眠らせておいて安心な資産運用

Question

20年近く前、若いころに資産運用のために現物の株式投資をしていましたが、短期の売買を繰り返すスタイルだったため本業に集中できなくなっていました。やはり朝の寄りつきが最も値動きが激しいためです。短期売買をやめて長期ホールドに切り替えましたが、そのうちに株価が下がり塩づけ状態になってしまい今では売ることも難しくなりました。この経験を活かして次に投資信託にしてみましたがなかなか長期で安定して利息が付くような結果にはなりませんでした。これもやはりある程度のプラスになると売ってしまうほうがよいような気がしますが値動きをおう時間がなかなかありません。そこで定期預金をはじめてみましたが、これも10年スパンのような長期なものはなく、海外に行ってしばらく帰ってこないことも多いため長期でほっておいてある程度、普通預金よりは利子がつくような投資方法はないでしょうか？

山口 雅史 · Answer

株式現物をされて塩漬け状態とのことですが、個別株の場合は銘柄選定も重要になります。特に、コロナ禍で5GやDXが急速に発展しつつあり、主流となる産業や企業が大きく変わってきています。30年ほど前の中心産業は金融でしたが、現在は情報通信やDXとなっています。さすがに30年・50年など長期で成長を続ける企業を見つけるのは至難です。まして、日本ではアマゾンやアップルのような世界的なイノベーションを起こす企業が誕生することは残念ながら期待しにくい状況です。
米某証券会社が発行したレポートに「並外れた投資成果を残している口座を調べたら、それらの多くは死んだ人の口座だった」とあります。また、「株を買ったら、無人島に行きなさい」という言葉もあります。これは投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏の有名な言葉です。
「海外に行ってしばらく帰ってこないことも多いため長期」とあります。ある意味羨ましい環境です。まさに上記バフェット氏の言葉通りの環境と思います。「普通預金よりは利子がつくような」とありますが、この際ですから世界株式インデックス型投資信託に投資してみるのはいかがでしょうか。できれば積立がお勧めですが、長期・分割で運用する方法でも有効と考えます。

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