インボイス制度が与える会社への影響

女性40代 saku_yaさん 40代/女性 解決済み

フリーランスという形式で十年以上仕事を続けています。さほど大きく売り上げがあるわけではないので、ここまでずっと売上は1000万以下、消費税の納税義務がない状態でやってきました。
私のような業態の人間が昨今耳にし、避けて通れない問題のように現れたのがインボイス制度です。色々と自分なりに調べ、受注側がインボイスの申請をしなければ、発注側が支払った消費税分を経費として計上できなくなる、という仕組みだということまでは理解したのですが、私の感覚からするとそれが支払う側である会社にとってどれくらいの痛手であり、どれくらいウエイトの重いものなのかがわかりません。
私に支払われる金額の10パーセントが常に消費税であるのなら、会社は経費として10パーセント損をするようになる、ということなのでしょうか。でもこれまでも会社は、その10パーセント分支払いを行ってきているのですよね? 消費税という枠組みで経費とすることと、外注業者へ支払った金額という枠組みで経費とすることに、なにか違いはあるのでしょうか? 外注業者への支払いも、会社にとっては同じ『経費』だと思うのですが。それにより、まるで会社が損をするからフリーランスはインボイス申請をしなければならない、という流れになるのがどうにも理解できません。
また、インボイス申請することで、フリーランス側が得をすることはなにかあるのでしょうか?

1 名の専門家が回答しています

舘野 光広 タテノ ミツヒロ
分野 税金・公的手当・給付金・補助金・助成金
60代後半    男性

全国

2021/03/09

ご質問ありがとうございます。
埼玉県のブレイン・トータル・プランナーの舘野です。
一つ訂正してもらわなければならいないこととしまして、消費税=経費ではありません。消費税は消費者からの預かり金です。個人事業主で消費税の免税事業者であれば、支払った消費税は経費という考え方になると思いますが、消費税の課税事業者はそのように考えておりません。
それでは具体的に説明致します。
消費者が消費をするのは1回ですが、同じ商品から何度も重複して消費税を徴収しないようにしているのが仕入税額制度です。下記で簡単に説明致します。
                       記
<例>
御相談者がC社(課税事業者)、発注先がB社(課税事業者)、B社の販売先がA社(免税事業者)
として考えます。
現在
A社はB社に請求➡B社がA社から100万円の仕入れ+①消費税10万円➡B社からの仕事でC社に20万円の支払い+②消費税2万円
結果、B社は税務署へ①10万円ー②2万円=③8万円の預かり消費税を納める。

インボイス制度
A社はB社に請求➡B社がA社から100万円の仕入れ+①消費税10万円➡B社からの仕事でC社に20万円の支払い+②消費税2万円
結果、B社は税務署へ①10万円ー②0円=③10万円の消費税を納める。
つまり、②の免税事業者の請求書は消費税分の控除にならない(インボイス=適格請求書でない)。
 
上記のように、インボイス制度は2023年に始まりますが、インボイスで無ければ、仕入れの消費税が認められなくなることで、現在売上高が1000万円以下の事業者でも、課税事業者として登録しなければ都合が悪くなる可能があります。また、現在は免税事業者であることから売上に加算されている消費税額分は自分の売上として計上していますが、インボイスの登録事業者となることで、課税事業者となりますから、売上としていた消費税分がなくなる事になります。問題は、課税事業者と登録していないとインボイスが発行出来ず、請求を受けた側としては、そのインボイスがない取引先については、仕入れの時の消費税から引く事が出来ないため、仕入れに掛かる消費税の実質負担が増加する事になります。つまり、インボイスを発行することが出来ない売主や仕事の委託とは取引が敬遠されるか、認められない消費税分の減額を求めてくる可能性があります。
この制度によって、免税業者にとって、儲けが減少する可能性があり、且つ、取引先を失うリスクも発生します。

専門家にお金の悩みを相談できます

・ 月300円(税別)

・ 毎月3回まで質問が可能

・ 最短5分で回答可能

・ 100名超の認定専門家が回答

・ 回答率99%

関連する質問

どのぐらい稼げるなら、税金を払ってでも働くべき?

