扶養に入れる金額と稼いでも損をしない金額は?

女性40代 mayumi_ogiuchiさん 40代/女性 解決済み

出産後、またアルバイトやパートをしたいと考えているのですが、昔は、収入が120万円くらいを超えたら税金の面で損するよといったような事を聞いたことがあります。
最近テレビを見ていると、その金額も変わったとか変わってないとかという事もいわれているし、ギリギリ税金の面で扶養に入れる金額はいくらなのかとか、それよりももっと稼ぐと、実際はいくらからが損しない金額なのかが気になります。

1 名の専門家が回答しています

水上 克朗 ミズカミ カツロウ
分野 税金・公的手当・給付金・補助金・助成金
60代後半    男性

東京都

2021/03/09

妻がパート勤務で、夫婦2人の世帯手取り収入に影響を与える壁は、
①100万円の壁(住民税が発生)
②103万円の壁(所得税が発生)
③106万円の壁<社員数501人以上の大企業で働く場合>(勤務先の社会保険に加入する)
④130万円の壁<社員数501人以下の中小企業で働く場合(勤務先の社会保険に加入する)
⑤150万円の壁(夫の配偶者控除)です。

特に注意すべき③④の妻の「社会保険の壁」は、影響が大きく、それ以上となると妻は夫の社会保険の扶養から抜け、妻が自分で、年金や健康保険料を払うようになるので、支出アップの方が多くなり、妻の手取りが減り「損」が発生します。

ちなみに
③の場合、妻の収入が106万円になったとき、105万円未満のときと比べて手取りは15万円減ります
④の場合、妻の収入が130万円になったとき、129万円未満のときと比べ、手取りは16万円減ります。

手取りが回復するのは、
③の場合125万円、
④の場合153万円(国民年金・国保だと171万円)となります
(但し、夫額面年収700万円の場合)。

よって、働き損ゾーンは、
③の場合「106万~125万円未満」、
④の場合「130万~153万円未満」(国民年金・国保だと130万~171万円未満)となります。

(ご参考)
壁を越えて働くメリットは、
①収入が増える(125万円や153万円を超えた場合)。
②妻が厚生年金に加入して、自分で保険料を払うと、将来の年金額がわずかに増える。
③夫の扶養の範囲内では受けられなかった健康保険の給付が受けられる(「傷病手当金」)。

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