2021/03/09

親の介護の備えについて

男性40代 OceanBlueさん 40代/男性 解決済み

40代半ばの会社員です。家族は妻、子供2人の4人家族です。
私の両親は父と母の二人で、70代前半ですがまだ健康で元気です。
しかし私の両親もいつまでも元気なわけではないので、将来の介護に備えて何か準備をしておくべきなのか、少し不安を感じるようになりました。
私と両親は別のところに住んでいて、電車で4時間ほどの距離があります。何かあったときは駆け付けられますが、毎日介護を出来るような距離ではないので、介護が必要になった際は不安です。
幸い弟二人が両親の近くに住んでいるので、緊急の時は安心ですが、かといって弟二人に介護を全て任せるわけにはいかないので、今後に備えて話し合っておくべきとも考えています。
親の介護に備えて、一般的にどのような備えをしていけばよいのか教えてほしと思います。

1 名の専門家が回答しています

水上 克朗 ミズカミ カツロウ
分野 相続・介護
60代後半    男性

東京都

2021/03/09

<親の介護に備えて、一般的にどのような備えをしていけばよいのか教えてほしいと思います。>
ということですが、
まだ、ご両親が70代前半でお若いので、まだまだ、これからだと思いますが、「親の介護に備えて準備する」考え方や心構えについてお話ししたいと思います。

①親の介護費用は親の資産で賄うこと
②兄弟間で、介護費用の負担分は明確にしておくこと
③老親の資産状況を確認しておくこと
④家族の介護が必要になったら、介護離職は避け、介護保険制度を活用すること
です。
具体的に、みていきましょう。

①親の介護費用は親の資産で賄うこと
もしも親の介護が必要になったら、なるべく長い間自宅で過ごし、在宅での介護が難しくなったら施設に入るのがいいでしょう。入居一時金が支払えたとしても、年金だけで介護付き有料老人ホームの月額利用料(平均月額約22万円)を賄うのは難しい場合がほとんどです。不足分は貯蓄を取り崩すことになりますが、これからの時代は、100歳以上の長生きも珍しくなく、備えが底をつく恐れがあります。まずは、親自身の年金受給額や資産状況を把握し、その範囲内で入れる施設を探すことです。
もし夫婦で施設に入居した場合、夫が生存中は年金で月額利用料が賄えたとしても、妻が1人残されると、夫の遺族年金だけでは月額利用料が支払えなくなるケースも少なくありません。そうした想定も踏まえて施設選びをしましょう。
両親の年金や資産が少なく、在宅介護でもおむつ代やヘルパー代すぐに資産が底をついてしまうこともあるでしょう。その場合でも、子自身の年金や預貯金で介護費用を補填するのは、自らの老後を危険にさらし、自分の子に負担をかけてしまいます。親の介護は、三世代に影響することを認識して、「親の介護費用は親の資産で賄うと割り切るべき」です。

②兄弟間で、介護費用の負担分は明確にしておくこと
介護が長引くと金額が大きくなり、誰がいつ負担したのかあやふやになると、相続でもめる原因にもなります。兄弟の間で、介護の分担はもちろんお金のこともコミュニケーションを密にすることが重要です。このことが、介護には最も重要となるでしょう。
なお、親が要支援・要介護状態になると、いろいろな形でお金がかかります。遠方に住んでいる場合は交通費、近所でも病院に連れて行けばタクシー代やガソリン代がかかります。介護費用は、すべて親のお金から支払うようにしましょう。

③老親の資産状況を確認しておくこと
預金通帳、証券、その他・・・、自分の親といえども、どこにどれだけの資産があるのか、詳細に把握していない場合が多いでしょう。親の財産を把握していないと、いざ介護が必要になったときも、どれくらいの費用がかけられるのか見当がつかず、大変なことになります。
なお、頭ごなしに「いくらあるの?」と聞くのだけはやめましょう。
まだまだ、ご両親がお若いので、財産を聞き出すのは早いと思いますので、両親のどちらかが、不謹慎な話ですが、具合が悪くなってからでも遅くはないと思います。もしかしたら、両親が、きちんと財産管理して、自分たちの介護のことを考えているかもしれません。

④家族の介護が必要になったら、介護離職は避け、介護保険制度を活用すること
厚生労働省によると、介護の担い手は、25.2%が配偶者。次は同居の子で21.8%、介護事業者13.0%という順になっています。
介護にかかる時間(同居の場合)は、平均で「ほとんど終日(=24時間、夜間を含めての介護)」が22.1%、「半日程度」が10.9%です。こうした現状から、日本では、年間約10万人が「介護離職」に追い込まれています。総務省の調査によると、介護離職者のうち再就職できた人は43.8%で、半数以上は再就職できていません。また、介護が終わっても、正社員として復職できる人は男性で3人に1人、女性で5人に1人です。
家族に介護が必要になったら、いちばん近い存在として、担い手になろうと思うのは当然です。しかし、自分の将来を犠牲にしてもよいということでもありません。まずは、「介護休業」(通算93日)や「介護休暇」(年間5日)など、仕事と介護の両立を支援する制度を活用しましょう。
可能な限り、介護離職は避けます。たとえ在宅で家族が介護するにしても、介護保険サービスの利用は必須であり、月額平均4.6万円はかかります。収入が途絶える選択はおすすめできません。
また、1日中在宅で、とくに単独での介護が続くと、肉体的だけでなく精神的にもかなり追い込まれて「介護うつ」や最悪の場合「介護殺人」に発展することになりかねません。
無理をして家族だけでの介護は考えず、介護保険制度を上手に利用しましょう。

専門家にお金の悩みを相談できます

・ 月300円(税別)

