いまからでもできる資産運用を教えてください。

男性60代 hironakaさん 60代/男性 解決済み

私と妻の二人暮らしで、いずれも59歳で子供はいません。私は2年前から体調を崩し、アルバイト程度のライターの仕事をし、後は妻のパートの収入と親の遺産を切り崩しながら生活をしています。

65歳からの夫婦の年金の受給額と親の遺産の残りでシュミレーションしたところ、10年後には遺産が底をつきそうです。ということは、何も手を打たなければ75歳以降は月14万円の年金だけで生活をしなければなりません。ローンは無く、持ち家なものの、かなり切り詰めた暮らしを余儀なくされるでしょう。

手元の1800万円で資産運用をしたいと思いますが、名案が浮かばず、悪戯に時間だけが過ぎていきます。どのような方法があるのか、ぜひファイナンシャルプランナーさんのご意見を伺えますと幸いです。

1 名の専門家が回答しています

松村 勝宜 マツムラ カツノリ
分野 その他資産運用
40代後半    男性

全国

2021/03/09

すでに老後資金計画のシミュレーションまでなさっておられるなんて、もはやFP顔負けですね。
しかも、すでに現時点で1,800万円の手元資金がおありとのこと。2019年に「老後資金2,000万円不足問題」が世間を騒がせましたが、仮にこの金額が妥当であるならば、ほぼ老後資金は不足しないと言ってもよさそうです。今の若い世代にとっては、羨ましくて仕方がないでしょう。
それなのに、ご相談者さまは「名案が浮かばず、悪戯に時間だけが過ぎて」いくと不安を感じていらっしゃるようです。
仮に1,800万円をそのままにしておいて、75歳から毎月6万円を引き出していくと、100歳までは年金と合わせて月20万円で生活していけばよいという計算になるのですが。毎月10万円を引き出して月24万円の生活をしても、90歳までは大丈夫です(それ以後は年金の14万円のみ)。
もちろんご夫婦がどのくらいの生活水準を望まれているのかは、ご質問内容からは不明です。月20万円や24万円程度では全然足りないとおっしゃるかもしれませんね。
また何より1,800万円を運用せずにそのままにしておくのは、ご自身にとっても世の中にとってもこの上なくもったいないことです。
ぜひ、できる限り早く投資をスタートしてください。
もし私がご相談者さまの立場なら、お手元の1,800万円を以下のように運用いたします。
方法は簡単で、「投資信託(ファンド)」という普通の生活者の資産形成に最適な金融商品を活用し、今すぐ毎月5万円の積み立て投資を始めるだけです。その際、株式を主な投資対象としたファンドを選びます。
私たちの身の回りにある様々なモノやサービスは、企業によって生み出されたものです。歴史をさかのぼれば、人々の少しでもより良い生活をしたいという欲望が原動力となって今まで経済が成長してきましたし、おそらくこれからもそうなっていくでしょう。であれば、株価は短期的には大きく上下動しますが、長期的にはその企業の価値に収れんし、平均的には徐々に上昇していくはずです。
株式は価格の変動が大きいため、お手持ちの資金をまとめて一気に投資すると高値づかみをしてしまう可能性がありますので、小分けにして少しずつ投資していきます。効率は悪いかもしれませんが、大きなリスクをとるべきではありません。少額ずつ時間を分散させながら株式にコツコツ投資していくという手法こそ、高い再現可能性をもって着実に資産を増やすための近道となります。
具体的な数字でご説明いたします(税金は別とします)。
仮に年率平均5%の複利でリターンが得られるとすると、15年間(75歳時点)で投資元本の900万円(5万円×12か月×15年)が、13,364,447円に増えます。
ここまでくると、もしこの時点で積み立てをストップしたとしても、そこからの1年で668,222円増えますので(13,364,447円×5%)、増えたファンド資産から毎月5万円ずつ引き出したとしても(年間60万円)、資産が減らないのです。しかもその時点で、ファンド資産とは別に900万円がお手元に残っています。
よく、老後資金は株式などの価格変動の大きい資産ではなく、国債などの変動が少ない資産で運用しましょう、ともっともらしく言われます。
しかし、コツコツ積み立てるのと同様に、現金化するときもコツコツ引き出していけば、リスクは小さくできます。さらにいえば、お金が必要になったときに必要なだけ現金化し、残りはそのままにして世の中の経済成長に乗せておけばいいのです。
大切なことは、当面お金が必要でない状況で、全部引き出して運用をやめてしまわないことです。
本業を通じて社会課題を解決し、より良い世の中づくりに欠かせない企業を丹念にリサーチして投資先企業を選定している、長期での投資に資する本格的なファンドを選ぶ手間さえ惜しまなければ、何も心配することなく、時間を味方につけて資産は複利で大きく増えていくはず。
人生100年時代としたら、ご相談者さまはまだ50代の若さ。資産寿命をできる限り伸ばすためにも、少しでも早く投資を始めてみてください。

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