60歳を前に早期退職をしましてたが、パート勤務での就職を考えております。夫の扶養家族になった場合、所得が103万円であれば扶養控除を受けられると聞いていますが、所得税を払ったとしても収入の方が多くなる場合というのは、所得がどれくらいある場合でしょうか。

女性60代前半 ma100720さん 60代前半/女性 解決済み
水上 克朗 1名が回答

副業の確定申告、税金について知りたいです。

私は本業とは別に副業を始めようと思っているのですが、副業の確定申告について調べてみてもイマイチ分かりませんでした。どのような収入が副業とみなされ確定申告の対象になるのか、また、確定申告をすることによって税金を差し引かれた場合、副業をしてもかえって損になったりあまり稼げなかったりするのではないかと悩んでいます。そこで副業の平均的な収入と、確定申告によっていくらぐらいどのような税金が差し引かれるのか等を、よろしければ過去に副業で確定申告をされた方の事例などをまじえながら教えていただければと思っています。また、確定申告の際に必要な書類等や、副業の確定申告が本業の確定申告に影響はあるのか等も知りたいです。

女性30代前半 sakaialiceさん 30代前半/女性 解決済み
植田 英三郎 1名が回答

副業の税金20万円以内は確定申告しなくてもいいのはホント?

私は32歳の独身男性で、普通の会社員です。会社も不景気という事で、ここ数年給料は横ばいで、なかなか貯金も貯められていないのが現状です。そこで、今年の1月から会社の本業とは別に、ネット副業を開始し、11月末時点で約13万円程副業にて稼ぐことが出来ました。このペースで行くと、年内15万円程は稼げるのではないかと踏んでいます。そこで質問なのですが、確定申告の際、申告をするのは、今年の1月~12月までの本業の給料分と、副業での雑所得分という認識で合っていますでしょうか?また、年の副業収入が20万円以下の場合は確定申告の必要はなく、所得税の申告と納付だけだと聞きましたが、その認識であっていますでしょうか?(私の場合は不動産投資も行っている為、いずれにせよ、確定申告は行いますが‥‥)また、住民税の納付期限を過ぎてしまった場合は脱税として罪となってしまうのでしょうか?その辺の事が、副業を開始したばかりであまりよく分かっていないので、是非教えて頂けたら助かります。よろしくお願いします。

男性30代後半 祐樹さん 30代後半/男性 解決済み
中村 真里子 1名が回答

ふるさと納税、結局お得なんでしょうか?

31歳 会社員 独身女性・子供なし 年収300万円 昨年の住民税約12万円 ふるさと納税にチャレンジするか悩んでいます。私の年収だと、控除を受けられるのは2万円分程度。ふるさと納税のサイトを見ても、その金額で返礼品として貰えるものは、一人暮らしには量が多すぎる食品がメインとなってしまいます。通販サイトのポイント利率がいいときに、複数口(5千円~1万円を数自治体に寄付する)で申し込む等も検討中ですが、ふるさと納税は結局一人暮らしにとってはお得なのでしょうか? また、控除を受ける手続きは、簡単に済むのでしょうか?書類仕事を自宅でするのが苦手なこともあり、手間と返礼品の管理を考えると迷ってしまいます。

女性30代前半 Yokko3さん 30代前半/女性 解決済み
前佛 朋子 1名が回答

確定申告のペナルティーはいくらくらいですか?

現在自営業をしていて、確定申告をしなければなりません。確定申告の提出期限を過ぎてしまったり、記載内容に誤りがあったりすると、ぺナルティーとして遅延税などが発生すると聞いたことがあります。確定申告の本を読んだり、青色確定申告の無料相談会などを利用したりすれば、記載内容に間違いはないと思います。期限も気をつけていれば守れると思います。しかし、もしもできなかったらどうしようという不安があります。もしも申告内容の記載に間違いがあったり、提出期限を過ぎてしまった場合には、どのくらいの金額のペナルティーがあるのでしょうか。また、もしもペナルティーがあったときにはどうやって対処をしたらいいですか。もしものために知っておきたいです。

女性30代後半 jurisaさん 30代後半/女性 解決済み
荒井 美亜 1名が回答