配分割合が、「株式の比率が高くなればリスク・リターンは大きくなる」、反面「債券が高くなれば小さくなる」ということを念頭に資産配分を決めるという手法です。

このように考えれば、難しい勉強は不要になるはずです。それを実現させるための運用商品としては、
2.に対応する商品は、国内外の株式・債券を投資対象とした「バランス型投資信託」が適していると思います。
3.には、「つみたてNISA」を活用し収益獲得時の税負担軽減をさせてはいかがでしょう。
4.には、低コストの投資信託としては、バランス型の中でも「インデックスタイプ」が有力候補になると思います。
 
上記を勘案すると金融機関に「つみたてNISA口座」を開設し、国内外の株式・債券などのインデックスに投資するバランス型投資信託に毎月33,000円を5年間(投資元本合計198万)の積立運用が適していると考えます。
まずは、最低限必要な知識である株式・債券の価格変動要因程度は理解した上で、資産運用の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょう。

※ 年金積立金管理運用独立行政法人
https://www.gpif.go.jp/

専門家にお金の悩みを相談できます

・ 月300円(税別)

・ 毎月3回まで質問が可能

・ 最短5分で回答可能

・ 100名超の認定専門家が回答

・ 回答率99%

関連する質問

運用の基本

貯金に回す分のお金を早い段階から投資などで少額運用しながら時間に余裕ができた年齢になったときに本格的に始めたいと考えています。その為の準備として投資の判断基準となるグラフの読み方や、情報の集め方などがわかりません。また、株式で負債が出るという仕組みもよくわかっていません。会社が不渡りや倒産などをしない限り持っていれば挽回の余地があると思っているからです。よほどのことがない限り長期的な運用には負けがないと思っています。しかし、そうした不測の事態に陥った場合や一時的に値段が下がって買った時の値段より負けてしまった時その負けた分の予算を確保できる分までのラインで売りに出すべきなどの判断基準がわからないのでその点について知りたいです。

女性30代前半 あふろもなかさん 30代前半/女性 解決済み
志塚 洋介 1名が回答

余剰金の上手な運用方法

親の介護の為にお金を遣いたいのですが、介護のために使ったお金に対して何らかの税金の優遇とかないのか知りたいです。また、子供のために学資保険に入ってるのですがいつまでやれば良いのか分からないので具体的に何年間払い込めば良いのかを知りたいです。子供が何歳まで払い込めば将来いくら貰えてそれを例えば大学受験費用にあてられるのかなど知りたいです。学資保険は税金の優遇はあるのか。余剰金が多少あるのですが、投資するのに大幅な利益は出なくても減ることがなく、税金も優遇されるような投資方法があれば知りたいです。

女性30代前半 みるくぷりんさん 30代前半/女性 解決済み
植田 英三郎 舘野 光広 2名が回答

株式投資における投資スタイルについて

31歳独身のサラリーマンです。年収は600~700万円ぐらいで、保有資産は700万円ほどあります。2年ほど前から株式投資をしており、貯金が貯まれば株式を購入し、バイ・アンド・ホールド方式で投資を行っています。現在、保有株式は300万円を超えています。しかし、配当金は投資額に対して少なく、なかなか資産が増えないのが現状です。そういったこともあり、スイングトレードを始めようと思っていますが、総資産における株式保有率、長期投資(バイ・アンド・ホールド)対象および短期保有(スイングトレード)対象の割合についてどのぐらいが妥当か知りたいと思っています。総資産ベースで年間利回り8%を目指したいと考えています。総資産における株式の妥当な割合および利回り8%を目指す場合の投資スタイルなどについて教えてください。

男性30代前半 ezyy_123_jpさん 30代前半/男性 解決済み
小松 康之 1名が回答

少額投資はリスクを取るか、安定を取るか

資金が少ない時はリスクを取って資金を早く増やすべきか、安定して収益を出すようにすることを心がけるべきかどちらが良いのでしょうか?私は以前より株式の短期売買に興味があり、一年ほど前に始めました。少額であれば手数料もあまりかからず、短期売買に向いていると思います。しかし、短期だとあまり収益は上がらずリスクのほうが大きいとも思っています。実際、始めたときより資金は減り、買える銘柄も限られています。現在コロナの影響でアルバイトの収入が減り、できれば短期売買で生活費の足しにしたいと考えています。現物取引のみの場合は中長期の投資を考えるべきなのでしょうか?それとも、少額の利益を何度も繰り返すべきなのでしょうか?

男性20代前半 RSK2000さん 20代前半/男性 解決済み
山口 雅史 1名が回答

株式投資、セクターを決めないで取り組むべき?

株の取引で信託でなく、個別銘柄の取り引きを考えています。これから始めるには どのセクターが最も動きがはげしくなるでしょうか?あるいは、それは日ごとに変わりうるので、そもそもセクターを決めない方が良いのでしょうか?

男性60代前半 kosodeccさん 60代前半/男性 解決済み
小松 康之 1名が回答