2021/03/09

起業するのに必要なお金は。

男性50代 muramatsuhyさん 50代/男性 解決済み

今すぐというわけではありませんが、5年から10年くらいで起業を考えています。現在大学4年生と1年生の娘二人がいますが、それぞれが就職し、ある程度貯蓄ができたら、自分の好きな仕事をしたいと考えています。現在は大学病院で薬刺しとして勤務しており、年収は1200万円程度です。今後、行いたいと思っている仕事は薬剤師関係の医療安全に関するアドバイザーをするか、フリーランス(医療を中心とした様々なこと)を目指すか現在考えているところです。その際にお金をどのくらい用意したらよいのか(生活費と起業する上での準備金など)まったく目安がつかないので、どのくらいの生活費を見込んでおくとよいのか、例をあげて教えていただけると大変助かります。

1 名の専門家が回答しています

荒井 美亜 アライ ミア
分野 起業・独立
40代後半    女性

埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県

2021/03/09

こんにちは。ご質問、ありがとうございます。
起業するのに必要なお金ですが

1)法律上の手続きに必要な費用
2)生活防衛資金

の2つについて、ここでは解説します。起業してからすぐのうちは、ご自宅でお仕事をなさることを考え、初期投資として必要な賃貸料、備品・機材の購入代は今回は省きました。

1)法律上の手続きに必要な費用

起業する=株式会社を設立すると考えた場合、法律上の手続き=設立登記にかかる手数料は以下の通りです。
なお、定款は電子定款を前提にしています。

定款の認証手数料:50,000円
定款の謄本手数料:2,000円
設立にかかる登録免許税:150,000円
合計:202,000円

また、その他にも

新しく設立する会社の実印作成代:約5,000円程度
設立時に必要な個人の印鑑証明取得費:約300円×必要枚数
新しい会社の登記簿謄本の発行費:約500円×必要枚数
司法書士など専門家への報酬:相場は50,000円~90,000円程度

がかかるので、合計で約260,000円~300,000円程度かかると考えましょう。

2)生活防衛資金

フリーランスになるということは、案件を依頼されないとお金にならないということなので、
万が一、しばらく案件がいただけなかった場合に備えて、
当座の生活をやりくりするためのまとまったお金を確保する必要があります。
 
目安としては、会社員の場合は手取り月収の半年分、フリーランスの場合は手取り月収の1年分と言われています。
質問者様の正確な手取り月収が判断いたしかねますので、ここでは額面年収の75%として計算すると、約900万円が生活防衛資金として必要になる計算です。

お嬢様2人が社会人として自立、結婚なさってからの起業になるかと思われますので、実際にこれだけの金額が必要になるとは限りません。
しかし、結婚なさる際にある程度はまとまったお金を、というお考えもあるかもしれませんので、あえて多めに見積もりをしました。
この数字はあくまで一例ですが、ご参考になれば幸いです。

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