医療費控除は簡単にできますか?

女性40代 hayatonn0920さん 40代/女性 解決済み

持病があって2か月に一回病院に通っています。病院は住んでいる場所から電車で行かなければいけない距離にあるので、いつも電車に乗って行っています。一回の病院代は2000円程度で薬代は7000円程度です。ただ移動にお金がかかっているので、一回病院に行くと1万円程度かかります。これが年間約6回と、それ以外にかかっている医療費が自分の分で3万円ほどあります。また夫も病院に行く事があり、世帯全体で医療費は年間で10万円を超えています。年間10万円の医療費を超えると、確定申告できると聞いた事があるのですが、この場合は確定申告はできるのでしょうか?ただ10万円を少し超えている程度なので、確定申告してもあまりお金は返ってこないと思うのですが、それでも医療費控除の申告をした方がいいでしょうか?

1 名の専門家が回答しています

佐藤 元宣 サトウ  モトノブ
分野 税金・公的手当・給付金・補助金・助成金
40代前半    男性

全国

2021/03/09

ご質問の件について、質問が令和2年度にあったことから、令和2年度の税法に基づいてそれぞれの質問に回答をしていきます。

Q.年間10万円の医療費を超えると、確定申告できると聞いた事があるのですが、この場合、確定申告はできるのでしょうか?

A.質問全体を通じて、実際に支払った医療費が、1月1日から12月31日までの1年間で10万円を超えている場合、確定申告を行い、医療費控除の適用を受けることは可能です。

なお、1つ注意点があり、質問者様が通院するために支払っている電車賃も医療費控除の対象となるものの、公共交通機関を利用した場合の交通費は、領収書が発行されない場合がほとんどです。

そのため、上記の交通費も医療費控除の医療費として適用する場合、実際に支出した交通費の金額や支出した日をはじめ、支出した相手先をノートなどへしっかりと残しておくようにして下さい。

Q.ただ10万円を少し超えている程度なので、確定申告してもあまりお金は返ってこないと思うのですが、それでも医療費控除の申告をした方がいいでしょうか?

A.医療費控除を適用した確定申告をした方が良いと言い切れます。

この理由は、確定申告で医療費控除の適用をすることによって、質問者様がすでにご存じのように所得税の還付が受けられます。(還付される所得税があった場合)

上記に加え、住民税の軽減にもつながり、翌年度に納めるべき住民税が、医療費控除の適用を受けることによって少なくなる効果も得られます。

そのため、還付される所得税だけで見ますと、その効果があまり無いように思われがちですが、住民税のことも考慮しますと、節税効果やキャッシュフロー(お金の出入り)にプラスの効果をもたらすことになります。

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