退職後の生活費はどうすればいいですか

ご自分のことよりもご両親のことを心配されすごくご両親思いの優しさを感じます。
お二人の年金定期便は届いていますか？まずは年金金額を把握することから始めましょう。次に退職金や貯金の金額を再確認しましょう。満期がある保険や株など金融資産はすべて調べて下さい。そして今の月の生活費から老後に毎月必要な生活費を試算してみましょう。
平均的には夫婦で月30万円あると少し余裕がある生活ができると言われています。年金との差額が不足額です。この不足額を貯金や退職金など金融資産から補うことになります。
例えば毎月５万円不足するとして１年で約60万円不足、30年間必要として約1800万円不足となります。また年金は65歳からなので定年が60歳だとすると5年間は年金なしで生活することになります。
対策として、収入を増やすことが最も有効なので、給与が下がっても雇用延長の制度を利用できないか、できない場合アルバイト程度でも仕事を探してみるのが良いでしょう。お母様も健康ならパートで少ない時間でも働くことを検討してみましょう。
仕事を65歳以降も続けることができ、給与だけで生活できそうなら、年金支給時期を遅らせることで支給額を増やす方法もあります。1ヶ月繰り下げる毎に増額され、例えば70歳まで繰り下げると42％増額されその金額が一生続きます。
他には生活費を見直して支出を少なくする方法や、今の住まいが高く売れるようなら、住み替えて少し安い住まいに住み替える方法も考えられます。戸建ならリバースモーゲージといって今の住まいを担保にお金を借りられる場合もあります。
お二人で工夫してお子さんの援助を得ずに生活できるのが一番なので、まずは年金や財産状況を調べることから始めて下さい。