・ 毎月3回まで質問が可能

・ 最短5分で回答可能

・ 100名超の認定専門家が回答

・ 回答率99%

関連する質問

2021/05/13

父親から相続したマンションの運用法

父親から相続したマンションが一部屋あります。約40平米のワンルームで、大阪市内の最寄り駅から徒歩15分程度です。築30年が経過しており、かなり古いです。私を含め親族で住む人間はいないため、賃貸に出そうとしていますが、地域の中で安めの賃料にしても借り手が見つかりません。一方で月に15000円程度の管理費がかかっていて負担になっています。地元の不動産屋には、リフォームすれば借り手が見つかるかもと言われましたが、見積もったところ80万程度もかかり二の足を踏んでいます。いっそ売りに出そうかとも考えていますが、これも不動産屋によれば、よくて400万程度とのこと。ここに売買の手数料や税金がかかり魅力的な金額とは言えなくなります。このマンションをどう運用すればいいのか、プロの方から適切なアドバイスをちょうだいできればありがたいです。

男性60代前半 bakojiさん 60代前半/男性 解決済み
小松 康之 1名が回答
2021/08/18

遠方に住む親の終活を円滑に進めたい

大阪府に在住の40代女性です。父が高齢になり、そろそろ終活をしてほしいと考えています。父はしっかりした人で、母の分も含めて色々な保険や口座の管理をすべて父が行っております。以前帰省した際にやんわりと終活のことを話したのですが、終活に前向きな返事はもらえたものの「紙に書いておく」と言う返答だけでした。いくら元気でしっかりしているとは言え、いつ事故や病気で亡くなったり認知機能が低下するか分かりません。私は穴埋めしてもらえるように口座リストのフォーマットを渡したのですが、「調べないといけないし、また書いとくから」と言うだけです。いざその日が来たら困るのでその紙の在りかだけでも知りたいのですが、遠方に住んでいることもあり、なかなか突っ込んだ話ができない状況です。母は「難しいことは全部お父さんに言って」と言う人なので母の協力も得られそうにありません。遠方に住む親のさ終活を円滑に進める方法がありましたらご教示頂けませんでしょうか?

女性40代前半 みつりさん 40代前半/女性 解決済み
松山 智彦 1名が回答
2021/03/09

両親の介護及び相続について

現在私は20代後半であり、私の両親は60歳手前です。父は正社員として勤務し、母もパートとして働いています。そして、兄がおり、正社員として勤務していますが、独身のため、実家で両親と暮らしています。今は両親共に働けていますが、20年30年先のことを考えると介護が必要になってくると思います。その時に両親の蓄えがどれだけあるか分かりませんが、両親の蓄えのみで介護費用であったり、病気にかかった際の治療費など支払っていけるのか不安です。私の貯蓄を崩して使うのは全く問題ないのですが、自分の老後の事も考えると全て使うわけにはいかないので、ある程度両親の蓄えについて、把握しておかなければならないのかなと思います。その際には将来の相続も考えて、兄にも蓄えを把握させ、相続で揉めない対策が必要かなと思います。ですが、両親に聞いたところ兄は実家にお金は入れているようですが、残りは趣味にお金を使っており、蓄えはあまりないように思います。なので、両親の蓄えを使い込んだり、相続の時に折半ではなく、多く欲しい等言ってくる可能性もあります。また、現在実家に住んでいることから相続時も家は引き継ぐ形になるのかと思います。諸々書きましたが、両親の介護や相続のことを考えると兄と早い段階で話し合い、お互いが納得する形で決めておくのがよろしいのでしょうか。

男性30代前半 7718h_hさん 30代前半/男性 解決済み
鎌倉 一江 1名が回答
2021/03/09

親の介護にかかるお金について

わたしは親の介護にかかるお金について知っておきたいです。親は高齢出産で、わたしと両親の年齢差は40歳以上離れています。現在わたしは19歳なのですが、親はもう60歳を超えています、親はまだまだ働くと言っていますが、体力の低下などさまざまな理由でいつ働けなくなるかわからないので、将来親の介護が必要になった時どれくらいのお金が必要なのか教えていただきたいです。自分の将来について考えた時、結婚し子育て真っ最中に介護もしなければならないというようなことになってもいいように、介護にかかるさまざまなお金の計算をしておきたいです。事前に計画を立てざっくりでも把握することで、ライフプランを作り効率のよいお金の運用をしていけるようなお話をお聞きしたいです。

男性20代前半 fukurou9さん 20代前半/男性 解決済み
松村 勝宜 1名が回答
2021/09/10

法改正後は、いくら以上がどのくらい相続税がかかるのですか?

昔から相続税対策を心掛けています。しかし、近年、相続税に関する法律が改正されたことにより、「被相続人1人当たりいくら以上相続を受けたら相続税がかかる」という風に変更になったように思います。新しい情報や古い情報が錯綜していて、結局、最新の情報がどれなのかがよく分かりません。一人当たり、何円以上相続する場合に相続税がかかるのか。また、その額に応じてどのくらいの税金がかかるのかを、具体的な例で解説してほしいです。さらに、生前贈与として、毎年110万円をもらっていたと仮定する場合に、相続税の計算にどういう風に影響が出るのかも知りたいです。ちなみに、私の父の場合で、現金1億円、金融資産(株など)が1千万円、また、自営業で不動産賃貸をしていましたので、アパートや駐車場などの不動産が複数あります。土地と建物の評価がだいたい2億円程度とし、名義は、父の単独所有です。また、自宅と別荘があり、それぞれ父と母の共有名義です。土地・建物の評価としては、自宅が4千万円、別荘が1千万円です。被相続人として、配偶者である母と、こどもは私を含めて2人です。

女性40代前半 ゆうちゃんさん 40代前半/女性 解決済み
吉野 裕一 1名が回答