消費税は公平とは何を意味しているのか?

男性30代 263823さん 30代/男性 解決済み

財務省のホームページの消費税に関して記載されているところに、「消費税は、消費一般に対して広く公平に課される税」と書かれていました。ただ、消費税は基本的に収入が低いひとほど負担が重くなると思います。最低限必要な生活費は、収入が多い、少ないにかかわらずほぼ同じです。ということは、最低限必要な消費税の負担額もほぼ同じになります。だったら、収入が多い人の方が消費税に関しての負担は小さくなるはずです。実際は収入が多い人ほど生活費が高くなるような生活をしているケースも多いですが。ただ、この場合でも負担に感じるほどに生活費を高くしているとは思えません。収入が少ない人は生活費を高める意識がなくても、負担に感じるケースがあるでしょう。この状況で消費税が公平な税であると言うならば、私たちがイメージしている公平さとは違うことを言っているのでしょうか?この場合の財務省の「公平」とは何を意味しているのか?が気になりました。

1 名の専門家が回答しています

松村 勝宜 マツムラ カツノリ
分野 税金・公的手当・給付金・補助金・助成金
50代前半    男性

全国

2021/03/09

確かにおっしゃるように、年収が10倍になるからといって、それなりに生活水準は上がるでしょうが、食べる量が10倍になるわけではないと思います。
ですから、ご相談者さまがおっしゃる通り、収入が少ないほど負担感が強まるというのは事実かもしれません。あくまでも負担する立場だけから考えれば、確かに「公平」のイメージからはかけ離れているように思えます。
一方で、集めた税金を配分される立場から考えるとどうでしょうか。
国の歳出で最大の項目は、年金・医療・介護などの社会保障関係費です。歳出全体の3分の1を占めています。
まだ高齢化率が低い時代であればまだしも、高齢社会となった今では、社会保障の恩恵を受けるのは、相対的に収入が低い高齢者層が中心となります。
そう考えると、私は、消費税は決して不公平ではなく、むしろ逆で、相対的には最も公平な税ではないかと思います。決して完璧だと言いたいのではなく、ほかよりはマシだろうということですよ。
現状、消費税は国の税収全体の中でも最大となる3割以上を占め、金額にすると20兆円を超えています。
消費税が公平でないからといって税率を下げると、高齢者が安心して暮らせない世の中になるかもしれません。私もご相談者さまも、いずれは高齢者になります。
もっとも、所得が高い人や、たくさんの資産を保有している人には、今よりも少し大きな負担をしていただくことも必要でしょう。所得税の累進性(高所得者ほど税率を高くする)を高め、相続税など、資産に対する課税を強化することなどが必要だと思います。実は今すでにそのような方向性にはなっています。
結局は、バランスの問題です。そもそも誰もが納得できる制度をつくることは、簡単なことではありません。
高齢者の増加と働き手の減少がこれからさらに加速していくことは、人口動態から明らかです。より良い未来をつくるためには、みんながこの現状をしっかりと認識して、長期的な視座に立って考えていけるようになることが大切です。

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